【2日間で10-1-1】強欲で貪欲な壺採用型勇者電脳堺について【抹殺不採用】
どうも、最近使ってるプレマの値段が上がりすぎて色々怖いカテキンです。
今回解説するのは勇者電脳堺です。と言っても殆どは下の動画で解説してるので基礎から知りたい人は動画の方を見てください。
デッキレシピ及び戦績はこちらのツイートをご覧ください。また、大したことはやってませんが、準決勝と決勝の動画も後日投稿予定です。
今回解説するのは主に「強欲で貪欲な壺を採用した理由」と「抹殺の指名者を不採用にした理由」です。早速解説していきます。
強欲で貪欲な壺を採用した理由
事故る、とにかく事故る。これに尽きます。知っての通りこのデッキは2枚初動であり、そのリスクと引き換えに複数枚ひいた時の誘発の貫通力や継戦能力、後手捲りの強さを持ちます。逆に言えば引かなければ地獄です。初手に電脳堺のカードがなければ2ターン稼がないと基本的には動けません。このリスクがこのデッキもとい2枚初動のデッキには常に付き纏っています。
そこで採用を検討したのが「金満で謙虚な壺」と「強欲で貪欲な壺」でした。特に直近のCSでも金満で謙虚な壺を採用した勇者電脳堺が優勝しており、自分も事故回避のために入れるかと採用を検討しました。
採用を検討する段階で非常に気になったのがやはりドローできない制限です。これはVFDが使えた頃から言われていましたが、勇者電脳堺では青龍、玄武に加えて旅路という新要素でも手札を切るため、手札に来たうららや墓穴と言った妨害になり得るカードを切る機会が多くなりました。VFDまで行けば勝ちに大きく近づいてたあの頃とは違い、この捨てざるを得なかった妨害が勝敗に繋がる可能性も馬鹿にはできません。この手札を捨てる負担を軽減するのがスタチャとコーラルです。金満で謙虚な壺を使うと言うことはこの2枚が使えなくなるのとほぼ同義でかなり辛いです。
例えば九龍や禁テレにうららを貰って墓穴を持っている場合、墓穴は増殖するGに撃ちたいので温存して、残りの3枚の手札で展開するとなると、途端に手札が窮屈になり、最終的には旅路や青龍で墓穴を捨てざるを得ないと言った状況になり得ます。
このような事態をカバーするのがスタチャやコーラルのドローです。この2体のドロー効果によって手札を増やし、捨てたくないカードを捨てる事態を少なくすることができます。
金謙は確かに安定性を保証する面では優秀ですが、展開の後を考えると「本当に仕方なくやってる」感が拭えません。
そこで最終的にたどり着いた(戻った?)のが強欲で貪欲な壺というわけです。
強貪は知っての通り10枚のカードが裏側で除外される以外のデメリットが一切ありません。VFDが禁止になる前もそうだった様に、電脳堺のメインギミック自体はどれもレギュレーションに引っかかってなく、娘々である程度リカバリーできるので、電脳堺だけで考えればほぼノーリスクに撃つことができます。
これについて質問が多かったのが「旅路やグリフォンが飛ぶとキツくないですか?」ということです。
自分自身の結論から言うと娘々2枚飛び以外は殆どキツくなかったです。
理由は簡単で娘々の除外からデッキに戻す効果を使えばある程度リカバリーが効くことと、アラメシアさえ撃てればバロネスが立てられるからです。展開中に誘発が飛んできてそれをグリフォンでケアした場合と展開は変わりません。
さらに言えばアラメシアから撃てば先に使う勇者パーツを全部集めた後に強貪を撃つことが可能で、こうなれば殆ど以前と同じ状況です。
このことから娘々2枚が除外されてしまうなどの本当に低確率な事象を割り切る事に決め、強貪を採用することにしました。
使った感想としては多少動きづらくなることはあったものの、致命的な事は殆どなく、事故ハンから手数を2にしてくれた事もあったのでやはり純制限に相応しいパワカという感触でした。
抹殺の指名者を不採用にした理由
抹殺を抜こうと言う考えに至った理由は大きく分けて3つあります。
1.抹殺が制限カードである事
2.強欲で貪欲な壺を採用した事
3.抹殺で止められない誘発が増えた事
以上の3点により事故率の高いこのデッキにおいては事故を引き起こす誘発も減らせると言う事も含めての不採用という選択を取りました。
それぞれの理由について詳しく解説します。
1.抹殺が制限カードである事
皆さんは40枚のデッキで初手5枚をドローし、1枚しか入っていないカードを引く確率をご存知でしょうか?
