大腸癌になった話5(検査当日)
内視鏡検査当日です。
夜中の1時過ぎから下剤の効果が表れ、朝まで何度かトイレに起きました。
寝不足です。
検査まで水かお茶しか飲んではいけないので、朝は何も食べずに病院へ。
病院では、テレビのある部屋にその日検査を受ける人分の机と椅子、机の上にはモビプレップという洗腸剤が用意されていました。
15分でコップ一杯を飲むペースで飲み、かつ同量の水かお茶を飲んでください、というものです。
モビプレップは2リットルあり、大体1時間で1リットル飲む感じになります。
その間何度かトイレに行って腸を空っぽにし、もう水しか出ない、みたいな状態になれば検査の準備ができたということです。
その日は大腸内視鏡検査を受ける方が6名おり、腸がキレイになった順番に、検査に入るとのことでした。
洗腸剤を飲む部屋の奥に、いくつかトイレの個室があって番号がついてあり、ひとりひとつその日使うトイレが割当られます。
腸がキレイになったかの判断は、看護師さんにしてもらいます。
つまり便を見てもらうのです。
トイレの個室には、ブザーが付いていて、「そろそろ良さそうな様子だ」となったときに流さずにブザーを押して看護師さんを呼びます。
ちょっと恥ずかしい気もするのですが、いつの間にか慣れます。
モビプレップの味ですが、しょっぱいポカリという感じですね。
わたしはそこまで苦手ではなかったです。
昔検査を受けたときは、ニフレックという洗腸剤でしたが、なんか似たような味だった気がします。
結局、わたしは腸がキレイになった判定を頂くのが、6人の中で一番最後でした。
多分前日の食事について、消化を気にせずいつも通りにしてしまった影響だろうな…と思います。
他の方が先に検査に消えていく中、わたしもようやく看護師さんからのOKが出て、検査着を渡されました。
検査着は、作務衣みたいな感じなんですが、実はお尻のとこが空いています。
生地が重なっていてぱっと見空いてることはわからないのですが、ここからカメラが差し込まれるのだな…と想像できました。
着替えた後は鎮静剤の点滴をし、点滴棒を引きながら待合室でしばらく待ち…。
朝の10時に病院に入って、検査を受けられたのが14時過ぎだったと思います。
検査中は、鎮静剤の効果でボンヤリはしているものの、自分でもモニターを見て、腸だなーと思うくらいの意識はありました。
個人差あると思うのですが、前回も今回も、腸内にカメラが入っている間、わたしは全く痛みや不快感を感じませんでした。
ここのクリニックの先生が上手なのかもしれません。
しばらくモニターを見ていると、明らかに素人目でもポリープだなぁ、という塊が見え、これはこのまま切るのかな?等と想像していたところ、内視鏡カメラはその塊の周りを行ったり来たりして色んな角度からの画像を撮っている様子でした。
切らないのかな?と思いながら検査している医師の顔を見ると、真剣というか神妙というか、な表情をされており、この塊あまり良くなさそうなのかも、と何となく感じました。
ひとしきり塊の撮影が終わった後、検査は終了しました。
医師からは、「2つポリープがありました。ひとつは小さかったので検査中に取りましたが、もう一つは結構大きいので、精密検査した方がいいですね。どこか指定の病院はありますか?」とのことでした。
まだボンヤリ検査台に寝転がりながら、そうか、もうひとつ小さいのがあったのかー。とか、大きいのもポリープだったんだな、とか。ポリープならほっといたらどうなるんだろう?等と考えていた気がします。
今思えば、ほっといたらどうなる?等は鎮静剤の影響であまり思考がまとまってなかったから出てきたのだと思いますが、その時はそのまま医師に聞いてしまいました。
医師は静かに「ありえないですね」と一言。
この返事で少し頭がしっかりしたわたしは、特に精密検査について希望の病院は無いので、紹介頂きたい旨を伝えました。
この後少し休憩室の様なところのリクライニングソファで休んだ後、会計をしてこの日は終わりでした。
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