Shyな日本人とGentleman:Tapestry
海外出張の多い私の上司は、ヨーロッパにも行くし、アジアにも行くし、いろんな文化に触れて、多様な人たちと一緒に仕事をしている人だった。私は時々、海外にいるその上司とどうしても連絡を取らざるを得ない時は、現地時刻を世界時計で確認してから、メールやLINEで送るタイミングを測っていたものだ。
そんな折、ヨーロッパの国から帰国して間もなかった上司と二人でエレベーターで乗り合わせた時があった。同じ階で降りるのに、上司はボタンを押して黙って待っている。私は一瞬何が何だか理解できなかった