インフォメーション・デザイナー櫻田潤さんに学ぶ、深く届くコンテンツのつくり方 @derami_no
おはようございます。ラブソル・デザイナーの小野寺です。
先日、とあるオンラインイベントに参加しました。そのイベントは、自らのクリエイターとしての足もとを見直すきっかけとなりました。
この記事では、その内容と私が感じたこと・考えたことをご紹介します。
デザインに限らず、言葉や企画、写真など、”生み出す”を仕事にする方にとって、ヒントになるはずです。
メンバーが月曜日から土曜日まで、日替わりで更新しているラブソルの公式note。今週はテーマウィークということで、「イベントレポート」を題材にお送りしています。
VIDEO SALON TALKSHOW #011「インフォグラフィックのデザインができるまで」に参加した
このイベントへの参加を決めたのは、インフォメーション・デザイナーの櫻田潤さんが登壇されるから。
『たのしいインフォグラフィック入門』『図で考える。シンプルになる。』を執筆され、日本のインフォグラフィックの第一人者として活躍される櫻田さん。私にとって、クリエイターとしての師匠のような方です。
ある時期は、私が参加していたオンライン「ビジュアルシンキング・ラボ」のサロンオーナーとして、ある時期は案件を共にする仲間として、ラブソルの社外取締役のような存在として、いつもゆるやかにあたたかく、見守ってくださっています。
先日来社された際には、私たちがLINEさんのカンファレンス #linebizday で制作した #ビジュアルレポート にフィードバックをくださると共に、今後の方向性を一緒に考えてくださいました。
そんな櫻田さんが登壇されると聞きつけ、早速、募集ページから申し込みました。
実のところ、私はこの「VIDEO SALON TALKSHOW」の存在を知らず…。このイベントをきっかけに知ることができました。
『VIDEO SALON TALKSHOW』は、映像制作者向けの機器やノウハウを紹介する専門誌『VIDEO SALON 』が主催するオンラインイベント。『VIDEO SALON』は昨年で創刊40周年を迎えられたんだそうで…!(おめでとうございます!)
7月19日発売の発売の『VIDEO SALON8月号』でインフォグラフィックが特集されるということで、日本のインフォグラフィックの第一人者である櫻田さんの登壇が決定したのだそうです。
「インフォグラフィックの基礎」から「モーションデザインとの違い」まで(図解メモ付)
イベントでは、テーマである「インフォグラフィックの基礎」はもちろん、「グラフィックデザインとモーションデザインの違い」など、映像制作者専門誌ならではの切り口でも、熱いトークが展開されました。
2時間のイベントを視聴しながら、特に心に残ったポイントをメモ✍️
櫻田さんの制作方法から得た学び
学びだらけの2時間でしたが、特に私の胸に残り続けているのが、櫻田さんのインフォグラフィックの制作方法についてのお話です。
その中から、私が日々の制作に取り入れている、2つのポイントをご紹介します。
〈櫻田さん式・インフォグラフィックの制作フロー〉
Step1 利用目的の確認
Step2 題材の選定
Step3 リサーチ・分析
Step4 切り口・内容固め
Step5 表現
Step6 検証
①「題材の選定」では、決め切らない
櫻田さんはStep2 「題材の選定」において、結論を先に決めてしまわないことを大切にしているそう。決めてしまうと、リサーチの際も偏った情報収集をしてしまう。するとつまらないコンテンツになってしまう、と言います。
この時私は、ドキリとしていました。スピードを重視するあまり、あるいは時間がないことを理由に、結論を急いでしまっているかも…。誰かの出した結論を鵜呑みにしてしまっているかも…。
改めて自分を見つめ、問い直すきっかけとなりました。
③「リサーチ・分析」と「切り口・内容固め」に時間をかける
櫻田さんは、制作において7割ほどの時間をStep3「リサーチ・分析」とStep4「切り口・内容固め」に時間をかけているんだとか。
制作している時には、その分野に関して語れるほどになることを一つの目標にしているそう。
デザインやインフォグラフィックというと、造形や色など、見た目の調整を行うイメージが強いかと思います。私もデザイナーになったばかりの頃はそうでした。ですが、実は大切なのは、その前の工程である。
そのことに改めて気付かされました。
最近ありがたいことに、会社やコミュニティで人にデザインやビジュアルレポートを教える機会が多くなってきました。その際、スキルやノウハウだけでなく、ツールを手にする前の工程の重要性を、まずは自分が、しっかりと理解し、伝えていかねばなりません。
私が参考にしている櫻田さんのコンテンツ(note / Instagram / 著書)
私はいつも、ビジュアルレポートを始めとしたビジュアルコンテンツを制作していて、困ること、迷うことがあると、櫻田さんの言葉や制作されてきたものに立ち返ります。
私がよく拝見している櫻田さんのnote、Instagram、著書。小手先のスキルだけでなく、つくる上でのマインドセットや考えを深めるためのヒントが散りばめられています。
このイベントでの学びも、私にとって立ち返る場所の一つになりました。
現在、ラブソルでは、来月公開予定のビジュアルレポートを複数制作中です。
皆さんに「ビジュアルレポートっていいものだね!」「さらにいいものになっているね!」と思っていただけるよう、制作フローにも、技術にも、マインドにも、磨きをかけていきたいと思います。
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