ルピシアのお茶10種 茶香炉で焚いてみた。
飲めないお茶の処分に困っていたら、フォロワーさんに茶香炉というものを教えてもらって茶香炉デビューした。せっかくなので試したお茶をレビューする。茶葉の選抜は家でちょうど出ていたものなので偏りがあることを断っておく。（元気があれば種類を増やすかも）
茶香炉とキャンドルは同じものを使用し、焦げ始めるまで (約30分、緑茶のみ1時間) を観察した。茶葉は時折かき混ぜて一部分のみが焦げることがないように注意した。写真は同じ環境で同じカメラを使用して撮影したが色味に若干のブレは生じてしまっていると思う。参考程度に見ていただきたい。
それでは張り切ってどうぞ！
①五ヶ瀬釜炒り茶（出涸らし）
焚き始めから緑茶の香りが漂った。緑茶なので程よく香ばしい香りが持続した。お茶屋さんのあの香りだ。焚いた後の茶葉はほんのり緑茶の香りがしていた。色は黒っぽく変色した。
②DUFLATING（出涸らし）
茶葉自体から甘い香りがするので甘い香りが漂うかと思えば、かなり強めの燻製香がして人を選ぶ強い香りの焚き心地となった。焚いた後の茶葉は甘い匂いも何も無くなっていた。色は黒っぽく色付いた。
③TEA BREAK
緑茶より強いが強すぎず、焚いている間も香ばしさを実感できる程よい香ばしさのある焚き心地。飲んだ時の穏やかな風味とはギャップがあり新鮮だ。焚いた後の茶葉はほんのり香ばしい香りがした。色はもともと茶葉が黒っぽいこともあり、そこまで変化は見られなかった。
④白桃ジャスミン（出涸らし）
焚き始めからうっすら白桃の香りが漂い持続した。その後、緑茶よりは強いが紅茶よりは弱い香ばしい香りがした。焚いた後の茶葉はほんのり烏龍茶の香りがした。色は少し焦げたような箇所も見受けられ、黒く変色した。
⑤朝宮新茶 特上（出涸らし）
焚き始めから緑茶の香りがほんのり漂った。香ばしさはほとんどなく、とても穏やかな焚き心地。焚いた後の茶葉はほんのり緑茶の香りがした。色は茶色っぽく変色していた。
⑥東方美人 特級（出涸らし）
焚き始めから烏龍茶(東方美人)の香りがほんのり漂った。その後香ばしい香りも漂い始めた。香ばしさは緑茶よりも控えめ。焚いた後の茶葉はほんのり烏龍茶の香りがした。色は茶葉がもともと茶色であったこともあり、ほとんど変化は見られなかった。
⑦ 祁門紅茶 特級
焚き始めからしっかりした紅茶の香りが持続した。焙煎香もしっかりしているものの穏やかで緑茶より少し強い程度。焚いた後の茶葉はほんのり香ばしい香りがした。色はより黒っぽくなって炭化した。
⑧とちおとめ─苺の緑茶─
焚き始めから苺の香りが漂い持続した。ベースが緑茶ということもあり香ばしさは穏やか。苺の香りと焙煎香はかなり相性が良く、苺クリームを挟んだココアピスケットのような趣き。そのうち徐々に焙煎香が強くなった。焚いた後の茶葉はほんのり香ばしいココアビスケット (苺クリーム入り) の香りがした。色は黒っぽく色付いた。
⑨ORANGE VALLEY
焚き始めからかなり強い焙煎香。ダージリンで渋みがあるので予想はついていたが、いざ本当に嗅ぐとびっくりしてしまうくらいの焚き心地。焙煎香好きには堪らないのではないか。ほんのりとだが紅茶のような香りもする気がする。焚いた後の茶葉はほんのり香ばしい香りがした。色は黒っぽく色付いた。
⑩CEYLON DIMBULA
焚き始めから紅茶のような香りがうっすら漂って持続した。香ばしさは緑茶より強いが焚いている間も実感できる程よさで、TEA BREAKと似た焚き心地。やはり飲んだ時とはギャップがある。焚いた後の茶葉はほんのり香ばしい香りがした。色は黒っぽくなって炭化した。
色々なタイプのお茶を試してみて、緑茶がいちばん香りが長持ちし、茶香炉に向いているとされていることに納得した。セットでついていた茶香炉専用緑茶はまだ試していないので、これから楽しみだ。フレーバーティーも緑茶ベースのものだとフレーバーごと楽しめそうだ。
茶香炉は元々アロマポットをヒントに開発したものらしく、アロマポットとしても使えるので、いらない茶葉を楽しむ他にも使用用途があり大変おすすめである。何よりお香と違って煙くないのがいい。ただキャンドルを使うタイプが多いので火事には気をつけたいところだ。
以上、フォロワーさんのおすすめで茶香炉デビューしたら新しい世界だった話でした。
文責 綿来すずめ
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