おちくぼ姫ってどんな物語なの??
私がこの物語を読んだ評価は、とても読みやすく、誰もが憧れる和風のシンデレラストーリーである。
おちくぼ姫とは?
この本は、田辺聖子著『おちくぼ姫』で一九七九年に平凡社より刊行された。ジャンルは作り物語である。私が「おちくぼ姫」を読んだ感想は、かっこいい王子様がいじわるをされていたお姫様を助けるという単純なシンデレラストーリーにとても憧れをもつ物語である。更に、手紙でやり取りを行い男女間の関係を築くことや男性が女性のもとへ通うなどの平安時代ならではの文化がしっかり描かれて、シンデレラストーリーを想像しながら日本の時代背景が分かるので色んな年齢層の読者でも楽しめる読みやすい物語である思う。
内容
この本は、美しい美貌を持つ主人公の落窪という女君が継母からいじめをいけて寝殿の隅にある、畳の落ち窪んだ陋屋に住まわされる。しかし、右近の少将という男性が落窪の前に現れ、二人は恋に落ちてしまう。その後、落窪は継母のいじめを受けるも右近の少将が救出し、二人は晴れて結婚するという物語の粗筋、内容である。
印象的な引用
私の評価は、この物語を次の引用を読むと伝わる。
「姫君は継母の北の方の手で育てられることになりましたが、北の方はほかの姫君たちとは差別して扱いました。端っこのみすぼらしい部屋の、床が一段低く落ちくぼんでいるところに住ませ、まるで召使のような待遇で、「お姫さま」とも呼びませんでした。」(17、18項)
「その少将の大事にする姫君ですから、姫君はこの邸では、たいそう、うやまわれておりました。また、姫君の人柄が、やさしくおおらかなので、仕える女房たちからも慕われるのでした。」
(202項)
まとめ
私がこの物語を読んだ評価は、読みやすく、誰もが憧れる和風なシンデレラストーリーであるが、更にこの物語が読者に対して伝えたいことは、人からいじわるをされ、貧しく身よりもない女性に男性が一途に愛情を注ぐという純粋なストーリーを受け止め、現代にも心優しくおおらかな人たちが報われ、人が人を愛し続ける人間の純粋な心をいつまでも忘れないでほしいということを広く感じてほしいことであると考える。