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無伴奏ソナタ-The Musical- @サンシャイン劇場

キャラメルボックスの中で

嵐が来るまで待って
銀河旋律

そして本作、無伴奏ソナタ

は出色の3作品だと思っていて、とくにこの無伴奏ソナタはムナクソ展開なのに心に深く残る(ある意味傷をつける)作品です

■ストーリー ※オフィシャルサイトから引用
もしも音楽の天才が、音楽を禁じられたら?
すべての人間の職業が、幼児期のテストで決定される時代。 クリスチャン・ハロルドセンは生後6ヶ月のテストでリズムと音感に優れた才能を示し、2歳のテストで音楽の神童と認定された。そして、両親と別れて、森の中の一軒家に移り住む。そこで自分の音楽を作り、演奏すること。それが彼に与えられた仕事だった。彼は「メイカー」となったのだ、メイカーは既成の音楽を聞くことも、他人と接することも、禁じられていた。 ところが、彼が30歳になったある日、見知らぬ男が森の中から現れた。男はクリスチャンにレコーダーを差し出して、言った。 「これを聴いてくれ。バッハの音楽だ……」

https://napposunited.com/sonatathemusical/

ストプレ(以降キャラメル版と表記)でも思ったんだけど
何の権利があってクリスチャンの生きる意味を取り上げるのか?
という不条理に釈然としないままボロボロになっていくクリスチャンをひたすら見守る2時間半
です

法を破った?て、ほどの大罪おおかしているとは思えないのに
生きがいというか、もはやクリスチャンの生きる意味そのものを取り上げる権利が【みんなの幸福のため】という大義の元許されていいのか?
と思います
だってクリスチャンがあのまま曲を作ったとてだれも不幸にはならんよね?


のだミュ(のだめカンタービレミュージカル)でも思いましたが
音楽がテーマになっている作品は当たり前だけどミュージカル化と相性が良いですね(ほんと当たり前だけど)

この作品も音楽で、歌として訴えかけてくるのでテーマがダイレクトに伝わったなと
アフタートークからも伝わったのですが、ミュージカル化するにあたり
その意義というかバランスにもの凄い難儀したようですが、個人的にはもっとミュージカルに振り切ってもよかったんじゃないかなー
まだ音楽劇ぽさがあるかなーと思った

さて、今回の上演はキャラメルでストプレにていずれも多田直人くんのメイカー(クリスチャン)で上演されたものを、キャラメルボックス(の現在の運営会社。キャラメル出身のかたの会社に引き取られた模様)とアミューズ共催でミュージカル化したものになります

もともとキャラメル版では多田くんのクリスチャンありきで上演されていた作品だし
多田くんの主演ミュージカルも観ていて歌唱力の素晴らしさを知っているので
ミュージカル版の多田クリスチャンでも観たかったところはあるのですが
平間くんがメイカーで多田くんがウォッチャーというのはアミューズ共催という中で最適解だったかなと思いました

僕は平間壮一くんのでている作品に外れはないとおもっているので(笑)
今回の平間クリスチャンときいてかなり前のめりでチケットをとりました
(しかも多田くんがウォッチャー)

そして期待通り、いやそれ以上のクリスチャンだったなと思います
キラキラしててピュアで素敵でした

多田君のウォッチャーも存在感があってとても素敵でした
というか、ウォッチャーとメイカーは表裏一体の存在なので
ふたりのクリスチャンという見方がとてもしっくりいって
キャラメル版を見た人はまた別の見方ができたのではないかと思います

そのせいで、ラストナンバーで二人が二人だけで同じフレーズをユニゾンするところで涙腺破壊
爆泣き
また、キャラメル版で多田くんのクリスチャンがみたいなぁ(ミュージカル版をダブルキャストにしてくれてもいいんやでw)

ハウスキーパーに霧矢大夢さん
きりやんの存在感と温かさがはまり役でとてもよかった
宝塚時代から歌と演技の人だったのでその人が後半別役でオンチの役をやってておもしろかった

藤岡ジョーは大ナンバーがあるわけではないのでちょっともったいなかったかなぁ
大東立樹くんはほっそ!かおちっさ!て感じでなんかすごかったw

ちなみにこの日は多田くん、平間くん、演出の成井さんでアフタートークがあり
成井さんいわく
稽古から7wにわたり壮ちゃん、きりやん、熊谷さんの歌のシャワー堪能できてこんな贅沢なことはなかったとおっしゃっていたw
ちなみにミュージカル版をキャラメルでやるのは
こんなに歌えないから無理😂
だそーです🤣

あとは、二人のクリスチャンの違いについて
平間クリスは天真爛漫な少年
多田クリスは品行方正な青年
と言っていてほんそれなーって感じ!

