正直もうやめたほうが…と思った - LABRICOナゲシレールシリーズ開発者インタビュー
LABRICOのヨースケです。いつもLABRICOをご愛顧いただきありがとうございます。
前回書いたnote記事、社内外から結構な反応をいただいてしまいました。ありがとうございます。
なんて言えばいいのかな。「ほらやっぱり!でしょ!でしょ」と思う反面、「僕ら、まだまだまだまだ(×100)だよね」と身が引き締まる思いです。一瞬だけ凹みましたが、ぐっとコブシを握りなおして、すこしずつ、すこしずつ寄り添えるようにがんばります。
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さて今回は、もっと、もっともっと、LABRICOのことを知ってもらうべく、プロダクト開発メンバーへインタビュー記事を敢行します!
発売開始から少し時間は経っているのですが、最近Twitterなどで「これいい!」とか「作ってみたよ!」というお声を聞かせていただく「ナゲシレール」
今回はそんなナゲシレールシリーズのプロダクト開発担当者へ、インタビューします!
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自己紹介
ー よろしくお願いします。簡単に自己紹介をお願いします。
開発グループの福田直之(ふくだなおゆき)です。
普段は、商品の企画や試作品をつくりながら、プロダクトの仕様作り込みを行っています。
今の会社では構造寄りのプロダクト開発を手掛けて4年目になりますが、これまではもう少し見た目寄りのプロダクト開発を手掛けていました。
ナゲシレールの開発に携わった経緯
ー ナゲシレールに携わったきっかけを教えてください
壁面を傷つけない範囲で木材を取り付けられるようなアイデアを検討していて、1x4材を壁面に取付けられるように、余った材料でも使えて気軽に楽しめるDIYパーツ、というコンセプトとして、ナゲシレールシリーズの開発がスタートしました。
ー 余ったパーツが使えるのは良い視点ですね
すでに2x4アジャスターが発売されていたり、ホームセンターなどでSPF材は広くDIYに活用されていた背景があります。端材として余ることも多かったので、もったいないなー、と思っていました。
シンプルゆえに見えない「生活感」
ー 開発は順調に進んだのですか?
ナゲシレールのブラケット自体は、木材を壁面に設置できるパーツです。設置した木材に引っ掛けるオプションパーツはその時も検討していましたが、それだけでは、利用シチュエーションが想像できないという壁にぶつかりました。シチュエーションが想像できなければプロダクトも手に取りにくいと感じたんですよね。
パッケージの担当者にも「商品を使用されるイメージが浮かんでこない」とピンと来ない雰囲気が流れていました…。
しかもそんな時期にもうひとつ事件が起きたんですよ…。
「正直、もうやめたほうが」とさえ思った
ー 事件?いったい何があったんですか?
競合がよく似た製品を発表したんです。デザインも洗練されていて、価格帯も手頃で、よくできているなぁ、という印象。
このときはもう目の前が真っ暗というか、いろいろ行き詰まっている状態も重なって、正直「もうやめた方がいいんじゃないか」とまで思いました。さすがに落ち込みましたね…。
ー それはツライですね…。その後どうなったのですか?
しばらくは落ち込んでいたのですが、ある日、「比べるものがあるなら、それを少しでも上回ればいい」と思いました。
よくよく考えると、社内レビューでは比較対象がない分、どうしても主観というか、正解に近づいているようにも感じられなかったんですよね。でもライバルがあらわれることで、逆に「ライバルをこう超えるものです」と自信をもって言えるようになったんですよ。
ー 判断の「基準」ができたということですね
そうですね。あまり大きな声では言えないですが、その競合の製品が発表されなければ、ナゲシレールシリーズはあのままお蔵入りだったかもしれません(苦笑)
あ、でもまだ事件はあったんですよ。実はナゲシレールって名前は、この時、まだ何も決まってなかったんです(笑)
腹をくくった最終営業日
ー えぇっ!?そ、そうなんですか?
ええ、パッケージデザインの締切直前まで、決まってませんでした。
大きな方向性として「1x4」の言葉は名称に入れないようにしようとなっていました。使用荷重範囲内であれば、1x4材に限らず取付けていただけますし、使い方を限定した名称にしないでおこうと。ただこれが難しかったです。パッケージデザインの締切直前まで決まらず。しかも年の瀬の最終営業日という(苦笑)
最終的には、みんなで腹を括って、いくつかの候補の中から決定しましたが、あの時は産みの苦しみというか、脳に汗をかきましたね(苦笑)
縁の下パーツならではのこだわり
ー ナゲシレールシリーズでこだわったところを教えてください
やはりブラケットですね。
正面から見ると、木材で隠れてブラケット本体が見えないようにデザインしています。あくまで縁の下の力持ち、主役ではないので、できるだけそっと壁面に取付けられている感じ、そこを見てほしいですね。
あと、ピンを刺す角度ですね。これは何度も検証を重ねて、一番強度が確保できる、かつ壁面を傷つけにくい角度と本数を探しました。
手を動かすことの大切さ
ー ところでお休みの日は何をされていますか?
いろいろやりますが、プラモデルを作っています。カーモデルが多いですね。FIAT 500が特に好きです。他にもスターウォーズも好きですし、ガンプラも好きですね。
ー プラモデル!やっぱり開発的な目線で見てしまうとかあるんですか?
ガンプラのマスターグレードモデルはすごいですよね。最近では旧キットっていうんですか?1/144モデルを触っていたことはあったのですが、初めてマスターグレードモデルを触った時は、あのムダの無い、緻密な構造には身震いしました。
やっぱりどんな職業であっても、手を動かして触ることって、すごく大事です。いろんな発見がありますし、何より新しい刺激になります。
まさかの放浪志望!?
ー 今後の目標はありますか?
ナゲシレールのシリーズもまだまだ始まったばかりです。もう少し先の生活を夢見ながら次のバージョンに改良していきたいと思います。DIY商品も競合製品がある中、ありそうでなかったものを作る!新しいジャンルの市場になる商品にチャレンジしたいですね。
あ、あと、これは夢というか、軽キャンパーになりたいです。
ー 軽キャンパー?
軽自動車を改造して、キャンピングカーにするんです。それに乗って、日本全国の絶メシを探しに行く旅に出てみたいです。
ー ゼツメシ?
そうです!ゼツメシです!絶メシっていうのh…
みなさんへのメッセージ
ー た、楽しそうですね。では最後にみなさんへメッセージをお願いします
このような不安定な状況が続いています。ユーザーの皆様も家の過ごし方や、仕事を家でするなど生活環境や職場の環境がドラスティックに変化しようとしています。
私自身も変化を受け入れる、変化を楽しみに変えていくようなスタンスで商品開発を進めていきます。
一緒にナゲシレールシリーズを盛り上げていけたら開発者として、本当に嬉しく思います。
ー ありがとうございました
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ナゲシレールシリーズ、発売まで何度も壁にブチ当たっていたんですね。
福田さん、新しいことに対する興味のアンテナが広くて、常に変化をいとわない。途中大変なことがあって落ち込んでも、切り替えて変化をして進んでいく。落ち着いたトーンで話す内側に、そんなバイタリティを感じました。
そしてまさかの放浪志望。変化しすぎです(笑)
そんな変化を恐れない福田さんが開発を手掛けた「ナゲシレールシリーズ」
詳細はこちらからぜひチェックしてください!ご購入はオンラインショップまでどうぞ!
それでは、今日はこのへんで。また次回のインタビュー記事、お楽しみ!
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