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エッセイと創作の間

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リアルエッセイを基にした、創作作品です。現実と創りものの割合は作品ごとに異なります。
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記事一覧

雨と静かな休み時間:You’ve got a friend【760文字】

時々、どうしようもなく塞ぎ込むことがある。 こういう時は、残念ながら人の期待には応えられ…

Ladybug
2週間前
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秋桜と鈴虫【2350文字】

「招待券の期限が9月末までだから、また行こうか。」 夫がそう言って昨年も一緒にデートへ行っ…

Ladybug
1か月前
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手をつなぐとき:Be My Love【3,614文字】

漆黒の空には、オリオン座が輝いていた。 都会の空にもかかわらず、これほどはっきりと星座が…

Ladybug
10か月前
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ガーデンでの静寂:Old Mistake

日曜日にいつも出向いていた会に参加しなくなってしばらく経つ。 夫が子ども達を遊びに連れて…

Ladybug
1年前
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子どもとの連弾 :Mas Que Nada

第1幕:母の学生時代 「もし聴いてみて、要らないなら、私が欲しいくらいだわ!」 母の学…

Ladybug
1年前
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大切なものの扱い方:Will You Love Me Tomorrow ?

夫婦でアクセサリー店を訪れ、サイズ直しに出していた結婚指輪を受け取ったのは、つい先日だ。…

Ladybug
1年前
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Shyな日本人とGentleman:Tapestry

海外出張の多い私の上司は、ヨーロッパにも行くし、アジアにも行くし、いろんな文化に触れて、多様な人たちと一緒に仕事をしている人だった。私は時々、海外にいるその上司とどうしても連絡を取らざるを得ない時は、現地時刻を世界時計で確認してから、メールやLINEで送るタイミングを測っていたものだ。 そんな折、ヨーロッパの国から帰国して間もなかった上司と二人でエレベーターで乗り合わせた時があった。同じ階で降りるのに、上司はボタンを押して黙って待っている。私は一瞬何が何だか理解できなかった

コーヒーの選択:Home Again

私がいつも自宅に常備しているお気に入りのコーヒーが切れたことに気づいたのは、休日の夕方で…

Ladybug
1年前
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美しい朝顔: So Far Away

10年来の付き合いのある画家さんから連絡が届いたのは、まだ自粛生活が続くコロナ禍で、内容は…

Ladybug
1年前
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