開発秘話02:誰がコマドリ殺したの?マザー・グースとアリスの共通点
原作「不思議の国のアリス」ではアリスは7歳です。
7歳の女の子の口癖が「ナンセンス!(下らないわ!orバカげてるわ!)」です。
しかし、不思議の国での冒険は危険がいっぱい…昨今のアプリであまり子供を危険な目に遭わせるとアプリがプラットフォームの審査を通らない(切実)かもしれません。
それにどうせなら恋愛要素も入れたいし…ということで。
当アプリ「アリスと不思議の国の猫」では、
「Drink Me」と書かれた薬を飲んで…
「大きく」なりました。はい、これで色々あってもOK!
「拡大・縮小」ではなく、「Glow Up」しました。
あ、以降は飲み食いしても「拡大・縮小」です。
ここから本題。
前回、「アリスは可愛い。だが物語は難解」で原作(に近そうな日本語版)を読むのがキツイというお話をしました。
そして、「別の要素を取り入れることにした」とも書きました。
今回はそのお話。
参考資料:
角川文庫/不思議の国のアリス/ルイス・キャロル訳 :河合祥一郎
集英社文庫/不思議の国のアリス/ルイス・キャロル 訳:北村太郎
新潮文庫/不思議の国のアリス/ルイス・キャロル 訳:矢川澄子
講談社文庫/マザー・グース/訳:谷川 俊太郎
別の要素…「マザー・グース」です。
まぁ、タイトルで書いちゃってますけども。
「マザー・グース」って"なぜか魅力的"ですよね。
"なんとなく魅力的"
そしてこれもまた、「英語での"粋"」であって
(様々な翻訳者さんたちが"粋"なまま翻訳してくれていますが)
日本語だとその本当の魅力が"伝わり切ってないモノのひとつ"なのだろうなぁと、アリスとの共通点を感じました。
共通点と、いいますか。
アリスの「ハートの女王」は「マザー・グース」の一説がモデルなんですね。
「不思議の国のアリス」の終盤。ハートの女王の裁判シーンがあります。
女王が作ったタルトがなくなった。ジャックが盗んだの?じゃあ首切るね。その後に審議ね。というものです。
明け方に見る夢のようですね。意味が解らない。
ハートの女王は二言目には「首切り!」と言います。その後をついて回る王が「今のなし!」と取り消して回るのです。
なんでこんな人と結婚したの?と思わざるを得ませんが、王はそれでもまだ女王の事が好きなんでしょうねぇ。
というわけで。
"難解だけど魅力的"なアリスに
"わかんないけど魅力的"なマザー・グースも絡めよう!と決めてシナリオに取り掛かりました。
アプリ情報
アプリ名:アリスと不思議の国の猫
モチーフ:不思議の国のアリス(ルイス・キャロル)
リリース:2018年12月10日
19本目のアプリ
iOSはここからダウンロード
Androidはここからダウンロード
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