大震災から9年 東松島市 新旧・野蒜駅&東名駅に行ってみた
7月23日、4連休の初日、東松島市の野蒜地区を訪れてみた。
新・野蒜駅
仙台駅から仙石東北ライン快速で約40分、あっという間に到着。
仙石東北ラインで使用されるハイブリット気動車。
ホーム上家まで茶色く統一してまとめられている。
駅は集団移転団地の中へ移転。東名駅、野蒜駅の2駅が移設された。地名は「野蒜ヶ丘」という名前となったらしい。「あすと長町」とか「美しが丘」みたいに、変に奇をてらっておらず、とても良い。
野蒜駅前の観光センター。レンタサイクルがあったので借りてみました。自転車でまずは新・東名駅を目指す。
観光センターは公民館と合築。どうしても大きくなってしまう建物を分棟に仕上げており、住宅街とよくマッチするスケールになっている。GOOD。
本物の木を使い、腐らないように工夫した柱脚。
駅前すぐが静穏な住宅街。
東松島市宮野森小学校。野蒜駅と東名駅のちょうど中間にある。
シーラカンスK&Hの設計。外観しか見てないけどカッコいい。
野蒜ヶ丘はたくさんの住宅が再建されている。静かで自然に囲まれ、小学校も郵便局もある。ここから仙台駅まで40分であればベッドタウンとしても人気が出るのではないか。
東名駅への看板。
新・東名駅駅前広場。
駅自体は無人駅。ホーム上家と待合室のみの駅。一面一線。
本当に閑静な住宅街。東名駅は快速は止まらないが、野蒜駅までも歩けそうな距離。
東名駅と野蒜駅の間から、かつての街へ降りていく坂を見る。ここを下る。
坂を降りる途中の崖。この周辺は野蒜石という石が有名だったとか。
坂を降りると、トンネルを発見。明らかに鉄道の廃線跡。つまり旧仙石線の路盤。
後ろを振り返ると、超芸術トマソンと化した跨線橋が望める。跨線橋の向こうが旧・東名駅付近。
跨線橋の向こう側へ移動。ここが旧・東名駅。完全な更地となっている。
どうも廃線跡は自転車、歩行者道路となる模様。
そして旧・野蒜駅
東松島市の震災以降として保存されている。昔の街に来たことがあるので、懐かしい。
旧・野蒜駅舎は東松島市の震災記念館となっている。
内部。2階レベルまで津波が押し寄せた。
当時、設置されていた券売機が保存されている。
野蒜駅からさらに石巻方に自転車を走らせると、
野蒜ヶ丘へ駆け上がる仙石線の新線がお目見え。
高架脇の側道を登っていくと、新しい野蒜駅に戻る。
野蒜駅前にある、丘の下へ向かう地下道。
階段の照明計画がコスパよくきれい。ただ結露が凄まじい。
高台造成の際の、土砂搬出ベルトコンベアの活用らしい。
野蒜駅南口駅前広場。デカすぎる・・・
そこから見渡す旧市街と旧駅。現地復旧した住宅もあるようだ(流されなかった住宅を補修した?)。
全体として、新しい高台移転団地が住みやすそうというポジティブな印象。今後とも平穏な生活環境が続きますように。
(2020年7月23日訪問)
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