日本で唯一「キノコ」の神さま 「菌神社」
滋賀県は神社が多く、自然と人々の生活に深く結びついた神社があります。
その中でも、特に珍しい神社が「菌神社」(くさびら神社)です。
この神社は、637年に勧請された古社で、本殿は栗東市指定の文化財です。
『菌』とは『キノコ』のことを指し、古代、この地が飢餓に見舞われた際、一夜で境内にキノコが生え、人々を救ったと伝えられています。
5月3日の祭礼では、古代から伝わる雑魚(じゃこ)のなれ寿司が神饌として供えられます。
菌神社の場所は、滋賀県栗東市中沢1-11-15で、少しわかりにくい場所にありますが、Googleマップを使えば、ちゃんと現地まで案内してもらえました。
本殿には、木製のキノコが祀ってありました。
御祭神:大斗能地神(オオトノジノカミ)
大斗乃辨神(オオトノべノカミ)
ここでは、神様として「菌」をまつることからも分かるように、菌は古くから人々の生活において重要な存在でした。
キノコをはじめ菌類は、森林で枯れ木や動物のふん、死骸などをエサにし、土壌の掃除役をしていて、植物の成長などを助ける役割を果たしています。
いっぽう、キノコや菌によっては、人間の体内に入り込んだり、食したりすることによって、悪影響を及ぼすものもたくさんあります。
また、食品の発酵や保存にも欠かせない役割を果たし、私たちの日常生活に深く関わっているのです。
滋賀県の菌神社は、自然と人々の共生を祀る素晴らしい神社です。
キノコや菌という生物の大切さを感じつつ、自然への感謝の気持ちを胸に、参拝してみてはいかがでしょうか。
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