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自分の足に合う靴の選び方

いま履いている靴だと足が疲れる、つま先が痛くなる! という声が聞こえました。その原因は意外にも、靴のサイズ間違いにあると足のプロが指摘。靴選びの新常識を教えてもらいました。


【1】ピッタリの靴が見つかる1分チェック

今、履いている靴が自分の足に合うかどうか、簡単に見極められます。次に買う靴選びのヒントにも!

〔1〕合わない靴の見分け方

靴を買う際は、試し履きしたときに下の4項目をチェックしましょう。手持ちの靴も確認して、足に合っているか判別。

サイズ違いを探すか、難しければ中敷きで調整する。手持ちの靴でほとんど履いていないなら、思い切って手放す手も。

〔2〕ピッタリの靴が見つかる、正しいサイズの測り方

最後に足のサイズを測ったのはいつ? 今の自分の足を知ることからスタート!

足のサイズは、足長と足囲(ワイズ、ウィズともいう)の2カ所を測る。足囲とは聞き慣れない人も多いかもしませんが、足の親指のつけ根と小指のつけ根とを結んだ外周のこと。

靴によっては、E、EEといったサイズ表記で示され、細い順にAからFまである。先ほどの「チェック1」で見た4つのポイントで1つでもチェックが入った靴は、足囲が広すぎる可能性があります。

(左)足長は、床にA4判の紙を敷き、その上に立って測る。かかとは壁や家具につけ、つま先の最も長い部分にペンで印をつけ、定規で長さを測ります。

(右)足囲は、立った状態で上のイラストのように親指のつけ根と小指のつけ根とを結んだ外周を、メジャーや紐などを巻いて測ります。

足囲は、立った状態と座った状態とでは、サイズが変化する。椅子に座り、体重をかけない状態でつま先を浮かせて測ろりましょう。サイズは、下記に記入を。

上はJIS(日本工業規格)が設定する、女性の靴のサイズ表。①測った足長をチェック。②次に体重をかけたとき、かけなかったときの足囲のサイズを確認。その範囲が、あなたに合う足囲の目安(③)

注意したいのは、パンプスとスニーカーの足長の表記。「スニーカーは足指の先に遊びの部分を用意していないので、自分の足長より1cmほど大きめを選んで。パンプスは足先に余裕を持たせているため、ここで測った足長で大丈夫です」。

また、足囲の細い靴は、慣れないと窮屈に感じる場合もあるが、しばらく履けば必ず慣れてくる上に、足が安定するため、疲れにくくなるメリットを感じるはず。

【2】〔実践〕お悩みを靴選びのプロが診断


合わない靴でお悩みの読者が正しい足サイズを測定!

歩くとすぐ疲れる! 外反母趾を何とかしたい

「足幅が広くて、外反母趾も。選べる靴が少ないのが悩み」と言う森田さん。パンプスを履くと足が痛くて、夕方には動くのすら苦痛。「靴はネット通販で買うことが多く、試して大丈夫なもの以外は返品していました。それなのに、結局合わずに1度しか履かなかった靴も。いっぱい靴を捨ててきたかも」(森田さん)。

靴のコンサルタント西村泰紀さんにチェックしてもらうと、いつも買っていた靴のサイズが正しくなかったことが判明!

〔1〕靴が合わない理由を発見!

足の脇、甲の部分に指が入り、この靴は森田さんの足に「ブカブカ」。足が靴の中で前にすべり、足のトラブルの原因となっているかも。

〔2〕足のサイズを測ってみよう

西村さんが計測した森田さんの足は、足長23.5cm、足囲C。普段買っていた靴サイズと全く違う結果に、驚きを隠せない。「私は○cmという思い込みが、間違った靴選びにつながっていたのでしょう」(西村さん)。

〔3〕ピッタリサイズ靴にチャレンジ

西村さんが提案した、ピッタリサイズのパンプスを試す。歩いてみると「ええ?!フラット靴よりも歩きやすい」と驚きの森田さん。ヒールの高さが5.5cmあることを知ると、さらに驚き「2cmくらいのヒール感覚です!」。背筋がピンと伸びて、速歩きも楽々と。

〔4〕大きいサイズの靴はインソールで調整

ブカブカだったざんねん靴は、2.5mm厚のインソールを入れて、調整をしてくれた。「これで、靴の中で足が滑りにくくなり、歩きやすく、疲れにくくなるはずです」(西村さん)。

インソールの正しい使い方

足に合わない靴はインソールで足囲を調整できます。インソールは、足指の下にではなく、足指のつけ根より手前に入れます」(西村さん)。

インソールがきつく感じる日は外しましょう。フットカバーをバッグに入れておき、靴が緩いと気づいたときに着ければ調節できます。

失敗しにくい靴はコレ!

足にフィットしやすいのは、紐やストラップで足をしっかりホールドしてくれる靴。「紐は履くたびに結び直して、フィット感を高めて履きたい。スニーカーも同様です」(西村さん)。

足の形に合う靴を選ぶのも手

足先の痛みを避けるなら、自分の足指タイプに合った先端形状の靴を選ぶのも手。足の形状は下の3種類に大別できます。流行のポインテッドトゥを履く場合は、靴の中で足が前すべりしないように、自分の足囲に合った靴を選ぶのがポイント。

【プチ特集】足裏&足指ほぐしで、歩いても疲れない!

「歩くと疲れる…」、その原因は足裏のコリかもしれません。自分に合った靴を選んだ後も、しっかり足をほぐしてケアしてあげましょう。

〔1〕開張足を防ぐ!「足裏ほぐし」

土踏まずの下にゴルフボールやラップの芯などを置き、適度に体重をかける。その状態を3分間キープ。これだけで、足裏の筋肉のコリがほぐれる。

〔2〕足のむくみ、冷え外反母趾を予防!「足指ストレッチ」

足指の爪の生え際をつまんで刺激する。1本1本丁寧に、左右同様に行う。

足裏側から、足指のつけ根から指先に向かって1本1本押す。左右同様に行う。

指と指の間を両手でつまんで広げて動かす。親指から小指まで、左右同様に行う。

足の裏側から足指の間に手指を入れて握り締め、足首を回す。左右同様に行う。


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