ファウチ氏のメール記録からSARS-CoV-2の起源について分かっていること
2021年6月1日、米Buzzfeed Newsの請求により、アメリカ国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)の所長であるファウチ氏のメール3,234ページ分が公開されました。
この公開はアメリカのFOIA(Freedom of Information Act、情報自由法)に基づいています。FOIAは、「行政機関の情報は請求があれば、機密指定されたものを除いて公開しなければらない」という趣旨の法律です。
公開されたメール本文は以下のリンクから誰でもすぐに閲覧することができます。公開に際して、国防上の理由や商業的な機密情報を含む場合など、いくつかの例外規定に当てはまる内容については開示者側が黒塗りをすることが可能です。
これらのメール、特に2020年2月1日前後にファウチ氏がやりとりしたメールからは、SARS-CoV-2の起源について早くからファウチ氏近辺で研究所流出説が真剣に取り沙汰されていたこと、そしてファウチ氏と彼に近しいごく一部のウイルス学者たちにより、SARS-CoV-2の起源についての情報が統制されていたことが分かる、貴重な一次資料です。日本語では詳細な解説が存在しないため、このnoteで一つ一つ順を追って解説を試みたいと思います。
重要な前提として、2020年2月の第1週という時期は、まだアメリカではSARS-CoV-2による初の死者が出るよりも前であり、日本でも中国人観光客を除いてはマスクの買い占めさえ起きていない、比較的平穏な時期でした。
アメリカで最初に大きな被害を被ったニューヨークで1人目の死者が出たのは3月1日であり、それに1ヶ月先立つ2月初頭では、まさか自分の国がパンデミックに巻き込まれて経済がストップするなどと予想していた人は少なかったことを念頭に入れる必要があります。
なお断りがない場合を除き、日付と時刻はファウチ氏のオフィスがあるメリーランド州ベセスダの属するアメリカ東部時間で表します。
3,199-3,234ページ:予兆
ファウチ氏が、同じNIH(国立衛生研究所、NIAIDの上部組織)のスタッフに対して、サイエンス誌に掲載された以下の記事を「バランスの取れた見方を提供する」として勧めているメールがいくつか続きます。
なおこのサイエンスの記事は、武漢にコロナウイルスの世界的な研究所があること、及びそこでの研究を危険視する声などを取り上げつつも、大方の方向性としては華南海鮮卸売市場がウイルスの拡散に重要な役割を果たしたこと、また研究所流出説は陰謀論だとするピーター・ダシャックの意見でまとめるなど、どちらかといえば自然発生説の方が有力であるという印象を残す内容です。
これらのメールに新しい事実はないものの、ファウチ氏がSARS-CoV-2の発生当初から、ウイルスの起源に強い関心を持っていたことを示唆しています。
3,187ページ:「人工的に改変された特徴がある」
この公開されたメール群の中でも非常に重要な部分です。これは3通のメールが1つのスレッドにまとまったページであり、古いメールから順番に和訳します。
登場人物は、ファウチ氏に加えてクリスチャン・アンダーセン教授とイギリス人のジェレミー・ファラー卿の2名です。
アンダーセン教授は米スクリプス研究所に所属するウイルス学の教授で、このメールの数日後にはウイルス研究所流出説を否定する論文を書くことになります。
またファラー卿は、イギリスの公衆衛生研究についての慈善事業ウェルカム・トラストの代表を務めています。慈善事業というと面白みに欠けるように聞こえますが、ウェルカム・トラストは2019年時点で327億ドルもの巨額資金を管理する世界第4位の慈善事業財団であり、非政府組織として世界最大の科学研究への資金提供者でもあります。その代表であるファラー卿は科学界に絶大な影響力を持っています。
日付:2020年1月31日 18:47
差出人:アンソニー・ファウチ
