東京都で暮らす子どもに対する夏休みの熱中症対策について
子どもにとっては「いよいよ!」、大人にとっては「とうとう…」の夏休みがスタートしましたね。
夏休みといえば外遊び。
私自身の思い出としては、何時間も外に出てセミを100匹以上捕まえて家に持って帰って親が悲鳴をあげたエピソードを思い出します(笑
ですが、近年は猛暑がかなり続き、熱中症によって命を落とすニュースも頻繁に目にします。
子どもの立場では気にもしなかった熱中症ですが、親の立場になってみると心配で仕方ないものです。
今回は、夏休みに安全・安心に子どもが外遊びするにはどうしたらよいかを考えてみました。
東京都における熱中症の現状を学ぶ
基礎基本は、環境省で学ぶ!
環境省が熱中症についての情報をまとめてくれています!(感謝)
その中で、指標として使われているのが暑さ指数(WBGT)です。
その説明も小学生高学年にもわかるように説明してくれています。
まずは、WBGTの指標と日常生活に関する指針を理解しておきましょう。
熱中症の予防と応急処置についてもまとめてあります!(感謝)
昔よりも熱中症になりやすいのか?
”昔よりも暑くなった気がする…”
”熱中症アラートって最近ずっと鳴っているのでは?”
そういう体感値があるので、実際にデータを当たってみました。
(過去15年のWBGTの推移を10時、12時、16時での定点観測)
確かに傾向としては、気温が上昇している傾向にあります。
そして、ここ3年は、10時台〜16時台で、熱中症の厳重警戒である28を超えていることがわかります。
流石に、熱中症アラートが平均値が熱中症の危険レベルを超えることはないものの、厳重警戒レベルでよく鳴る状況になっていますね。
何時に外遊びするのがよいか?
ご家族で公園などにでかけるのであれば、早朝7時台か夕方17時以降であれば、危険レベルになることはまずありません。
一方で、お昼の11時〜14時の間は、半分弱で危険レベルに達するため、外遊びに行くのは避けた方がよさそうです。
ラボアンドタウンにおける熱中症対策について
「外遊び」の選択肢はできるだけ残したい
ラボアンドタウンでは、子どもの多彩な日常体験を大切にしています。同時に、子どもの安全・安心を守ることはその前提条件となります。
熱中症対策は、その舵取りが難しいのですが、だからこそ、しっかりと対策をした上で、その機会をつくっていきたいと思っています。
子どもの体力や暑さへの耐性、保護者の体験とリスクの許容度はそれぞれだからこそ、外遊びの機会を極力減らさず、子どもと親が、外遊びをする選択も外遊びを控える選択もできるように工夫しています。
長期休みの外遊び時間について
基本的には10時〜11時、16時〜17時をそと遊びの時間と置いています。そと遊びだけの観点でいえば、9時〜10時、17時〜18時をそと遊びとするとリスクは最小化できます。しかしながら、
・10時に出発して16時ぐらいに戻ってくる外出イベント時に学習時間を確保することができなくなること
・日毎に時間を変更することは生活習慣や学習習慣の定着にマイナスに影響を及ぼすこと
などの要因を総合的に勘案して、真昼を避けた上記時間帯をそと遊びの時間としています。
熱中症対策について
熱中症対策の要は、「予防」にあります。
まず、熱中症アラートが危険レベルが否かを確認し、午前と午後のそと遊びの実施可否を判断します。(それぞれ最高WBGTからマイナス1、マイナス2程度を目安)
熱中症アラートが危険レベルの場合、そと遊びを行わない日もありえます。
ラボのそと遊び時間帯における危険レベルの発生確率は高くはないので、そと遊びをしない日があっても夏休みを通して過度に機会を制限するわけではないと考えています。
熱中症アラートが厳重警戒レベルの場合、そと遊びを中止にすると半分以上外遊びができない状況になります。そのため、予防対策を行なった上で外遊びを実施する方針でいます。
熱中症アラートのレベルを問わず、そと遊び時においては15分〜30分で水分補給と休憩を促しています。子どもたちは自分たちの水筒を持参していますが、ラボでも麦茶を用意し適宜補充できるようにしています。厳重警戒レベルの場合、通常60分のそと遊び時間を30分程度に短縮するなど更に厳重な予防対策を講じます。
最後に
外遊びについて、子どもと保護者で見解が異なることもあります。
子どもは、そと遊びの楽しさを優先したい気持ちが当然ありますし、
保護者は、できるだけリスクを負ってほしくないと願う気持ちもあります。
夏休み中、熱中症の厳重警戒以上のアラートは日中の過半で生じます。
そのため、ご家族の中で、どういうルールでそと遊びをするのか?
ぜひ、一度話し合ってみてください。
子どもたちが元気に楽しく夏休みを過ごせることを願っています!
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