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開発秘話04:「世界線」という言葉の力(言霊)

アンナチュラルというドラマの中にこのようなセリフがありました。

「今や国民病とまで言われているけど、『花粉症』という名前がつくまで誰も知らなかった。『化学物質過敏症』だってそう、名前がついて初めて認められた」


私にとっては「世界線」という言葉がソレでした。


「世界線」という言葉をよく聞くようになるまでは、
「並行世界」という言葉がどうにも理解しきれなかったのです。

「本編」に対しての「ifの世界」でしょ?と思っていたのです。


そして、「ifの世界」というのは
「公式」にとっての「同人誌」みたいなものでしょう?と。

つまり、"「本編」こそが絶対"であり"「ifの世界」は公式になりえない"と、思っていたのです。


しかし、「世界線」という言葉が出始めてから、
"すべてが「本編」であり「公式」でありえるのだ"
という理解ができるようになりました。

この頃から"「公式」が複数の「世界線」を持つ話が増えた"というのも理解を深めることができた要因でしょう。


「世界線」という言葉がなかったら「並行世界」に対し、
いまだに「だからそれ"もしもの話"でしょ?」くらいに軽んじていたでしょう。

私は「世界線」という言葉に大変感謝しています。

そうでなければ、私は「並行世界のすべての出来事」を軽んじ続けていたでしょう。私自身が誰かの並行世界なのかもしれないのに。

こういう新しい言葉が生まれることで、説明が容易になり、
結果、言葉の暴力で傷付く人が減ればよいなと願ってやみません。

生まれてくれたことに感謝。

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前々回の記事で、「ボクは、しにがみ」のタイトル画像の
"左の青年の髪が黒い理由"を記載しました。

私のアプリが複数のエンディングを持っているのは、

(現実的なことを言ってしまうと「アプリの延命※1」だったりするのですが…)

どの世界線も大切に思う「ifの世界」へのアンサーです。


※1:何周かしてもらい長くアプリを楽しんでもらうため

アプリ情報

アプリ名:ボクは、しにがみ
リリース:2017年02月08日
7本目のアプリ
iOSはここからダウンロード
Androidはここからダウンロード

↓シリーズ作「戦乙女(ヴァルキリー)としにがみ」はこちら

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