木下晴之|株式会社ラボクリエイト

株式会社ラボクリエイトの代表。博士(工学)。アイデアを魅力的に見せるための企画書やプレゼンスライド、それに使うイラストやグラフィックなどの制作、デザインを行っています。noteではそれにまつわる記事を書いています。

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株式会社ラボクリエイトの代表。博士(工学)。アイデアを魅力的に見せるための企画書やプレゼンスライド、それに使うイラストやグラフィックなどの制作、デザインを行っています。noteではそれにまつわる記事を書いています。

最近の記事

【おすすめの一冊】ノンデザイナーがデザインの基本を学びたいならこの一冊、他の参考書はとりあえず必要なし

デザインの基本を学びたい人にオススメしたい一冊をご紹介します。専門書をたくさん読むのは大変なので、とりあえずこれだけしっかりと読めば、基礎の基礎だけは学ぶことができるという良書を一冊、ここで取り上げてみたいと思います。ページ数はそれほど多くなく、要点だけを知るのにちょうどいい文量となってるため、すぐに読破できることでしょう。 その書籍はこちらです。 ノンデザイナーズ・デザインブック [第4版] Robin Williams (著), 米谷 テツヤ (監修, 翻訳), 小原

    • 【目次】センスのいいプレゼンスライドを作ろう!

      デザイナーではない人たちに向けて、「かっこよく美しいプレゼンスライドをデザインするにはどうすればいいのか?」をテーマにしたシリーズ記事を書いてきました。ここでは、これまで書いてきたそれらの記事を一覧にしてまとめています。「センスのいいプレゼンスライドを作ろう!」シリーズの目次としてみなさんのお役に立てば幸いです。 基本的な心構えプレゼンスライドをデザインする デザインの目的は見る人の理解を助けること デザイン上達に向けたレベルは三段階 大切なのはセオリーとロジック

      • ときにはデザインの原則から逸脱することがあっても構わない

        プレゼンスライドをデザインするとき、デザインのセオリーやルールから逸脱することもあります。例外は必ずあるので、そのこと自体はとくに問題ありません。スライドに載せるコンテンツによってはやむなくデザイン面で妥協せざるを得ず、デザインのセオリーから外れることもあれば、違和感を演出するためにわざとそのセオリーを破る場合もあります。でもそれは、デザインのセオリーがわかっていてはじめてやれることです。 この「センスのいいプレゼンスライドを作ろう」のシリーズ記事で、これまで、プレゼンスラ

        • プレゼンスライドで使う色やフォントに対して自ら「しばり」をかけることでデザインしやすくなる

          プレゼンスライドの中で使う色数やフォントの種類を自ら制限すれば、デザインにおける「しばり(制約)」をかけることになります。そのしばりによって、スライドのデザインが統一されて全体として美しくなるという効果が生まれます。しばりを設けることでデザイン的に余計なことをしなくてすむため、結果的に、デザインするのが容易になるというメリットも生まれます。この方法は、スライドデザインの作業を単純化し、短い時間でそれなりにかっこよく美しいスライドに仕上げたいときにとても役に立つ方法なので、覚え

          プレゼンスライドをページごとコピペすると、デザインテンプレートもコピペされることを覚えておこう

          プレゼンスライドを作っていると、他のプレゼンスライドの一部を流用したくなることはよくあることです。過去に自分が作ったスライドを再利用したい場合もあれば、同僚が作ったスライドを活用したい場合もあるでしょう。そんなとき、PowerPointやGoogleスライドを使っているあなたは、ページごとコピー&ペーストするのではないでしょうか?複数ページをまとめて簡単にコピペすることもできるので、誰もが日常的に行っていることだと思います。 そのとき、注意しなければならないことが、ページご

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          プレゼンスライドで使っているそのアニメーションは本当に必要?

          PowerPointを使い始めた頃のことを思い起こしてみてください。マウスをクリックするたびに、テキストが画面の外から現れたり、写真がにじみ出てきたり、画面全体が回転しながら次のスライドに進んだり、といった派手なアニメーション機能を、誰でも一度は使って楽しんだ経験があるのではないでしょうか。 筆者は古い人間なので、はじめて人前でプレゼンをしたときに使ったツールは、オーバーヘッドプロジェクター(OHP)とOHPシートでした。当時は、Macのクラリスワークスというソフトウェアを

          プレゼンスライドで使っているそのアニメーションは本当に必要?

          プレゼンスライドで使う言葉の選択と使い方にはくれぐれも慎重に

          プレゼンスライドを作るとき、そこで使う言葉の選択にはくれぐれも慎重になる必要があります。そして、その言葉を大切に使わなければなりません。スライドに書く文章は常に短くて、箇条書きやワンフレーズの場合がほとんどです。つまり、長文の場合と比べると、ひとつひとつの言葉の重みが違ってきます。わかりにくい略語や業界用語をできるだけ避けて、それを使う必要があるときは、くれぐれも注意して使わなければなりません。そして、同じものを指しているなら常に同じ言葉を使い続けます。それによって、余計な誤

          プレゼンスライドで使う言葉の選択と使い方にはくれぐれも慎重に

          身の回りにある優れたデザインをスライドデザインの参考にする

          プレゼンスライドを作るとき、まずは身近にある秀逸なデザインを参考にしてみるのも効果的です。誰かが作ったプレゼンスライドに似せて作ればいいというわけではありません。CDジャケットやテレビCM、ミュージックビデオ、映画ポスターなど、文字とイラスト、写真で構成された優れたデザインが私たちの身の回りには溢れています。それらのデザインをよく観察することで、私たちはたくさんのデザインのヒントやインスピレーションを得ることができます。それらを自分のデザインに取り入れてみることから始めてみま

