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【de愛ひろば】天井川だった、草津川の跡地
こんにちは
小学生の頃、実家の横に流れる小さな川で、小鮎のつかみどりをして遊んでいた、ラ・フェ修家です。(捕まえた小鮎は、友達のお母さんに佃煮にしてもらってました)
先日の休日、ウォーキングと自然観察を兼ねて、草津のde愛ひろばに行きました。
この「de愛ひろば」は、もともと草津川が流れていた場所で、日本でも有数の天井川でした。
天井川とは
天井川は、川の周辺に住むために、人々が堤防を作ってしばらくすると、川底に土砂が堆積して水位が上がるので、氾濫を防ぐためにさらに高い堤防作って、だんだん地上よりも高くなっていくことによって、平地より高い川底になり、天井川が出来上がりました。
天井川になって、大雨などで氾濫が起こると、平地より川底の方が高いため、被害が大きくなります。
草津川の成り立ち
草津川が天井川になったのは、江戸時代頃と言われています。
背後の湖南アルプスは、風化の進んだ花崗岩(かこうがん)で成り立っていて、雨などにより大量の土砂が、草津川等のふもとの河川に流れ込み、急激な川床の上昇をもたらしました。
川床の上昇は、少量の降雨に際しても、流域に洪水の被害をもたらすことになります。
これに対する即効的な治水対策としては,堆積した川床の土砂の掘り下げしかなく、掘った土砂は、川の両岸に盛られ、結果的に堤が高くなっていくことになりました。
こうした土砂の堆積作用と土砂の排除行為といった、自然および人為作用の両者の相乗作用で「天井川」草津川が誕生していったのです。
この草津川があることによって、交通機関のJRや国道1号線は、草津川の下にトンネルを作って、川の下を、電車や車などが通っていました。
草津川放水路計画
天井川の草津川の度重なる、堤防決壊などによる洪水被害などで、過去に甚大な被害をもたらしているので、草津川の整備、改修をする必要性があり、草津川放水路計画ができました。
今は、その出来上がった放水路によって、そちらに水が流れて行き、それまでの草津川には水がなくなって、廃川となりました。
草津市民がこうして安全に暮らせているのは、こういった滋賀県や草津市の職員さんと、これに携わっていた、土木工事の現場の方のおかげなんですね。
草津川跡地公園
廃川になった元々の草津川で、その広大な土地を使って、ふたつの大きな公園施設が作られました。
それが、「de愛ひろば」と「ai彩ひろば」です。
ai彩ひろばは以前の記事で紹介しました。
今回は、「de愛ひろば」の紹介です。
もともとは、川があった場所なので道が川底でサイドが堤防の形が残っています。
飲食店などの店舗も数件あります。
この巨大な、ススキに似たようなのは「パンパスグラス」
おむつを思い浮かべた?
すだちも実っていました。
この実は「ヤマボウシ」で6〜7月に白い花を咲かせます。
このヤマボウシの実は食べられるそうですが、食べたことはありません。
もし食べるときは、他の実と間違えて口にしないように注意しましょう。
これは「ツルバキア」でニラのような香りがするネギ科の植物。
先日投稿した見出しの「タマスダレ」
ヒガンバナ科で、リコリンというアルカロイドを含み有毒です。
「ムラサキシキブ」
気品のある紫色の実がつくことから付いた名前です。
一見美味しそうに見える実で、食べても大丈夫なようですが、美味しくない模様。僕も食べたことないです。
この赤い実は「ガマズミ」
スイカズラ科の野草で、食べられる実です。
これも食べたことがないですが、甘酸っぱくて、そこそこ美味しいようです。健康にも良い栄養素が豊富に含まれていて、ジュースや健康食品などを販売されているほどです。
このように、たくさんの花やハーブなどの植物が植えられていて、散歩やお子様の遊びにはちょうどいい広場です。
春の時期は満開の桜が見れます。(2018年の春に撮影)
この写真を見てもわかるように、この広場の下に街があり、天井川だった事がわかります。
明日は、台風の予報ですので、みなさんお気をつけくださいませ。
人はたとえ自然に反抗する場合でも、自然の法則には服従する。逆らってみようというときでさえ、自然とともに働くのだ。
ゲーテ(ドイツの詩人、小説家、劇作家 / 1749~1832)
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