椎名すもも

フリーランスのライター。noteでは、恋愛エッセイを配信予定。その他、その時々で私が感じた生の気持ちを備忘録していきます。

椎名すもも

フリーランスのライター。noteでは、恋愛エッセイを配信予定。その他、その時々で私が感じた生の気持ちを備忘録していきます。

最近の記事

見守る愛、踏み込む愛。

大切なひとが苦しい時。 どうすればいいのだろう。 大切なひとが愛を受け取れない時。 何をするのが正解なのだろう。 たぶんきっと 「何もしない」のが、今の私にできる たった一つの愛情なのだろう。 けれど…本当にそうなのかな? 過分に近づいてほしくないけれど だからといって見放されるのも怖いんじゃないかな。 適度な距離で“そこ”に居てくれたら嬉しい。 けどその適度な距離ってどうすればいいのだろう。 * 本当はね どうしたの? 良ければ、話聞くよ? そう言って、肩を

    • 信じるとは何か。

      この人は信じられる。 時に、人は相手の振る舞いや言動を見て そう強く確信を持つことがある。 私も幾度となく人を信じてきた。 しかし、信じていても 裏切られたと思ってしまうような出来事は起こる。 その度に深く傷つき、人を信じるのが怖くなる。 恋愛や友情関係は、特にその傾向が強い。 さて、このときあなたは何を思うだろうか。 信じた自分がバカだったと反省する? いや、自分を裏切った相手が悪いと怒りに身を任せる? 私は、そのどちらも違うのだと 今はそう思うようになった。

      • 目に見えるものと見えないもの、どちらが大切か。

        確かな信頼を築くのには 話し合いが最も有効だ。 どれだけ会話を繰り返し どれだけ深い話をし どれほど理解できたか その確度の高さ、手応えが 相手への信頼となる。 私は相手から放たれる言葉を信じている。 けれど、果たしてそれだけが全てなのだろうか? 時に人は嘘をつく。 言葉だけを信じていたら 大事なものを見落としてしまうのではないか。 ならば、言葉と真意 目に見えるものと見えないもの。 どちらを信じるほうが正しいのだろう? * ー私は、彼の言葉だけを信じる。 ある日

        • “本物”の「自立した女性が好き」という男に出会った話

          3年前に書いた記事が気づけば100いいねを超えていて嬉しい。 内容を改めて読んでみた。 感想は、この3年で私は本当に精神的な成長を遂げたと実感したことに尽きる。 当時この記事を書いた私は傷つけられることにひどく敏感だったのだ。 共感できる部分もあれば、文面から違和感を覚える内容もあった。 違和感を覚えるということは、それだけ価値観がアップデートされたということだ。 そのキッカケを作ってくれたのはおそらく かつて出会った男性のように「自立した女性がタイプ」という男性にまた

          「愛している」よりも愛のある言葉は「ありがとう」だと思う

          夜中に電話がかかってきた。 好きなあなたからだった。 電話の向こう側には 学生時代の友人と今しがた飲んでいて 久しぶりにほろ酔い気分の陽気な声が聞こえた。 ふっと笑った。 「ずいぶん楽しそうじゃない、いいわね」 「いやぁ、酔っちゃったねぇ」 酔うといつもより1.5倍でテンションが上がる あなたが可愛いからその声を電話越しに聞けて嬉しく思う。 自宅に帰るまでの間、繋いだ電話では あいも変わらず互いにいろんな話をしていたね。 時々「前も聞いたわよ(笑)」って トピック

          「愛している」よりも愛のある言葉は「ありがとう」だと思う

          それは、愛か。臆病か。

          ふいに空白の世界が私を襲う。 素知らぬ顔で どうも、こんばんは、とやってくる。 キリキリと胸が抉られるような気分になる。 私以外のみんなはきっと幸せなんだろうと。 羨ましさや、やるせなさ、必要とされていない不安、諦め。 つまるところ、その名前は「孤独」だ。 こんな時は、誰かと繋がることをやめるのが一番。 できる限り淀んだ気持ちとともに私の身もろとも沈殿する。 孤独はそんなに嫌いじゃないけど。 ただ、いつまでこんな気持ちを抱える夜が来るのかなって 先の見えない未来を案じ

          それは、愛か。臆病か。

          過去の私が、現在の私を救う

          職業、ライター。 日常で日々、物書きをしている。 noteに綴る事柄は仕事ではない。 いくら書いたって金になりゃしない。 (有料記事は書かない。金にもしない) 見る人によっちゃ意味のないことだろう。 何のために書いているかなんて私にもわかりゃしない。 けど、何となく書きたくなるんだ。 そのとき私の中にふっと湧いた、その感情を。 心の温度を。目には見えない内側を。 琴線に触れるような感覚で文字を打つ。 過去に書いた記事をたまに読み返すと いっそ消してしまいたくなるくらい

          過去の私が、現在の私を救う

          夢に逃げる男、結婚に逃げる女。

          ちゅ、多様性。 なんて言われる令和の時代。 有象無象の価値観がないまぜになる社会。 その中から何を選び、何を形づくるのだろう。 あなたはどう生きるか。 なんて各々に問いかけるこの世界。 …だというのに、当のあたし達はまだ。 自分で自分を鎖に縛り付けているような気がする。 男は「夢」という鎖を、女は「結婚」という鎖を。 その鎖にしがみついていること それ、そのものが逃げなのだとしたら? その鎖を外す勇気はありますか。 |夢、仕事いう名の自由。 20代の男は言う。

