見出し画像

設備屋さんを頼ってみる

築58年の空き家を借りた。
初回の↓でも書いたが、水道を開けてみると、室内の謎の機械にひたすら水が流れ続ける音がする。

謎の機械= これ

漏水なども怖いのでまた元栓を締め、近所の設備屋さんにSOSの電話をかけた。
数日後都合をつけて来てくれた従業員の方が言うには、「こりゃもう博物館行きだよ」というくらい古い型の給湯器であるとのこと。
原理はよくわからないが、灯油のエネルギーを使いながら、屋根のソーラーパネルに水を送って温め、その後常温水と混ぜて風呂場などに送り込む仕組みらしい。

本来はこの白いタンク?に灯油を入れる

オーナーさんに聞いてみると、たしかにかつては屋根にソーラーパネルがあったが、空き家になり使わなくなったので自分で撤去したとの話。
その結果、屋根に水を送り込む管が途中で断絶する形で放置されており、水道を開けると、外壁に張り付いたまま行き場を失った管から水が流出し続ける状態になっていたようだ。
室内での漏水には至らないだろうが、いわば水道の蛇口を開けっ放しの状態。どこかの学校プールで不手際を起こした教員が巨額の費用を請求されていたのと同じように、このままでは水道費がいくらあっても足りない事態になる。あぶない。

応急処置後。配管を切って栓をした。

どうしたものか。設備屋さんも一緒に頭を捻って考えてくれ、応急処置としては室内の配管を切断し、栓をすることで、水の流れを止めることに。
屋根のソーラーパネルが撤去されている時点でもはやこの給湯器が機能する目はない。いつこの配管が老朽化し水が漏れ出るかもわからない。どこかのタイミングでガス給湯器などを新たに設置し、あわせてこの骨董品を撤去しなければならない。想定外のことばかりだが、なにより近所に親切な設備屋さんがいてくれて本当に助かった(このくらいなら大した作業じゃないから、と手間賃も受け取らずに去っていった)。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?