開発秘話03：キャラクターの人生に寄り添う。散らかった部屋から読み取る個性と作者の意図

前回はサーカス団員達の「正体」についてはぐらかしました。
(書きました。とは到底言えない記事でしたね。)

「正体」があるということは「謎」があるということですね。
物語の「謎」については以前も別の記事で触れました。

「ピエロと君のサーカス団」でキーとなるのは、
やはりヒロインの心です。

ヒロインがどうして物憂げなのか、過去に何があったのか。

ストーリーのが始まるその1月前、1週間前、1日前、1時間前、1分前に元凶があるのです。

シナリオに直接書かれない、「アプリの中に入らなかった話」です。

ヒロインのアヤ(上図：右)の情報はそれほど多く描かれていません。

強いて言うならば、物憂げで気だるい印象と
どうにも部屋が散らかっているということです。

「散らかった部屋」からどういう印象を受けるでしょうか。
そこは「どんな理由」があるでしょうか。

私がドラマや漫画、小説を見るときには
そういった情報からなるべく何かを察し、得るようにしています。
そこには、作者側の意図が必ずあるからです。

読み取った情報が予想と違っても、間違っていてもいいんです。
答え合わせ含め、二倍も三倍も面白くなるのですから。

キャラクターの人生に寄り添う

登場人物が5歳ならば5年間の
95歳ならば95年間のバックグラウンドがあります。

95年分考えるのは大変骨が折れますが…

物語の始まる前の数年分。
必要であれば数十年分。

そのキャラクターの人生を考えるようにしています。

生まれた時どうだったのか？
・家庭は裕福？普通？貧困？
子供時代は？
・愛された？過保護？愛されなかった？
・友達の有無・遊び方(アウトドア・インドア)
思春期は？
・恋をした？恋愛に無関心だった？恋は実った？敗れた？
・友達の有無、仕事(バイト)の有無
青年期は？
・仕事の有無、結婚の有無、子供の有無

ここに書いたのはほんの一例です。
95年分すべてを網羅するのは難しくとも、
人生の"岐路部分"はよく考えそのキャラクターと共に生きているつもりで考えます。

アプリ情報

アプリ名：ピエロと君のサーカス団
リリース：2017年7月22日
9本目のアプリ
iOSはここからダウンロード
Androidはここからダウンロード

↓続き

余談
記事の公開順を間違えたので、記事タイトルに連番を振ることにしました。
アプリ毎に連番をつけます。

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