答えは12.5%です。要は確率上初手に来る確率は8回デュエルを行なって1回ということです。
ちなみに準制限だった頃は約23.7%です。おおよそ4回に1回、マッチ中に1回引くかどうかで考えれば十分な確率と言えるでしょう。
私のデッキは41枚なのでこれらより少し確率が低くなりますが、めんどくさいのでこれらの確率を前提としてお話しします。
この確率を見た時私はこう思いました。
「抹殺用のカードってすごく非効率じゃないか?」
説明するまでもないと思いますが、抹殺用のカードというのは抹殺で無効にするためにピンで採用されるカード(主に誘発)の事です。展開系のデッキがピンで刺してる増gやニビル、泡影などです。
2枚初動の電脳堺に置いて、この抹殺用のカードが引き起こす事故も少なくありません。初手を1枚1枚見ていくときにgうららと見えるのは嬉しくないことはないですが同時に不安にもなります。
このカードはサイチェン後のことも考えないといけないカードです。
抹殺はミラーでもない限り後攻だとほとんどサイチェンで抜くカードになります。裏を返すと先攻でしか入れないということです。その先攻の時に、8回に1回しか引かないカードのためにロンギやドロバなどの事故の元にもなるカードを2枚も3枚も増やす事が果たして正しいのかと疑問になりました。
そこで今回、抹殺及び抹殺用で入れたカードを抜いて、強貪や勅命などのカードを入れた他、サイドデッキも抹殺用のカードを抜いて幅広く見れるカードを入れました。
その結果、サイドチェンジでスキルドレインなどの強力な先攻用カードを入れやすくなり、かなりストレスフリーとなりました。
ここで勘違いしてほしくないのが、自由枠がたくさんあって、デフォルトで誘発がたくさん入っているデッキの抹殺も効率が悪いと言っているわけではないということです。
例えばデスピアなどの1枚初動で安定した盤面と妨害を作れてかつ誘発もそれなりに入る(うららGに加えて泡影ヴェーラーなどを入れる余裕がある)デッキは普通に入れていいと思います。
私が言っているのはあくまで「2枚初動で安定させたいから誘発の枠も極限まで減らしているデッキ」の話なのでそこはご理解ください。
2.強欲で貪欲な壺を採用した事
そのまんまです。抹殺用のカードが飛ぶと抹殺が腐る他、抹殺用のカードを抜いた事で強貪でドローするカードの質が高くなりやすくなっています。
3.抹殺で止められない誘発が増えた事
いやもう主にこれ
流石にまともに撃てない電脳堺で抹殺用と言ってこれを入れる勇気は私にはないです。食らったらまともに動けない且つ採用するデッキは殆ど3積みなことを考えると被弾率も高いこのカードを止められないというのは、かなり悩みの種となりました。
他にもクロウ、ドロバ、わらし、ロンギなど、サイドのスロット的にどれかに絞らないといけないけど、そんな余裕はないほどに誘発の種類もバラけており、「gアトラクターを貰ったら永続系で耐える」「gアトラクター以外は永続系か電脳堺をたくさん引くかのどちらかで対応(要は余計なものは引かない様にする)」の2パターンが行える様に構築しました。
これを行うことによりサイドデッキの構築も質の高いものを入れる事ができます。
ロンギやドロバなどの枠がゲームに影響しやすい先攻・後攻用のカードに変える事ができ、今まで抹殺用と言って先攻サイチェンで入れてたそれらの枠がそのままスキドレやアンワバンシーなどに変わったので、サイチェン後のデッキの中身も綺麗なものになりました。
以上の3つを踏まえて、ならば抹殺は増殖するGなどのどうしても止めたい誘発専用と割り切って採用すればいいんじゃないのと思う方もいると思います。
自分も最初そうしようかなと思ったんですけど、これってあまり精神衛生上良くないと思ったんですよね。
どういうことかというと、仮に抹殺を引いてサイドデッキに入れてる誘発を止めれなくて負けたりしたら絶対次の対戦の時に影響するんですよね。
少なくとも私は次の対戦(次のサイチェン)の際に抹殺用で沢山の誘発を入れたくなると思います。
これら諸々を踏まえて抹殺を抜くという判断をしたわけですが、やはり増gがきついデッキなのでこの判断に至るまではかなり悩みました。
しかし、今回のデッキ分布としてはエルドなどの誘発がそもそもほとんど入っていないデッキや誘発で止められても妥協盤面を超えてワンキルできるデッキが少ないと予想したことも今回の構築の後押しとなりました。
実際かなりの好成績だったので、結果としては大成功だとは思います。
2日間の総括
いやまぁそれでも事故る時は事故りました。1日目の2回戦の時なんて1本目も2本目も共通効果持った電脳堺1枚も引かずに終わりましたし。しかし2日目の1回戦は電脳堺が娘々しか無い状況で強貪撃って2枚の電脳堺引いてフィーバータイム入ったんでホンマにパワカだと思います。
まぁジィジィが3枚飛んだり朱雀が1枚ハンドにある状況で朱雀玄武が飛んでルゥルゥが弱くなる事件はたびたび起きましたが…
相手から飛んでくる増gに関してはうららなどに墓穴を撃つ必要がないハンドが多くて墓穴が余る状況が多かったので事故要因を減らした事が強めの初手に繋がったのかなと思います。
終わりに
大したこと書いて無いですがここまで読んでいただき、ありがとうございました。
強貪は強かったです。(KONAMI)
抹殺に関する意見は人それぞれですし、自分もまた抹殺を入れた構築に戻るかもしれませんが、新しい事に挑戦したっていうのはある意味楽しかったですしいろんな人が固定観念に囚われずに新たな構築方法を考えるきっかけになると幸いです。
今回はここまで
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