見出し画像

高山(2022.1.4-6)①

郡上八幡編からの続き。
郡上についてはこちら↓


郡上から出発し、1時間半程度の道のりを行く。
序盤で立ち寄った道の駅明宝で、プッシュされていた「明宝フランク」を食べてみる。これが予想外のおいしさで、今のところマイ・ベスト・フランク!また食べたいなあ。
わたしの他にも同じように車内でニッコリしながらフランクを食べている大人たちがいてよかった。地元の明宝ハムという企業が作っていて、道の駅には他にもこの明宝ハム製品が溢れていた。

写真お借りしました(http://keichannosato.com/?page_id=6)

その後、急に道路の雪が深くなり、人生で初めて真っ白でふかふかな道路を走ることになった。通行量はとても少なく、ゆっくり走れば全く問題なかったので一安心。
また一つ経験値を上げてしまった…と思った(その1年後、日本有数の豪雪地帯に引っ越すことになろうとは、まだ予想していなかった)。
飛騨せせらぎ街道という名前がついているが、この季節は何もせせらいでいない。

ウワ〜!と思って走りながら撮った

昼前に高山に到着。少し前から急に道路の雰囲気が「街」という感じになり、いよいよ中心街に近づくと「街!!!」というテンション。観光客もたくさんで、うわ〜都会だ〜と思った。
宿の駐車場に車を停め、挨拶だけしてから昼食へ。

老若男女が訪れる焼きそば屋さん

駅前の、地元の人御用達という焼きそば屋さんに行ってみた。
地元民も観光客も入り乱れながら焼きそばを食べている。
このお店、メニューを見てみたら飲める感じでもあったのだけど、万が一車に乗る可能性を考慮して我慢しておく。
後ろのテーブル席の家族連れのお母さんが、「観光客多いねえ。地元の人か観光客かは足元見りゃ一目瞭然ね」と話していて、思わず他人の足元を見てしまう。確かに地元の人は皆雪国仕様の長靴やスノーブーツを履いているが、観光客と思しき人たちはスニーカーやおしゃれブーツだ。
ちなみにわたしは今回、菅平でスノーシューをするために買ったSOLELのスノーブーツを履いてきていて、完全に高山民側の足元だった。この靴のおかげで雪をものともせずたくさんお散歩できて、新年早々の「買ってよかった大賞」であった。

雪こそ積もっているものの、思っていたより気温は寒くなく、午後半日を使ってゆっくり街歩きできた。陣屋やまちの博物館、飛騨国分寺などめぼしいところに立ち寄り、高山の歴史や文化を一通り学んだ。
陣屋をはじめ、様々なところに飾られていた「花餅」という文化が心に残った。花のない冬、お餅を花に見立てて葉の落ちた枝にくっつけ、お正月からひな祭りの頃まで飾るのだそうだ。なんて心の豊かな文化なのだろうと思った。

それにしてもこんなに観光客がたくさんいるとは思わず驚いた!3が日をすぎ、もうお正月も終わろうとしているが、世間の人はけっこう皆正月休みを延ばしているのだろうか。それとも今日で帰るのかな。

なんて思っていると、17時前、薄暮の訪れとともに街から人がスッといなくなった。それからの街の景色がなんと美しかったことだろう。通りはシンと静まり返り、雪国の気高さを纏っている。普段は通りというのは人がいてこそだと思うものだが、この時に限っては、ただただ街の美しさを享受できる幸せな時間だった。

そのまま少し足を伸ばして櫻山八幡宮に出かけてみる。秋の高山祭りの例祭が行われる、荘厳な場所である。
灯り始めた街灯が雪を浮かび上がらせ、また美しい。そんな中、「古い町並」の看板の前を通りかかった時には、古い町並みをそのまま古い町並みって言うセンスいいな、と思った。

つづく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?