表現は変わる

夏至以降、すごく自分は変わったと思う。
どのように？ということを言葉で表現することは
難しい。

けれども、ピアノを弾いて、
そこに表出する表現が変わったのを感じる。
前よりも私のピアノは自由になった・・・と。

弾きたいと思える曲も変わった。

それこそ「悟り」ということを少し知った頃、
感情の波を失うことが嫌だった。

一人の表現者として、様々な感情を味わうこと、
知っていることは
表現の幅を広げることであり、
表現の幅を広げ続けなければ、表現することの面白みも
同時に失ってしまうような気がして、
感情が穏やかになっていくことが少し嫌だった。

この世のパラドックスから抜け出るほどに、
感情というまやかしからは
抜け出られる部分はあると思うから。

けれども、もう表現したいものそのもの
が変わった自分がいるのを感じる。

今日見つけた。こちらの動画。
最近好んで弾いているYirumaという韓国人の
作曲家兼ピアニストの方の曲なのだけれど。
「Joy」

最初の出だしを聞いた時。
本当に「joy」の音がする、と思った。

以前の私はもっとアップダウンのある、もっと激しさのある曲が
好きだったし、そういう曲を好んで弾いていた。

けれども、この曲を次はマスターしたいと思った。
今の私にとって「joy」はこの曲ぐらい穏やかでよいものに
なっている。

様々なことを
「穏やかで、優しくて良い」と思えている自分になった。

そんなことを自分の表現したいものから知る。