受取人:クリスチャン・アンダーセン、ジェレミー・ファラー
---以下本文---
ジェレミー、クリスチャン
この記事は今日出たばかりだ。もう読んだかも知れないが、もしまだなら、我々の議論に関して興味深い内容だ。
ではまた。
トニー
https://www.sciencemag.org/news/2020/01/mining-coronavirus-genomes-clues-outbreak-s-origins
なお、トニーはアンソニーの略称です。
このメールに対するスクリプス研究所のクリスチャン・アンダーセン教授の返信が以下です。なお、訳文中の太字は私、訳者によるものです。
日付:2020年1月31日 22:32
差出人:クリスチャン・アンダーセン
受取人:アンソニー・ファウチ、ジェレミー・ファラー
---以下本文---
トニー、
記事をシェアしてくれてありがとう。記事は今日の早い時間に読んだよ。実は私も(訳注:同僚の)エディーもこの記事にコメントが引用されている。とても良い記事だ。だが問題があって、私たちの系統発生分析では、このウイルス(訳注:SARS-CoV-2)の塩基配列が個々の残基においておかしなところがあるかどうかは、完全にズレている場合を除いては分からないんだ。
系統樹においては、このウイルスはまったく普通で、コウモリ(訳注:のウイルス)との近いクラスター関係は、コウモリが原宿主であることを指している。このウイルスの不思議な特徴はゲノム全体のごく一部(0.1%未満)にしか見られないから、人工的に改変された特徴があるかも知れないと気づくには、よくよく配列を見なければならない。こっちでは優れたチームが目を凝らしてこのウイルスを調べているから、週末の終わりにはもっと色んなことが分かると思う。事前に伝えておくと、今日エディ、ボブ、マイクと私で議論したところ、全員がこのウイルスのゲノムは進化論から予測される中身とはズレがあるという認識に至っている。でも、もっとよくウイルスを観察する必要があるし、分析も手付かずのものがあるから、この意見は変わる可能性もある。ではまた。
クリスチャン
後で研究所流出説を最も強硬に否定する側に回るアンダーセン教授ですが、この時点ではSARS-CoV-2は人工改変ウイルスであると真剣に疑っていたことが明らかになります。
「進化論から予測される中身とはズレがある」とは、つまり自然選択を経たウイルスの進化とは異なり、人為的な影響を受けているということを指します。それはつまり研究所で改変された可能性に他なりません。
これに対し、ファウチ氏の返信が続きます。
日付:2020年2月1日 18:43
差出人:アンソニー・ファウチ
受取人:クリスチャン・アンダーセン
---以下本文---
ありがとうクリスチャン。電話会議でまた話そう。
3,197-3,198ページ:決定的に重要な電話会議の調整メール
さて、上のメールの最後のファウチ氏による「電話会議でまた話そう」の電話会議は、3,197ページ頃のメールで調整されている会議を指しているものと思われます。差出人は先ほど登場したファラー卿です。このページのメールを日本語訳します。
日付:2020年2月1日 15:43
差出人:ジェレミー・ファラー
件名:電話会議について
---以下本文---
開催日は2月1日((訳註:オーストラリアにいる)エディには2月2日)
情報と議題は完全に機密情報として共有され、次のステップに関して合意が得られるまで(訳註:外部と)共有してはならない。
電話番号は添付を参照。
入ったら自分の音声はミュートすること。
私は会議中もメールを常に見ているので、何か(訳註:接続などに)問題があれば私かポールにメールすること。
もし参加できない場合は、私から別途協議の内容をアップデートする。
所要時間:1時間
開始時刻
シドニー:午前6時
中央ヨーロッパ時間:午後8時
イギリス時間:午後7時
アメリカ東部時間:午後2時
アメリカ西部時間:午前11時
(時間が間違っていないといいが!)
