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第21回 すみれや茶会
茶譜
刮風秋水紅餅2018年
下関銷法沱茶90年代 #プーアール茶ドットコム
本景徳鎮描本金乾隆藍ブルーオニオン小壺
本金彩青花月季図中山杯
#国際景徳鎮試験場
立冬のお茶、体が求めるものをテーマに。
淹れ方は品茶法で。
体は旧暦で動いているので、もう冬になっている。なので、体を暖めるお茶を飲むことにした。
熱が篭りのぼせ易い体質と熱が蓄えられず冷える体質とがあるが、この時期冷える体質の人は大変だと思う。
淹れ方は少量の茶葉を長時間抽出する方法を今回は用いた。
最初のお茶 3分、8分、10分
最後のお茶 5分、6分、10分
1 煎目がピークという淹れ方で、2煎目は悪いところを観るための淹れ方だけど、今日のこの2つの茶葉は3煎目まで飲みたくなった。
茶気がとても柔らかく綺麗でずっと続いた。押しても角ばらない円いまま。
茶気はすっと入ってきて、全身や特にお腹まわりを暖める。
発酵したお茶のこうした茶気はよく似ている。
話題
名前について、名前とは? 日本では氏名変更が難しいという話。文化人類学での名前の研究。状況により名前を変える文化。述語同一性、排除と特異。
茶室の意味、お茶を飲む場所、すみれやの2階に拘る理由、氣の流れが良いので。
お茶でいうと、意味の形式化が進んでいるが、意味の意味を知ってほしい。
お茶会での参加者の無名性。ここでの名前はないという話。
名前がなかったら、人はどんな感覚を持つのだろう。どんな感覚がなくなるのだろうか。
茶気が体に沁み込んで戻ってくるのを体感しながら、静かに淡々とこうした会話をしてお茶会を終了した。
「茶会の場に名前がない」ということは、茶会の本質だと気付いたことに感謝したい。