          夢に逃げる男、結婚に逃げる女。

          私、デミロマンティック

          LGBTという概念が広く認知されるようになって早10数年。 どうやら知らないうちに最近は LGBTQIAやLGBTQ +と頭文字の略語が増えている。 人の性嗜好はより細かに細分化されているようだ。 そんな情報を得て、私はこう思った。 『人を愛するっていろんな形があるのだなぁ』と。 と、同時に私はこの件について どこか他人事な視点を持っていることに気づいた。 でも、私はごく一般的なストレートだから。 LGBTQIAに該当しないマジョリティだ。 すごく偏見的な思考を持っ

          私、デミロマンティック

          釣った魚に餌をやらないというが。

          女性なら一度は経験があるのではないだろうか。 男の“釣った魚に餌をやらない”というスタイルを目の当たりにしたことを。 思えば、私は初めて付き合った人から夫に至るまでの過去の恋人からは、そういった現象が見られなかった。付き合ってからも普通に連絡頻度も愛情表現もそのまま維持されることがほとんどだった。 が、しかし離婚して後に付き合った男は典型的なそれだった。 |熱しやすく冷めやすいがゆえ、熱している状態がもやは“異常” 女性からすると甚だ遺憾な現象である。 が、男からする

          釣った魚に餌をやらないというが。

          美しさに見惚れる。

          自分の美しさにハッとする。 そんなことを言うと、周りが赤面するほどに自分のナルシズムを実感する。 が、私が言いたいのは自分の容姿がいかに美しいかという話ではない。 私は私の生き様がふとした表情に現れた時に ハッとするほど自分の美しさに見惚れてしまうのだ。 |電車に窓に映る私の美しさにハッとした ある日の仕事帰り。 地上から地下鉄へ入る日比谷線に乗っていた。 外の景色が地下に映ると、吊り革に捕まって立っていた私の顔がふと窓にくっきり浮き出る。その顔を見て思わず自分の美し

          美しさに見惚れる。

          恋愛遍歴。あなたが私に与えてくれたもの。

          |初めての彼が教えてくれたこと 初めての彼は17歳のとき。 22歳のあなたは、私に大切なことを教えてくれました。 それは「私らしく生きる勇気」でしたね。 あなたは、家族関係が良好でない私の唯一の逃げ道となってくれました。 家族との衝突の原因は常に私の進路でした。 好きなことを仕事にしたいという私。 普通の人生を歩んでほしいという両親の願い。 あなたがいなければ、私はきっと自分の生きたい道を両親の前で強く指し示すことなどできませんでした。ありがとう。 |2番目の彼が

          恋愛遍歴。あなたが私に与えてくれたもの。

          note4年目を迎えて、変化した私の価値観

          みなさん、あけのましておめでとう。 noteに記事を書き始めたのは私が元・夫と晴れて離婚をした年から。 2019年の暮れに離婚届を出し、2020年の1月からスタートした。 更新頻度は亀のように遅いが3年ほど続いている。 と、すると3年もあれば人の考え方も変わるようで。 自分の過去記事を読み返して知らぬうちに価値観が変化したと感じることがある。 今日はそんな私が3年前と今ではどう考え方が変化したかという話。 |結婚は修羅の道、果たして? 過去に書いた記事で反響のあった記

          note4年目を迎えて、変化した私の価値観

          心を明け渡す

          人に心を明け渡すのが苦手な性分である。 弱い部分をさらけ出して、傷ついた経験がある。 さらけ出さずとも人に裏切られてきたことも山ほどある。 結局いつだってピンチの時ほど孤独だったから。 一人で自分の心と向き合い、一人で立ち直ってきた。 おかげで強くなったし、早いうちから年齢の割に洞察力が優れた。 あらゆる物事の真理を見極めるのが早く、人の心の機微に敏感になれたおかげで人から頼られるようにもなった。求められなかった幼少期を過ごしたばかりに人が自分を頼ってくれることが嬉しかっ

          心を明け渡す

          さぁ、不完全を愛そう

          人は誰しも未熟だ。 幾つになっても失敗を繰り返す。 そして、それは死ぬまで繰り返す。 だって私たちは、エゴ・醜さ・不完全さを体験しにこの地球に生まれているから。この世で果たす学びをすべて終えた時、つまり私が私として完全体になった時。 それは間もなく天からお迎えが来るということで。 今この瞬間、この地球に“私”がある限り。 醜い人間で居続けるのだ。 無論、あの子もあの人も。 そして、あなたもね。 |完璧になれないのに、なぜ目指すの? そもそも私たち人間は完璧になれないの

          さぁ、不完全を愛そう

          絶望を恐れない。

          何かを得るには、何かを捨てなくてはいけない。 ぽっかり失った場所に新しいものがやってくる。 なんてよく言うし、聞くけれど。 それは単にどんなものでも捨てればいいと言うわけではない。 それは、いつだって“今、その時の私が一番捨てたくないもの”だったりするのだ。 捨てて惜しくないものを捨てるのに勇気はいらない。 捨てなくちゃいけないとわかっているのに捨てられないもの。 それを捨てる勇気、失った後の絶望。 そのすべてを味わいきった先に 本当に自分が望んでいた理想郷が待っている

          絶望を恐れない。