これまで電話協議に時間を割いてくれて、また今回の電話会議に参加してくれてありがとう。
アジェンダ
・概要、注力する内容と望ましい帰結 - ジェレミー・ファラー
・状況のまとめ - クリスチャン・アンダーセン
・意見のコメント - エディ・ホームズ
・質疑応答 - 全員
・まとめと次のステップ - ジェレミ・ファラー
参加者:
ボブ・ゲリー(まだボブには連絡ができていない。誰かこれを転送してほしい)
クリスチャン・ドロステン
トニー・ファウチ
マイク・ファーガソン
ロン・フーシェ
エディ・ホームズ
マリオン・クープマンズ
ステファン・プルマン
アンドリュー・ランボート
ポール・シュライア
パトリック・ヴァランス
この電話会議の時点ではSARS-CoV-2の人工改変を疑っていたアンダーセン教授も入っています。
他は聞き慣れない名前が多いと思いますが、参加者は欧米の一流のウイルス学者・分子生物学者たちが多く含まれています。
例えばクリスチャン・ドロステンはドイツのウイルス学者で、2003年のSARSの発見者として知られています。
ロン・フーシェはオランダのエラスムス大学の分子生物学教授で、致死率60%ながら未だヒトーヒト感染を起こさない高病原性のH5N1インフルエンザウイルスを人工的に改変し、人間に空気感染させる能力を持たせる機能獲得研究を実施して世界中で物議を醸しました。
会議に参加した他のメンバーもアメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアのウイルス学、疫学、分子生物学者たちであり、NIHなどの政府職員は入っていません。
上の3,187ページのメールにおいて、アンダーセン教授はSARS-CoV-2の塩基配列の分析を行なっている真っ最中で、この電話会議でも彼が「状況のまとめ」を話したことが分かります。「状況のまとめ」として「ウイルスに人工改変の後が疑われる」という内容をアンダーセン教授がこの会議で話したと想像するのは妥当でしょう。
とすると、アジェンダにある参加者にとっての「望ましい帰結」とは何を指しているのでしょうか?もし議題が感染対策や防疫についてであれば、ウイルス学教授ではなく政府職員が主体となるはずです。そして2020年2月1日時点ではまだSARS-CoV-2による欧米での感染者はほとんど出ておらず、対岸の火事のような扱いでした。治療法やワクチンについてであれば、より臨床に近い医療者や製薬企業が話し合う内容なので、これらも議題としては不自然です。
(ここからは憶測ですが、この電話会議で欧米におけるSARS-CoV-2の配列上の特徴、そしてその起源についてのメッセージング・情報コントロールを話し合ったと考えると合点がいきます。)
3,167ページ:「機微な問題」
上記の電話会議後に、ファウチの上司でありNIH(国立衛生研究所)の所長、そして1990年代のヒトゲノム計画の指導者としても有名なフランシス・コリンズが、電話会議をオーガナイズしたジェレミー・ファラーにお礼のメールを送っています。
日付:2020年2月1日 20:50
差出人:フランシス・コリンズ
受取人:ジェレミー・ファラー
cc:アンソニー・ファウチ
---以下本文---
ジェレミー、
テドロスと話す必要があるなら、24時間いつでも私はその用意がある。どうすべきか教えてくれ。この危機的な、そして機微な問題について君が発揮してくれているリーダーシップに感謝している。
フランシスより
iPhoneから送信
ここでコリンズ氏は「この機微な問題」(英語でsensitive issue)という表現をしています。sensitiveという単語は、一般的には「取り扱いが難しい」「誤解や反発を招く可能性がある」「広く共有できない」といった性質の問題を形容する際に使われます。
単に「新手のウイルスがパンデミックを起こす可能性がある」「治療法やワクチンが存在しない」といった性質の問題であれば、sensitiveとは形容しないでしょう。
アメリカ人の誰もSARS-CoV-2を脅威だと認識していなかった2月1日の時点で、「実は数十万人が亡くなる可能性がある」という予測があり、「もし予測が公になったら大パニックが起きる」という文脈であれば、sensitive(機微)を使うのは不自然ではありませんが、前後のメールでそういった話をしている形跡はありません。
ではsensitive(機微)とは何を指しているのでしょうか?
(これも憶測ですが、SARS-CoV-2の起源に研究所が絡んでいることを指していると考えると納得が行きます。もちろん他の可能性もあり得ます。)
3,126-3,135ページ:「複雑な問題」
電話会議の後に、複数の参加者が議事録や意見を活発に交換しているやりとりが続きます。多くの箇所が黒塗りされており、話し合いの内容までは分かりませんが、黒塗りされていない箇所のあちこちにヒントが見受けられます。
日付:2020年2月1日 21:59(オランダ時間)
差出人:ジェレミー・ファラー
受取人:アンソニー・ファウチ、パトリック・ヴァランス
