雪組・ベルサイユのばら~フェルゼン編~@東京宝塚劇場
前回みたのが同じく雪組の蒼穹の昴だったので約2年ぶりに東京宝塚劇場へ
推しが卒業したのと宝塚のチケットが取りづらくなったのが重なったのと
ここ数年歌舞伎座が面白くなったのでなかなか機会がなく
普段
「あの子は顔が小さいのがね…」
なんて言われてる舞台を観ているので
(歌舞伎役者は小顔すぎない方がいいのかな?オレが推してる染五郎くんと團子くんは小顔だけど)
全員がもれなく超絶小顔な宝塚を2年ぶりに観て新鮮に
かおちっさ!超ちっさ!!
てなった🤣
まずそこに驚き
元々雪組を中心にみていたのですがだいぶメンバーも入れ替わっていて
もはや今回で卒業するトップの彩風咲奈ちゃんと時期トップの朝美絢くんくらいしかわからず😅
観てた当時はまだ2人とも路線のなかでは最若手とかの新公年代とかだったもんなー
で、なぜ今年令和初のベルばらか上演されたかというと宝塚の初演から50周年で宝塚自体も110周年なので記念公演的な意味あいですか
まぁ50年も前の作品なのでいろいろ古臭いところがあり時代にマッチしているとはいえず
もはや様式美というか、型をみるものというか…つまり宝塚のなかでは時代劇的なものであって
個人的には宝塚ベルばらはそう言うジャンルだと思ってます
なので、咲ちゃんの退団という集大成なら型の芝居より新作か、同じフランス革命でも1789やスカピンが観たかったなーとはおもいました
まぁそれでも令和にこの作品を上演するにあたり、今っぽい振付や楽曲のシーンを入れてみたりしていたのですが
個人的にはなんか時代劇の合間にいきなり役者がヒップホップ踊り出したような異質感があり
それにより昔からあるシーンがよけい昭和が強調されて古典を今っぽくするのは難しいんだなーと思わされました
宝塚にあまり詳しくない人は驚くかもですが、宝塚グランドロマンベルサイユのばら
と、一言で言ってもトップスターがベルばらのどのキャラクターがはまるかによって実はいろんなバージョンがあり、今回はフェルゼン編です
たぶん2014年のフェルゼン編は観てなかった気がするので、脳内のフェルゼン編の比較対象が2001年の宙組フェルゼンとマリーアントワネット編(和央ようか/花總まりVer.)だったとおもうのですが
このときは娘役トップが別格というか、むしろ男役トップを凌駕するレベルの別格だったのでアントワネットの存在が大きくてそれが印象に残ってて
たかちゃんの行けゆけフェルゼンとラストの弾頭台の階段を登るはなちゃんの印象が強くて・・・
さて、前置きはともかく
どうしてそうなった?みたいな展開も多くて(最初のシーンでオスカルが「なんて気持ちの良い男なんだ」みたいなこといったあと愛の三角関係っぽい歌をフェルゼン、アントワネット、オスカルで歌ったかと思ったら
そっからいきなり手紙でアンドレの気持ちをフェルゼンから知らされ(って、これどうなの?!)
そこからいきなり「アンドレ私を抱け!」になるのが
えええっさっきまでフェルゼンのこと好きって空気出してなかった??
となって理解が追いつかなかった💦
あと、やりたいことが多すぎるのかとーとつに出てくるキャラクターがおおいので
あなたはどこの誰?みたいな展開が多く
たぶんはじめてベルばらにふれる人には理解が追いつかないのではないかと思った
いや、そらーね
宝塚ファンにとっては古今東西さまざまなバージョンのベルばらみてるだろうし、アニメ見てる人も多いだろうし、なんなら原作も履修済みで望んでいると思うのですんなりいけると思いますが(人のこと言えないけどw)
あれはじめて「ををっ これがベルばらか!」みたいな人には不親切よなーと思った次第
まぁそんなことはさておき
朝美絢くんのオスカルはすごい鮮烈なインパクトで圧倒的な美を放っておいしい役を意のままにしていて
ともすれば美味しいところを持っていかれてもおかしくないフェルゼンがそれを上回る圧倒的なオーラと男役スター集大成の存在感を放っていて
観てる人は脚本がーとか演出がーとかどーでもよくなるんじゃないかと思った
これぞ宝塚だしこれをできる存在が男役トップスターなんだなぁとあらためて思いました
夢白あやアントワネットもお芝居のオーラで退団の輝きだったし
なによりショー部分の退団仕様で「いいものを観た!」と思わされる
これぞ宝塚!な時間でした
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