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夢に逃げる男、結婚に逃げる女。

ちゅ、多様性。
なんて言われる令和の時代。

有象無象の価値観がないまぜになる社会。
その中から何を選び、何を形づくるのだろう。

あなたはどう生きるか。
なんて各々に問いかけるこの世界。

…だというのに、当のあたし達はまだ。
自分で自分を鎖に縛り付けているような気がする。
男は「夢」という鎖を、女は「結婚」という鎖を。

その鎖にしがみついていること
それ、そのものが逃げなのだとしたら?
その鎖を外す勇気はありますか。

|夢、仕事いう名の自由。


20代の男は言う。

「俺には30歳までにやり遂げたい夢がある」
「若さしかない今は、全力で仕事(夢)に頑張らないと」

30代の男は言う。

「これからの社会の基盤を作るのは俺たちの時代だ」
「下積みを抜けてここからが本領発揮なんだ」

40代の男は言う。

「友人はいつの間にか家庭を作っている」
「そろそろ安定したい。が、自分に釣り合う女がいない」

50代の男は気づく。

「愛が欲しいのに愛がない」

夢や仕事は男のロマン。
…なんていうが、それは自由に生きていきたいための言い訳で
欲しい時に寂しさを埋めるパートナーを探すも
なんぞ出会いなんてありゃしない。

愛は都合よくコンビニなんかで売ってやしない。
事業計画通りに進めば、愛が作れるわけやしない。

|結婚いう名の安定。

20代の女は言う。
「今が売り手市場よ、若いうちに婚活を始めよう」
「あー、早く結婚して楽したい」

30代の女は言う。
「ここが最後の勝負よ!でも…おじさんは嫌!」
「子どもを産むのにはリミットがある。彼氏に言わなくちゃ」

40代の女は言う。
「ひとりになるのが怖い」
「なんでこんな夫と焦って結婚したんだろう」

50代の女は気づく。
「老後、大丈夫かな」
「どうやったら夫から金をぶんどって離婚できるかな」

結婚は長らく社会で働く権利を得られなかった女が生きるための制度だった。
しかし、女性も社会で活躍できる時代はとうの昔に来ている。
金銭面的な不安や、社会から結婚できないババアと呼ばれることへの不安か。

愛を育むことより、結婚に執着する人も少なくない。

結婚しなくても生きていける。
頭では分かっているのに、いつかは結婚したいと願う。
それは愛のため?世間のため?保身のため?

|結婚しても自由だし、結婚しても安定はない。

多様性がうたわれる時代になったとて。
そんなテーマの歌をカラオケで熱唱したって。
私たちのほとんどは誹謗中傷を恐れ、異質であることを恐れる。

世間一般から認められる、素敵な人になりたい。
その思いは、逸脱したダメな奴になりたくないという恐れを生む。

男は社会で活躍できなければダメな奴と思われる。
女はいい歳をして結婚できなければダメな奴と思われる。

そんなのまやかしだと言いながら。
いろんな生き方があると分かっていながら。
自分自身はマジョリティの枠を恐れる。

それが男が仕事に逃げる理由であり
女が結婚に逃げる理由だ。

だが、その概念を持ち続けて生きると
例え理想通りに夢を実現し、結婚できたとしても
あなたの中に恐れがあるかぎり

本当の意味で自由ではないし
本当の意味で安定は永遠にやってこない。

自分を社会の枠にはめていないか?
人からの非難、噂、揶揄に打ち勝って
自分のしたいように生きる覚悟は持てるだろうか?

その強さがあなたの人生を自由で幸せなものにできる
唯一の鍵だということを、あなたは知っているだろうか。

もう一度、問いたい。
あなたは、どう生きる?


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