cc:クリスチャン・ドロステン、マリオン・クープマンズ、ロン・フーシェ、エディ・ホームズ、アンドリュー・ランボート、クリスチャン・アンダーセン、ポール・シュライア、マイク・ファーガソン、フランシス・コリンズ、ジョージー・ゴールディング
件名:電話会議について
---以下本文---
電話会議に参加してくれてありがとう。
明らかに、この件については理解すべきことが沢山ある。この会議は私たちの現時点での理解について共有し、私たちの知識に多くのギャップがある点について知ることができ有益だった。(以下、黒塗り) ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
これは合理的なアプローチだと思っている。もし何か提案や意見があれば教えて欲しい。
改めて、この複雑な問題に示唆を与える議論のため、週末の間に時間を割いてくれてありがとう。
ジェレミーより
多くが黒塗りされているため何を話したのかは分かりませんが、最後の「複雑な問題」という表現は示唆に富んでいます。
単に「新興感染症が中国で広まっている」だけであれば、複雑な問題という言い方をするのは少し変です。集まっている人はウイルスや感染症のプロですから、SARS1、エボラやジカ熱、H1N1などさまざまなエピデミック・パンデミックの経験があります。複雑な問題という表現には、単に新興感染症が起きているという事態とは性質の異なる問題があり、会議の参加者がそれを認識していたことを表しています。
参加者によるメールのやりとりは続きます。以下は3,130ページにあるロン・フーシェが出したメールですが、大半が黒塗りされていて何が書いてあるのかは分かりません。
日付:2020年2月2日 8:30
差出人:ロン・フーシェ
---以下本文---
ジェレミーと皆さん、
とても有意義な電話会議だった。(以下、黒塗り) |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
急遽の呼び出しにも関わらず、オーガナイズしてくれてありがとう。
ではまた。
ロンのメモ:(以下、2ページ半にわたって黒塗り) ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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日付:2020年2月2日 8:40
差出人:ジェレミー・ファラー
---以下本文---
ロン、ありがとう。(以下、黒塗り) ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
何か意見があれば歓迎する。
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日付:2020年2月2日 09:38
差出人:(以下、黒塗り) |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
受取人:ジェレミー・ファラー
cc:(以下、黒塗り) |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||、アンソニー・ファウチ、パトリック・ヴァランス、クリスチャン・ドロステン、マリオン・クープマンズ、エディ・ホームズ、クリスチャン・アンダーセン、ポール・シュライア、FMedSci マイケル 、フランシス・コリンズ、ジョージー・ゴールディング
件名:電話会議について
---以下本文---
ジェレミー、ロン、そしてみんな
昨日の電話会議に招待してくれてありがとう。(以下、黒塗り) |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ではまた。
アンドリュー
差出人と受取人が黒塗りされていますが、本文から差出人はアンドリュー・ランボート、Toの受け取り人はロン・フーシェであることが推測できます。
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日付:2020年2月2日 04:48
差出人:ジェレミー・ファラー
受取人:アンドリュー・ランボート
cc:ロン・フーシェ、アンソニー・ファウチ、パトリック・ヴァランス、クリスチャン・ドロステン、マリオン・クープマンズ、エディ・ホームズ、クリスチャン・アンダーセン、ポール・シュライア、マイク・ファーガソン、フランシス・コリンズ、ローレンス・タバク、ジョージー・ゴールディング
件名:電話会議について
---以下本文---
これはとても複雑な問題だ。
私は、(以下、黒塗り) ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
私たちはこれ以上が科学的な議論に立ち入るべきではない。そのグループの立ち上げまで待った方がいい。
ジェレミーより
ここでも再び、「複雑な問題」という表現が顔を出します。そして「とても複雑な問題」にパワーアップしています。元の英文は"This is a very complex issue"です。
