気づけば15年以上、ものづくりに携わっていた! ルプラン代表池田がこの道にたどり着くまで @mikaikeda6
ものづくりの会社「株式会社Le Plan(ルプラン)」代表の池田です。
ものづくりが好きで、気付いたらずいぶん長いことこの仕事に携わっています。
ルプランnoteの場所を借りて、ものづくり視点の自己紹介を試みてみたいと思います。
私とものづくりの関係
私は、1978年生まれの44歳です。
大学を卒業し、化粧品会社に就職しました。就職氷河期で苦労しましたが、一つ決めていたのは、サービスがわかりやすい会社、手に取れるものをつくっている会社を選ぶということ。
ということで、メーカーを中心に探していました。
化粧品の営業職を6年経験したのちに、商品開発部門に異動することに。日焼け止めブランドの開発担当になりました。
商品開発は非常に面白かったです。
翌年発売する商品について、市場調査を重ねてコンセプトや成分について方向性を確認します。そのデータをもとに、社内で発売の許可をもらうべく提案していきます。
それと同時に、処方と呼ばれる日焼け止めの中身について研究所の担当者とやりとり。パッケージのデザインをデザイン事務所の方とやりとり。パッケージ自体の制作は包材メーカーの方とやりとり。という感じで、関係各所と連携をとりながら商品をつくりあげていきました。
このような、商品を実際に販売できる状態に仕上げていく過程が、とても好きでした。
どうやったらイメージ通りの仕上がりになるか。各部門の専門家ととにかく話をしまくります。お願いしたりされたり、喧嘩をしたり、喜び合ったりしながら、完成に持っていくのです。
自分が開発に携わった商品が、ドラッグストアなどの店頭に並んでいるのを見たときは感動しました。
手に取れるものをつくりたいという、新卒の時の思いがかなった瞬間でした。
もう一つ、この商品開発の仕事に加えて、ものづくりに関わる大事な経験があります。
それは、演劇系ファンクラブでのグッズ制作の経験です。
突然、ファンクラブとは? と思われるかもしれません。
実は、ラブソルの代表であり共同創業者の柴山と私の出会いは、演劇系のファンクラブ。当時「推し」が同じ人で、入会したファンクラブで知り合ったのでした。
その世界のファンクラブは、ファンの中から選ばれたボランティアのスタッフによって運営されていました。柴山と私は、同時期にスタッフをつとめることになり、スタッフとして奮闘するで中を深めたのです。
スタッフ時代、ファンミーティングなどの各種イベント運営、グッズ制作など様々な経験をしました。
その経験を生かしてラブソルを設立したのです。
化粧品の開発がマスに向けて商品をつくっていくのに対し、ファンクラブでのものづくりはコアなファンに向けてのもの。
もちろん、使えるお金も、できることの種類や規模も、会社の仕事とは全く違うものでした。お客様の反応を直接見ながらのものづくりはこれまた楽しく、非常に良い経験になりました。
商品開発の仕事を6年ほど、ファンクラブスタッフを4年ほど経験した後、2014年に「LA BOUSSOLE(ラブソル)」を設立しました。
こうやって振り返ってみると、もう15年くらいものづくりに携わっているのだなと感慨深いです。
ものづくりのどこが好きなのか?
ものづくりは、私にとって、アドレナリンが出るほど楽しいことです。
ラブソルのものづくりは、アイテムや分野を決めず、お客様のご要望に応じて何でもつくるスタイルです。
これまでありとあらゆるものをつくってきました。
長年ものづくりをやってきて思うことは、「何年やってもものづくりは楽しい」ということ。
そもそも私は飽きっぽい性格で集中力も続かない、まあ軽いADHDのようなタイプなのですが、そんな私でも飽きることがありません。
それというのも、お客様も制作するアイテムも様々だからではないでしょうか。
以前の自分たちのようなファンクラブから、カフェやレストラン、企業の記念品、大規模イベントのノベルティなどなど。
新しいお客様との出会いは、いつも刺激的でした。
個人的には、お客様からいただくご依頼が、難しければ難しいほど燃え上がるタイプです。
おお、そんなものがつくりたいのか、ではどこの業者さんにお願いしようか。
ええ〜、そんなにすぐ欲しいの? だったらあの職人さんにお願いしてみようか。
そんなことを考え、打ち合わせを重ねて、でき上がったものを見たときの高揚感は何年やってもたまりません。
「打ち合わせを重ねて」と、さらっと書きましたが、私にとってはここがポイント。ここが最も楽しみな部分だからです。
化粧品メーカーでの商品開発でも、あらゆる部署・取引先とやりとりをしながら、品物をつくっていくのが好きでした。
新会社設立からまもなく半年。過去を振り返ることで、初心を思い出した感覚があります。
時代がどれほど変わろうと、WEBで便利なツールが生まれようと、私は「ものづくり」に心も身体も囚われ切っていて、逃れられない。
そんな風に感じています。
ものが溢れるこの時代に、必要とされる、長く愛されるものをつくるということ。そこにとことん向き合うことが、私の人生そのものだなと心得て、今日もお仕事に向き合っています。
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池田 実加 ▶︎ SNS...Twitter