          身の回りにある優れたデザインをスライドデザインの参考にする

          内容をよく理解していればデザインに合わせてスライドの内容を変えることもできる

          プレゼンスライドの中身を自分で作って、そのデザインも自分でできることのメリットの一つに、自分の望むデザインに合うよう内容を変えられる、というのがあります。もちろん、デザイン偏重になりすぎて、主旨が変わってしまうほど改変してしまうのはいただけません。しかし、その内容を考えたのが自分自身で、このスライドで伝えたいことが何なのかをもっとも理解しているのが自分自身という状況では、あくまで許容される適切な範囲内で、デザインに合わせた内容の改変や微調整が可能になります。 内容の作成と見

          内容をよく理解していればデザインに合わせてスライドの内容を変えることもできる

          プレゼンスライドの背景色は白にしておくと無難

          プレゼンスライドの背景色は、まずは何も考えずに、とりあえず白にしておくと無難です。デザイン性を高めようとして、コーポレートカラーで背景をベタ塗りしたくなるところですが、ちょっと待ってください。濃い背景色に白抜き文字を配置したりすると、個性的でインパクトが強くなりますが、配置する写真やイラストなど、スライドに載せる素材の色味との相性が悪いと、背景色にこだわった意味がなくなってしまいます。 日常的に作成する仕事関係のプレゼンスライドにおいて、そのスライドに載せるコンテンツは様々

          プレゼンスライドの背景色は白にしておくと無難

          デザインにおいてはそうする理由があることだけをする、理由がないことはやらない

          プレゼンスライドを作るとき、必要なことだけ、そうする理由があることだけをする、というスタンスが大切です。根拠がないこと、余計なことはしないようにします。そうすることで、内容はもちろんレイアウトや装飾などもエッセンスだけを残して必要最低限となり、デザイン上の贅肉がそぎ落とされ、結果的に美しくかっこよくなります。 PowerPointやGoogleスライドなどのプレゼンスライド作成アプリには、様々な装飾のための機能があらかじめ備わっています。使い勝手も非常に洗練されていて、誰で

          デザインにおいてはそうする理由があることだけをする、理由がないことはやらない

          文字間隔を変えてテキスト長さを微調整するテクニックは覚えておいて損はない

          プレゼンスライドでテキストを書くとき、テキストの長さ(テキストボックスの幅)の調整で困ることがよくあります。1行に収めたいのに、1文字だけオーバーして2行になってしまう、すべてのテキストボックスの幅を同じになるように揃えたいのに、このボックスだけテキストが長くてどうしてもちょっとだけはみだしてしまう、という場面によく遭遇すると思います。こんなとき、みなさんはどう対処していますか? 文字サイズを小さくすると、一応、ねらった幅にテキストを収めることができます。しかし、文字サイズ

          文字間隔を変えてテキスト長さを微調整するテクニックは覚えておいて損はない

          プレゼンスライドをかっこよく美しく見せる一番の近道はあらゆるものを揃えること

          プレゼンスライドをかっこよく美しく見せる一番の近道は、全体をとにかく揃えて統一感を持たせることです。スライド全体を通して配置や配色などの見た目が揃っていると、見る人が受ける印象は非常によくなります。デザインの初歩として、まずはとにかく何でも揃えてみてください。ただし、わずかなズレが違和感につながるので、やるときは徹底的にやることが肝要です。以前に別の記事で紹介した「整列させる」や「一貫性を持たせる」というテクニックと、本質は同じです。 では、具体的にはプレゼンスライドの何を

          プレゼンスライドをかっこよく美しく見せる一番の近道はあらゆるものを揃えること

          プレゼンスライドではデザインが冗長にならないように気をつける

          プレゼンスライドを作るとき、デザイン的に冗長にならないよう気をつけなければいけません。テキストの一部を際立たせるために、文字サイズを変え、行頭記号をつけて、文字色を変え、太字にして、アンダーラインを引く。これはさすがにやりすぎです。結果的にデザイン面のムダが増えて美しさが損なわれることになってしまいます。デザインが冗長であることは、意味がないだけでなく、逆にマイナスの影響を生じさせかねません。 PowerPointで何も考えずに、箇条書きで、さらに階層構造を使って文章を書い

          プレゼンスライドではデザインが冗長にならないように気をつける

          そのプレゼンの目的は何なのか?それを常に意識してスライドをデザインする

          プレゼンスライドをデザインするとき、その目的が何なのかをしっかりと意識しておく必要があります。このプレゼンスライドで、見る人を感動させたいのか、注目を集めたいのか、あるいは情報を伝えたいのか。日常的な業務の中で必要に迫られてプレゼンスライドを作っている人の多くは、3番目がその動機となっていると思います。デザインも、その目的に合ったものにしなければなりません。TPOに合わせたスライドデザインが求められます。 すばらしいプレゼンの代表格としてしばしば引き合いに出されるのが、アッ

          そのプレゼンの目的は何なのか?それを常に意識してスライドをデザインする

          プレゼンスライドに使うフォントの選択は重要なので慎重に

          プレゼンスライドのテキスト部分に適用するフォントの選択は非常に重要です。フォントが見る人に与える影響はとても大きく、慎重なフォント選びが求められます。しかも日本語フォントには英語フォントに比べるとバリエーションがそれほど多くなく、選択肢は限られています。どのようなフォントがふさわしいかについては、そのプレゼンの目的にも依存するためケースバイケースと言わざるをえませんが、ビジネスにおいては、個性的で主張が強いフォントは避けて、標準的で汎用性が高く、バランスのよい美しいフォントが

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