繰り返しになりますが、例えば彼らの懸念が「パンデミックは避けられない」「多くの犠牲者が出るかも知れない」であれば、危機的な問題ではあっても「とても複雑な問題」とは呼ばないでしょう。
*また後述しますが、この時点でファウチ氏はSARS-CoV-2による被害は2009年のN1H1インフルエンザと同等程度であると予期していたことが彼自身のメールに残っています。とてもアメリカだけで60万人を超える死者が出るとは、ファウチ氏自身も考えもしていませんでした。
では、なぜ「とても複雑な問題」なのか。(ここからは憶測ですが、SARS-CoV-2の起源が武漢ウイルス研究所である可能性が無視できず、その研究にはアメリカも資金提供をしていた事実がある点までは、彼らもこの時点で念頭にあったのでしょう。そして、もし事実が明るみに出れば、自分たちの研究に対する政府の助成金がストップする可能性や、危険な研究内容に対して規制が課せられる可能性に対しても考えが及んだのかも知れません)
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日付:2020年2月2日 10:27
差出人:フランシス・コリンズ
受取人:ジェレミー・ファラー
cc:アンソニー・ファウチ、ローレンス・タバク
件名:電話会議について
---以下本文---
ジェレミー、(以下、黒塗り) ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||私は今日なら東部時間の3:15-5:45を除けば、いつでもテドロスに電話できる。もし彼が、彼の擁護者たちの山を押しのける手伝いを私ができるなら、教えてくれ。
フランシスより
フランシス・コリンズはファウチ氏の上司であり、アメリカの公衆衛生のトップです。テドロスは言わずと知れたWHOの事務局長テドロス・アダノムに他なりません。
コリンズがテドロスに「今日いつでも電話できる」というのは、よほど重要な案件の連絡であることを案に示しています。「擁護者の山を押しのける」という表現が何を示しているかは分かりませんが、邪推するのであれば擁護者とはWHOへの大口資金提供者である中国政府を指している可能性はあります。
さらに示唆的な点として、2020年2月1日は土曜日、翌2日は日曜日であるという点も見過ごせません。欧米の科学者たちが週末を潰して電話会議や何往復ものメールをするという点は、よほどの重要性・緊急性のある議題であることを暗示しています。
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3,125ページ:テドロスの言い逃れ
その後何通かのほとんど黒塗りされたメールが、ファウチ、コリンズ、ファラーの間でやりとりされています。そして3,125ページに以下のメールがあります。
日付:2020年2月2日 11:28
差出人:ジェレミー・ファラー
受取人:アンソニー・ファウチ、フランシス・コリンズ
cc:ローレンス・タバク
件名:電話会議について
---以下本文---
テドロスとベルンハルトは見ての通り、コンクラーベに行ってしまった。私が思うに、彼らは今日中に決断する必要がある。もし彼らが言い逃れをするならば、この先我々がどうすべきかについて、今晩か明日にでも電話で話し合いたい。ところで、、、、
https://www.zerohedge.com/geopolitical/coronavirus-contains-hiv-insertions-stoking-fears-over-artificially-created-bioweapon
ベルンハルトとは、WHOの特別補佐官ベルンハルト・シュワルトランダーのことです。
「コンクラーベ」とは、カトリック教会が教皇を選出する際に、司教たちを集めて密室で執り行われる選挙を指します。この単語にそれ以外の意味はないので、恐らくは「テドロスたちは、重要な取り決めをするために密室に入ってしまい連絡が取れない」という状況を比喩的に述べているのでしょう。
そして「もし彼らが言い逃れをするならば、この先我々がどうすべきかについて、今晩か明日にでも電話で話し合いたい。」という表現はとても気にかかります。何について言い逃れをするのか、この文章からは判断することが出来ません。
元の単語である"prevaricate"には「嘘をつく」という意味もあり、邪推するならば「SARS-CoV-2に関する重要な事項に関して、公に対してテドロス氏らWHOが何かしら真実とは異なる話をする予定」ということを指しているのでしょう。
「今晩か今日にでも電話で話し合いたい」というファラーの言葉にも、差し迫った緊急事態であることがみて取れます。再三繰り返しますが、緊急事態とはパンデミックのことではないと考えるの妥当です。誰もこの時点で英米がパンデミックに巻き込まれるとは考えていなかったからです。では何がそこまで彼らに差し迫っていたのでしょうか?
