見出し画像

余白があるから降りて来る

前々から外国で生活しながら思っていること。
それは「日本人はシャカリキに働くから生産性が上がらないのだろう」
ということ。

ルクセンブルグにいる時、
この事が自分の中で何度も沸き上がったのだけれど、
言葉に上手くすることができなくて、
当時はブログの記事にすることができなかった。

でも、改めてまたそんな事を表現することに
挑戦してみたいと思う。

1月の末に雲黒斎さんのお話会に行って
「委ねるをし始めたら、なんかやる気がなくなってしまって。
委ねる世界では何を原動力にして動けば良いでしょう?」と
質問した。

すると、「あなた、それは委ねる世界にいない人の質問でしょ?
委ねる世界に行ったら幸せの感じ方は前の世界とは違うのだから、
別の幸せの形を探さなきゃ。」と言われてこの動画と同じ図を
書いて下さり、説明してくださったのだけれど。↓


ただ、思うのが
私、山の世界にだけ暮らしていた人じゃないんだよなぁ。って。

物心ついた時に、「あれ?願いってこうやったら叶うんだ」
ということを知っていたし、
そのうち「こういうエネルギーの流れみたいなものが流れてるんだ」
を感じて、それはまるで川のようだと感じていた。
それは海に流れ着く川。
自分は川の上に横たわりながら、意図を宇宙に投げることで
川の流れを変えていって目的地に向かっている。

けれども、川には流れの向きや勢いも場所場所にあって。
だから、それを感じながら自分が川の流れに逆行して
泳がないようにと気をつけるようになっていた。

なぜなら、川に逆行しようとしても本当に前には進まず、
労力の無駄だから。

最終的には川だと思っていたものは海だな、と。
皆、大海原を船で航海している船長さんのようなもので、
目的地も自分で決めて良いし、動いても動かなくても良い。
そして、海だから潮目もあって嵐が来たりもする。

主人と付き合っていて大変だった時は、
心象風景というのかそれは嵐の海で大きな種の植わった
植木鉢を大事に抱え、揺れて雨と波で濡れる甲板の上で
必死にそれを守っている自分を見ていた。

自分にとってその植木鉢が
とても大事だからそれを手放すくらいなら
海に落ちてしまっても構わない。
行けるところまで、とそう思いながら植木鉢を守ることを
考えていた気がする。

あの時は運命は、時は、海に見えていた・・・。
黒斎さんの言っている川や海はそのことだろうか?

いつも海に見える訳ではないのだけれど、
この先どちらに向かって行こうか?と考える時、
潮目、というのか海の状態を感じてみることにしている。

私を取り巻く時はどちらに流れているのだろう?
その流れは速いのか?或いは凪いでいるのか?
流れが速い時は足をとられないように注意して。
凪いでいる時は、私の使える自由な時間なのだと
「どうやってその時間を使おうか?」と考える。

うわぁ~、何の話?(笑)

で、最初に戻る。

1月の末辺りからやる気が出ないことが続いていて、
まあ、そうは言ってもやるべき事や予定もあって
それはしていたけれど、自分の中から「やりたい」
と思うことが湧かないし、どちらに向かいたいもなくて。

前だったら一日を「やるべきこと」で埋め尽くすことが
出来てしまったと思うのだけれど、
もうそのやり方は出来なくなってて、
「やりたい」と思えないと動かない私、になっちゃってるから、
「やりたい」がないとボケーっとグデグデしていた。

すると、2日前辺りからかな?
外から情報が入って来て、「こっちだな!」ということが。
それは外からの情報に自分の中からの声が共鳴する感じ。

後は上から「○○だよ」と・・・。
暫く私に対しての上からの「○○してね」は
聞いていなかったので、お久しぶりーみたいな。

けれどもつくづく思うのが人間にとって大事なのは
「暇」であること、ボケー、グデーとする時間なんだということ。

起業家でスピリチュアルを取り入れている方の話を
幾つか聞いてきているのだけれど、
皆さん言うのが「余白」が大事。
「ボーっとする時間」が大事。ということ。

ある方は、
「仕事辞めて暇になってから本当のやりたいことが見つかるんだよ。」
って言ってたのが印象的だった。

後は、ボーっとしてる時間じゃないとインスピレーションが
降って来ないから。
インスピレーションは降ってくるものなので、
上から来るものですし、自分の声も暇じゃないと、
というか頭の考え事がない時間じゃないと分からなくなっちゃう。

色々上手く回している人はインスピレーションや
自分の内なる声という人力じゃない力を上手く使えている
気がするんです。
そして、その方が効率が絶対に良い!

ルクセンブルグで周辺国も含めて衝撃だったのは
あちらでは休暇が長いこと。
当時それについても調べてブログに書いた気がしたのですが、
見つからず・・・。

でもですね。
年間の休暇期間も断然長いし、有給日数も多いし、
一日の労働時間もヨーロッパの国々って日本より断然
少ないんですよね。

一言で言うと、彼ら「働いて無い時間」が多い。
けれども、ヨーロッパの中でGDP最低である
イタリアよりも日本の方がGDPが低いという現実。
当時、それを思って泣けてきました。

「日本人はあんなに身を粉にして働いているのに、
この現実悲し過ぎるよ・・」と。

けれども、思うに「身を粉にして」「暇もないほどに」
働いているから多分効率が上がらない。
生産性を上げるコツはボーっとして、刺激から離れ、
自分の内なる声やインスピレーションといった
見えない世界の力を使うことじゃないか?
という結論に至りました。

動画で言うところの
「山」「川」「海」って分かれているわけではなく、
ちょっと隣りあわせというか、次元的に?
だから、私だけではなくて多分多くの人が3つの世界を
行ったり来たりしながら生きているものだし、
垣間見ている気がします。

ただ、きっとこれからは山からは下りてより、
水寄りの「流れに委ねる生き方」の方が楽なんだろうとは感じます。

そもそも「山」の生き方は「自分ですべてコントロールできる」
という世界観なのだと思うのですが、「川」や「海」は
水の上にいるので大きな流れやうねりがあるから、
行きたい場所に行くのにその流れを読んで利用するような
感じかな・・・なんて。

そして、「流れ」という大いなる意図があるから
止まる時、戻る時があっても「仕方ない」と思える
自分でいた方が良いのだな、と自戒を込めて(笑)

恐らくだけれど、多くの人がエネルギーを感じやすくなっていき、
この世の仕組みを体感しやすい時代には入っていくと思います。
けれども、その入り口は「暇な時間」だったり、
「ボーっとする時間」にあるのかもしれません。

私もこれから先、「暇な時間」「ボーっとする時間」を
大事な時間として意識的に持っていけたら良いな、
なんて思いました。


いいなと思ったら応援しよう!