たぶんみんな多田クリスに逢いたいと思っていると思うのでぜひキャラメル版も再演をお願いいたします!

■ストプレ版の感想 2018/5/21 もおいときますね
横たわってるポスターが同じ構造になってて素敵です

#キャラメルボックス の #無伴奏ソナタ をみてきました。2月にB/Aでみた多田くんがあまりにも素晴らしく、その多田くんの代表作がたまたま4年?ぶりに再演というタイミングの良さでちょっと観劇続きですが観てきました。
キャラメルボックスは10代後半から20代にかけてたまに足を運んでた劇団で、当時活躍してた岡田さつきさん(の声が好きなんです)や岡田達也さんも出ていて懐かしく観ました。
なんとなくそうかなと思ってたんですがやっぱりめちゃくちゃ重い話でした。
近未来のアメリカ、人は全て2歳の時に受ける適応検査で職業が決められる。その才能ゆえに2歳にしてメーカーと呼ばれる作曲家になり、以来他者の音楽からの影響をうけオリジナリティを失わぬよう肉親や世間とは隔離されて生きてきた天才メーカーの主人公。そんな音楽こそが全てで生きてきた人間がとある人からバッハの無伴奏ソナタの入ったレコーダーを渡されてだめとわかりながらも聞いてしまい職を剥奪され音楽を禁じられ…。という話。
ハートフルが代名詞のキャラメルにしては珍しくかなり残虐な表現もありました。
幸せとはなんなのかを凄く考えさせられる110分。
多田くんは、加藤Pが多田くんありきじゃないと再演できないというだけあり、ハマり役。ビジュアルも役にハマっていて素晴らしかった。
僕は音楽を仕事にしているわけではないですが、常に音楽がありそれを生きがいとしている生活をしているので、物凄い観ていて苦しかった。ちょっとしたボタンのかけ違いというか、よかれと思って行われた悪魔の誘惑があんな結果をもたらすなんて辛すぎる。
見ようによってはハッピーエンドなのかもしれませんがちょっと僕には重すぎてモヤモヤが残りました。
が、消して悪い作品ではなく心に響く名作なんです!それは確かです。はい
今まで見たキャラメルの中で1、2ってくらい良かった。でもモヤりました。今もモヤってます。
初めてキャラメルを観たコマ劇下のシアターアプルはなくなりましたが、サンシャイン劇場は40周年だそうです。まぁそうですよね、俺来月キリ番の誕生日きますし💦
それこそ前回サンシャイン劇場きたのもキャラメル見に来たような気もします。
#加藤P老けたなぁ
#同じだけ俺も劇場も歳を重ねてる

CAST
クリスチャン(メイカー)平間壮一
ウォッチャー(監視人)多田直人 ※キャラメルボックス
ギレルモ(ギター弾きの作業員)ほか大東立樹
リンダ(ウェイトレス)ほか熊谷彩春

ジョー(レストラン店主)ほか藤岡正明
ブライアン(作業員班長)ほか畑中智行 ※キャラメルボックス
カレン(クリスチャンの母)ほか原田樹里 ※キャラメルボックス
リチャード(クリスチャンの父)ほか染谷洸太

ギルバート(検査官)ほか西野 誠
ジャニス(検査官)ほか町屋美咲
オリビア(ハウスキーパー)ほか霧矢大夢

■スタッフ
原案 オースン・スコット・カード
翻訳 金子 司
脚本・演出・作詞 成井 豊
音楽 杉本雄治

美術 石原 敬
照明 勝本英志
音楽監督 大崎聖二
音響 早川 毅
衣裳 大西理子
歌唱指導 西野 誠

プロデューサー
 仲村和生 ※ナッポス・ユナイテッド
 松本有希子 ※アミューズ

企画・製作
ナッポス・ユナイテッド
アミューズ


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