そしてメールの文末でファラー卿はアメリカのブログサイト、Zerohegeの記事をシェアしています。記事のタイトルは「新型コロナウイルスにはHIVから挿入された断片。人工的に作られた生物兵器か」。
科学界の大物たちが、今日明日にでも差し迫った緊急の要件を話し合おうと相談している中で、まったく無関係の記事に言及することは少し考えづらいので、彼らにとっての緊急の要件そのものが、SARS-CoV-2の起源(と人工改変の可能性)であると考えるのが自然ではないでしょうか。
2,951ページ:「完全に中立なドラフト」
次は、2月1日の電話会議にオーストラリアから参加していたシドニー大学ウイルス学者、エディ・ホームズからファラー卿に届いたメールを、ファラーがコリンズとファウチの両氏に対して転送しています。
なお上のメールの方が日付が古いのは、タイムゾーンの違いによるものだと思われます。(上はファウチがメールを受信したアメリカ時間、転送内容のヘッダはファラーが受信したイギリス時間)
日付:2020年2月4日 02:01
差出人:ジェレミー・ファラー
受取人:アンソニー・ファウチ、フランシス・コリンズ
件名:Fw: 感染の拡大と、武漢のエピデミックの状況
---以下本文---
エディのチームからの一番最初の草稿を送る。機密情報として取り扱ってくれ。彼らからは、修正・清書したバージョンが送られるだろう。
WHOは今日プッシュしている。
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日付:2020年2月4日 06:33
差出人:エディ・ホームズ
受取人:ジェレミー・ファラー
件名:Re: 感染の拡大と、武漢のエピデミックの状況
---以下本文---
我々によるこれまでのサマリーを(訳註:添付で)送る。後から修正が入るだろう。
これは基礎的な科学であり、書いてある通り完全に中立だ。他の例外については言及していない。書いたら我々が愚か者に見えるからね。思うにこれは優れた基礎科学であり、それこそが果たす役割だ。
なるべく早く完成させる。
エディ・ホームズがここで添付した草稿とは、2020年3月17日にNature Medicineに掲載され、研究所流出説の可能性を早々に排除することに貢献した論文、"The proximal origin of SARS-CoV-2"のことではないかと推測されています。この論文の草稿は2月1日に作られたと、責任著者であるテュレーン大学のウイルス学者ロバート・ゲリーが明らかにしています。
それを踏まえて改めてホームズのメールを読み返すと、気になるのは冒頭の部分です。
これは基礎的な科学であり、書いてある通り完全に中立だ。他の例外については言及していない。書いたら我々が愚か者に見えるからね。思うにこれは優れた基礎科学であり、それこそが果たす役割だ。
なぜ内容には一切触れずに、このような「論文のポジショニングの確認」のような話をする必要があるのでしょうか。ホームズらは、論文がどのように受け取られるかを何よりも気にしており、さらに論文には果たすべき役割が課せられていることを匂わせています。
科学論文が、内容以外に果たすべき役割とは何があるのでしょうか。暗にこの論文が何らかのマーケティング上の目的を持っていると考えると自然に感じられるのは気のせいでしょうか。
2,949ページ:「WHOは耳を傾け、行動を取った」
日付:2020年2月5日 06:21
差出人:ジェレミー・ファラー
受取人:アンソニー・ファウチ、フランシス・コリンズ
cc:ジョージー・ゴールディング
件名:Fw: 感染の拡大と、武漢のエピデミックの状況
---以下本文---
フランシスとトニー、
重要な項目を2つ。
1. 今朝またWHOと話をした。彼らは耳を傾け、そして行動を取った。君たちも同意するかどうか教えてくれ。
・来週のWHOのミーティングで、彼らは2019-nCoVの起源と進化について調べるグループを立ち上げる。
・彼らはグループに加わるべきメンバーが誰かを聞いてきた。(訳註:君たちが指定する)メンバーを送ってくれ。
・今週のどこかでコアメンバーで電話会議を行い、このグループが行うべき仕事を定義しよう。参加できるか?
・私が思うにこれによってこの件はWHOの下に置かれることになる。今週と来週にアクションが取られるだろう。
・私たちからグループの参加メンバーを提唱し、来週に私たちと君たちのチームからプレッシャーをかけよう
2.(訳註:ホームズらの)チームは今日中に草稿をアップデートするから、届いたら私からすぐに転送する。彼らは糖鎖についてのコメントも追加するだろう。
問題はなさそうかな?
ジェレミー
国連の専門機関であるWHOに設けられるSARS-CoV-2の起源を調査するチームやその人選を、ファラー、ファウチ、コリンズといったごく少数の人間が主導していたことが分かります。
また「WHOは耳を傾け、行動した」という表現は、「何ついて話し、行動したのか」を敢えて隠すような表現です。何か記録に残せない内容でもあるのでしょうか。
補足 3,101ページ:SARS-CoV-2は2009年の新型インフル程度だと考えていたファウチ氏
SARS-CoV-2の起源から話はそれますが、2月前半に様々なメールのやりとりをしていたファウチ氏が、その当時にパンデミックの被害をどのように想定していたかを示唆するメールが1通あります。
Howard Schatzなる人物から「新型コロナウイルスはどこまで酷くなりそうか?』とメールで意見を求められ、それに対するファウチ氏の返答です。
日付:2020年2月3日 03:47
差出人:アンソニー・ファウチ
受取人:ハワード・シャッツ
件名:Re: もし忙しいなら無視してくれ、問題ない
---以下本文---
まだ予測をするには早すぎる。恐らくは、世界に広がりパンデミックとなるだろうが、致死率は今の観測(2%)よりも低くなるだろう。ウイルス自体はSARSと同じ系統のコロナウイルスだが、SARSよりも2009年のH1N1インフルエンザに近いと思う。
2009年のH1N1インフルエンザによるアメリカでの死者は13,000に満たず、この時点でのファウチ氏のSARS-CoV-2に関する予測は非常に楽観的であったことが分かります。
そこでもう一度これまでのメールのやりとりに戻ると、なぜそのような例年のインフルエンザと変わりのない見通しの感染症を「複雑な問題」「機微な問題」として扱い、週末を通して緊急の電話会議を開き、対処する必要があったのでしょうか?彼らは何について対処していたのでしょうか?
