電通が一番搾りをつくった!?

どうも、蟹小麦です。

今日は、一番搾り、すなわち「一番搾り麦汁だけを使ったビール」がどのようにして生まれたのかを紹介していきます。

みなさん、そもそもビールってどのように造られているかご存知ですか?

①大麦を水に浸し発芽させる(麦芽の誕生)
②麦芽を砕き温度を上げ、麦芽のお粥を作る
③このお粥をろ過し、
最初に搾り取られたのが 一番搾り麦汁、
二番目にお湯をかけ直し搾り取られるのが二番絞り麦汁 です。

ちなみにキリンビールの工場見学では、一番搾り麦汁と二番絞り麦汁の飲み比べができます!
(一番搾り麦汁はみたらしのような感じで、二番絞り麦汁はうっっすい麦茶のような感じです。全然ちがう!)

普通のビールであれば、二番絞り麦汁も最後の一滴まで搾り取って使います。

ただ一番搾り麦汁のみを使うとなると、どのような問題が起きるか、分かりますか?


そう、コストが大幅に増すんです。
それは、プレミアム価格(エビスやプレミアムモルツが例)での販売が決まりかけていたほどでした。

そのため、ビール造りに詳しい人達だけで新商品を開発しようとすると、
コンセプト決めの段階から、
このようなコストが増すような商品発想は生まれづらくなります。

結果として1990年に通常価格で発売が始まった一番搾りですが、
そのコンセプト決めの際、実はある大手広告代理店の方たちも参加したというのです。

それが、電通です。
ほかにも別業界のクリエイティブな方たちがマーケティング部と一緒にコンセプト決めをしたそうです。
ちなみに普通なら外部の方と共同で発案することはありません。

そこで上がったのが「純度の高いビール」というコンセプト。

それを実現するのは、「一番搾り麦汁だけを使った贅沢なビール」という考えに至り、
なんとか通常価格で発売まで持っていき、
1987年発売のスーパードライの勢いを緩めることに成功します。

しかし、社内ではキリンラガーにまだまだ夢見る社員も多く、、、
長くなりそうなので、この続きはまた別の記事で書こうかなと思います!

まあやっぱり、色んな人の発想を取り入れることって大事なんだなって思います。


一番搾り、最高!

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