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相反するものの間で

映画音楽を聴くのが好き。
「るろうに剣心」の映画、「キングダム」の映画を
youtubeで検索していた結果、one ok rockを知って
それ以来好きで何度も流している。

そんな中、こちらの動画がお勧めに上がってきた。

「Stand Out Fit in」はみ出して なじめ

このPVの舞台はアメリカンスクールで、そこに通う中国人の男の子が
主人公。
私もアメリカでは5年間過ごして、周りには帰国の子も多く
このアメリカンスクールの様子もアジア人として差別を受ける感じも
すごく既視感を覚えた。

外国で過ごす時、(幼少期含め欧米で10年程を過ごしてきました)
「アジア人としてどれほどの差別がその国、その地域にあるのだろう?」
ということをまず探ってしまう自分がいる。

「Stand out Fit in」はみだして なじめ

無理なこと要求してくるな~と思う。
けれども、結局私達は相反する二つのものの間でバランスを
模索しながら生きていると思う。

外国で暮らしている時、例えばアメリカにいたとしてアメリカ人に
なることは出来ない、と強く感じる。
どんなに英語が喋れても、恐らく長い時間をこれから
アメリカで過ごしたとしても。
言語の背負う文化的なバックグラウンドみたいなものをアメリカで生まれ、
その中で英語を習得したのではない私は、生粋のアメリカ人と共有することはできないから。

では、どうするのか?
日本人としての私、私の中にある日本人らしさを前面に出すようにする。
それこそが別の国にいる時の私にとっての何よりのアイデンティティであり、個性だから。

しかし、個性を出すだけでは繋がることはできない。

繋がるためにはどうするのか?
人としての共通の部分。気持ち、感情、好意、或いは論理。
もしかして、マナーとか?
そういった同じ土俵に乗れる部分で繋がるべき時は
繋がるようにする。

人は違って、でも同じ。
それが私が外国生活をしてきた中で感じてきたこと。

日本はなんだかんだで所謂グローバル化から取り残されている、
と外国にいる時に感じた。
他の国は陸続きで別の国と接しているため、お互いの影響を
受けざるを得ず、混じりあわざるを得ず、その中でどうやって
上手くやって行くのか?自分達の国はどうしたいのか?
どうするのか?をちゃんと考え、決めている。

そう言った必要性があるから、必要性に迫られて考えざるを得なかった。

日本にはこれからその波がやってくるだろうし、
やって来ているところなのかもしれない。

これは何も国同士のことだけでなく、個人間でも。
「自分が人と違うところはどこだろう?」を知っていて
それを活かすと同時に、
「どこの部分でどうやったら人と繋がれるのだろう?」を
考えていかないと、と思う。

個性を発揮しつつ協調していくのが新しい世界だし、
その形の中に今よりバージョンアップされた人の幸せが
ある気がするから。

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