これらのメールの不自然な箇所は、全て「SARS-CoV-2の起源が武漢の研究所である可能性を封じるため」であるとすれば、非常に自然に感じられます。もちろん、その他の可能性もあるかも知れません。
補足 3,221ページ:武漢のSARS研究は機能獲得
去る2021年に入り、5月11日と7月20日に開かれた米上院公聴会で、共和党のランド・ポール議員からの「NIHは武漢で行われた危険なウイルス機能獲得研究に資金を助成したのではないか」という問い詰めを二度に渡り否定しているファウチ氏ですが、真相はグレーゾーンであることが分かる一節があります。
ファウチが所長を務めるNIAIDのNo.2であるアーチンクロス氏に送られた以下のメールです。金曜の真夜中(土曜の未明)に送られていることから、緊急性が高いことが分かります。
日付:2020年2月1日 12:29
差出人:アンソニー・ファウチ
受取人:ヒュー・アーチンクロス
件名:重要
添付:"バリック、シーらのNature Medicine論文 SARS 機能獲得.pdf"
---以下本文---
ヒュー、
今日の午前中に私たちは話をする必要がある。携帯を切らないように。私は朝の7:45からAzarと電話会議がある。8:45を過ぎるだろう。添付の論文と、これから転送する記事を読んでおくように。君には今日中にやるべき仕事がある。
ではまた。
トニー
日本語訳では伝わりづらいのですが、元の英文はジェントリフィケーションが進んだアメリカのホワイトカラーの職場ではなかなか見られない非常に高圧的な文章です。タイトルの原文は"IMPORTANT"で全て大文字で記載されており、全て大文字を使うという表現は相手に喧嘩を売っているように捉えられることもあります。
そして添付ファイルは、米ノースカロライナ大学のラルフ・バリック教授と、武漢ウイルス研究所の石正麗博士による以下の2015年の共著論文のことを指していると思われます。なおこの2名は世界有数のコロナウイルスの権威と見做されています。
そして、論文には以下の断り書きがあります。
Biosafety and biosecurity.
Reported studies were initiated after the University of North Carolina Institutional Biosafety Committee approved the experimental protocol (Project Title: Generating infectious clones of bat SARS-like CoVs; Lab Safety Plan ID: 20145741; Schedule G ID: 12279). These studies were initiated before the US Government Deliberative Process Research Funding Pause on Selected Gain-of-Function Research Involving Influenza, MERS and SARS Viruses (http://www.phe.gov/s3/dualuse/Documents/gain-of-function.pdf). This paper has been reviewed by the funding agency, the NIH. Continuation of these studies was requested, and this has been approved by the NIH.
日本語訳は以下です。
バイオセーフティとバイオセキュリティ
ここで報告された研究は、ノースカロライナ大学バイオセーフティ委員会が実験の手順を承認した後に開始された(プロジェクトタイトル:SARS類似のコウモリコロナウイルスの感染能力をもつクローンの生成; 研究室安全プランID: 20145741: スケジュールG ID: 12279)。これらの研究は、インフルエンザ、MERSおよびSARSウイルス群を含む選ばれた機能獲得研究についてのアメリカ政府の審議プロセス研究助成停止 (http://www.phe.gov/s3/dualuse/Documents/gain-of-function.pdf)がなされる前に開始された。本論文は資金提供機関であるアメリカ国立衛生研究所によるレビューを経ている。これらの研究の継続が要請され、国立衛生研究所によって承認された。
何か機能獲得研究で、何がそうでないかについては意見が分かれるため、断定はできないものの、このような断り書きがあることから、該当論文は機能獲得研究を含んでいると考えられます。そして、武漢で行われたこの研究にアメリカのNIHが資金を提供したのは紛れもない事実です。