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映画史に残るか?1112345678999+X(九蓮宝燈)。
一連の騒動を受け、野次馬的に観てきたわけではないのです。仕事終わりのレイトショーで観たのは、公開初日の「麻雀放浪記2020」。ピエール瀧、いや電気グルーヴは相当好きです。しかし「作品に罪はない」という英断のもと、瀧被告の登場シーンをカットすることなく公開した作品にエールを!とか、そういうウェットなチョイスじゃないんです。単に白石和彌監督作品のファンなんです。
前作「止められるか、俺たちを」の舞台挨拶で、パンフレットにサインをもらい、握手とともに「次も期待してます!」と声がけ。「次は本当にバカでくだらないヤツですから」と自信満々にこたえてくれた白石監督。そりゃ楽しみにしますよね。
で、感想。本当にバカでくだらないヤツでした(笑)。社会を痛快にえぐるような白石監督のイメージと異なり、今回はとことんクレイジー。正直、この感覚についていけない人のほうが多いと思うので、人に奨めるのは憚ります。奨める人を見かけたら、騙されていると思ったほうがいいでしょう。
でも、個人的には大好きな作品。パンフレットに「いまこの国に欠けている映画を撮って、盛大に燃え尽きてやろうと思いました」という白石監督の言葉が載っています。瀧の件で悪目立ちした感は否めませんが、結果的にエンタメ業界の過剰な反応に一石を投じた本作。その件を抜いても、極めてパンクな本作。ちなみに瀧被告のシーンをカットしたら、この作品に課された使命の80%は死んでしまうでしょう。なるほどノーカットに納得。監督、やりやがったぜ。
それにしても、薬物、逮捕、ワイドショー、謝罪会見、そして髪型。あの事件ってこの作品の壮大なプロモーション?と勘違いしてしまうこと間違いなしの怒涛の展開。音楽はagraphこと牛尾憲輔。電気ファンは、観て白石監督と東映さんに感謝の意を伝えましょう(奨める人を見かけたら…)。
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