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bespices_inc
カルボナーラににんじん。
時々、太りそうでかつあんまり栄養バランスの良くないものを食べたい時がある。そういう時はお金払って脂肪を買いたいほどそれが食べたいのかよくよく自分自身に聞いてみる。
1. 絶対食べたい。今すぐ行く。
2. 食べたいけど、せめて家で作る。
3. やっぱり違うものを食べる。
よく妥協案の2に落ち着く。よし食べよう。でも一手間かけよう。日本だと、1が非常に魅惑的だ。何せ2では代替にならない店の味がそこら中にある。あれが食べたい、と思い出す時に店の名前が含まれているのだ。
最悪だなと思うのでは1.を失敗することだ。これはドイツではよくある。
入った店が素っ頓狂なものを出してくるのだ。スパゲッティカルボナーラが食べたい、と思って店に入った。そこはオープンキッチンがあるチェーン店だ。コックが作るのを目の前で見て受け取って着席するのだが、色々このみを聞いてくれる。唐辛子は入れますか?とかニンニク入れますか?とか、だ。
いいえ、と言いながらカルボナーラに唐辛子って入れる人いるの?と思った。ニンニク入れる人もいるかもしれない。でも、とうがらし?
その違和感がないコックが作ったカルボナーラがドンと目の前に来る。なんだか思った味とだいぶ違う。あのコック、卵入れてなかったよな。と思う。なんでカルボナーラに人参が入っているのか。混乱しながら食べた。やっぱり家で作ればよかった。
太りそうで、栄養バランスの良くないものをそこそこ高いお金を払って食べ、挙句まずいという悲劇に見舞われて、目眩がした。