ビリー・エリオット 池袋Brilliaホール
8月24日土 ソワレ
ビリー・エリオット 井上宇一郎
お父さん 鶴見辰吾
ウィルキンソン先生 濱田めぐみ
おばあちゃん 阿知波悟美
トニー 西川大貴
オールダ・ービリー 厚地康雄
公演のたびにこれは絶対見るときめている作品のひとつビリー・エリオット
サーエルトン・ジョンの曲の素晴らしさとか、もともと映画も好きなのでストーリーが素晴らしいとかいろいろあるんだけれど
とにかく子供が健気に1年間頑張って舞台の上でそれを発散させている
というのに胸を打たれる
井上宇一郎ビリーは今回の4人の中でも群を抜いて大人
見比べたわけではないけれどきっとしっかりしてる感じなんだろうな
歌もダンスもめっちゃよかったです
ウィルキンソン先生は島田歌穂→安蘭けい→濱田めぐみ とみてきてどれもみんなよかったけどめぐみさんはさすが日本を代表するミュージカル女優
手紙のところとかラストのところとかめっちゃ泣いたー
鶴見パパは今まで見ただれよりも都会的だったけどやさしくてあったかいパパだったし、今回すごく目を引いたのが西川くんのお兄ちゃん
すごく良くて役が大きく感じた!(うたも演技も安定感抜群)
というわけで本当に大大満足ではあるのだけれど
それと反して客席のガラガラ加減にびっくり
1階は両サイドと後ろブロックほぼ真っ赤
2階は最前列だけちらほら
3階は安い席だけ
という 今日土曜日ですよね!?という入りでびっくり
前回公演までかなり入りがよかったことを考えてもチケット代が値上がったことが大きいんだと思うけど…
そして観劇後発売された1枚分の値段で2枚ついてく!するキャンペーンな・・・
パフォーマンスは3演目にしてベストってくらいだったので満足ではあるのだけど・・・我が家はそれこそ二人で見ていたしなんだかなぁと思ってしまった
(そして今3500円引きチケットとかも売ってるけど半額だったことを考えたらそれも高く感じてしまって 完全に悪手じゃねーか?と思う次第)
やっぱりさ
チケット代だけがどんどんあがっていって(これはロイヤリティが海外に対する支払いなのだから海外の物価にともなってロイヤリティも上がってるんだろうし仕方ないところは絶対ある。上げるなっていうのは無理があるのは理解している)
手取りはかわらないとシアターゴアーズもシビアの取捨選択を迫られるよね
そんな状況で選ばれるのって結局、1.5万~2万円だせるだけの熱い推しが出ているかどうかって感じで
M!にせよなににせよいまチケットが奪い合いになっている作品は
(作品がよいことは前提で)熱いファンが付いている作品だけなのじゃないかと思います
そういう意味ではビリーは主演が子役だし、いわゆるスター役者がやる役はウィルキンソン先生くらいで
そのウィルキンソン先生だって地方のおばさんバレエ教師(ある意味スターオーラ全開で演じないことが大事)なので、ファンが熱心になんどもみたい役かといわれると・・・
作品がいいことは大前提
だけど作品が良いだけではチケットは買えない
そういう経済状況にいまあるんだなと思います
結局のところリピーターがいないと成立しないし、リピーターというのはスター役者の推し活なのだなと思います
きっと今後日本人の平均年収が大幅にあがったりしない限り
似たような人気作品だけが定期的に上演されて、演目が変わっても毎回同じ顔ぶれの役者が並ぶ。そんでそういう役者は数年後までスケジュールがびっしりみたいな…そんな感じになりつつあるんだなと感じました
(そういう意味では60年かけて脱"スター役者推し活"をすすめてきた四季はこういう時代に勝ち組なのかもしれないし、四季はそれが成立するだけの仕組みやユーザービリティを追求して来た結果なのでしょう…役者ではなく四季という箱に対する推しを大量に作った)
作品とパフォーマンスには本当に大満足ではあったのだけど
いろいろ考えさせられて暗澹たる思いに駆られた観劇体験になったのでした…
みんなービリーエリオットまじで素晴らしいよ
大人もだけど子どもたちはどんなにガラガラな客席でも120%でエレクトリシティおどってるよ!行こうよ池袋炭鉱へ!