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大五郎物語〜出逢い〜
2022年8月17日
彼(大五郎)と初めて挨拶した日。
挨拶は初めてだった…
でも、彼を初めて見たのは
この日より少し前。
アルバイトの面接に来たときだ。
あの日…なぜか面接を終え歩いてる彼から目が離せなくて
ずっーと眺めてた。
大五郎が…
車に乗り込むまでずっと眺めてた。
それなのに
彼が何を着てたのか覚えていない…
首から下の身体が黒くボヤケて見えたからだ。
近視の私だからボヤケて見えたのか
よくわからないけど…
彼が大きい人なのか?
小さい人なのか?
も判別できなかった。
大五郎のアルバイトが始まった。
が、大五郎の前にいたアルバイトは
社長と折り合いが悪く
仲裁に入った私も大変な目にあい
イヤな思い出しかなかった。
そのため大五郎のことも警戒し
自ら話しかけることはなかった。
大五郎が、そんなことを知ってるはずもないのに…
カフェの仕事を終え車に荷物を積んでいたら
「ごちそうさまでした。カレー美味しかったです。」
と突然、声をかけられた。
えぇ?
この人、何を言ってるの?
カレーって何???
状況が把握できない…💦
かなり間があり、私はキョトンとしてたのだろう…
大五郎は慌てて
「奥さん(母)からカレーもらいました。」
あぁ〜、賄いのカレーか…
確か今度のアルバイトさんは
独身だって言ってたから
カレー渡したんだ。
やっと状況がわかった。
『お口にあってよかったです!』
これが初会話だった。
お礼を言い
工場へと走って去った彼。
爽やかで威圧的な感じがなかった。
今度のアルバイトさんはいい人そうだな〜
よかった。
そして17日…
翌日、友達を乗せ
車で遠出する予定なのにブレーキが鳴る。
社長(父)が大五郎にお願いし
点検してくれることになった。
お互いに自己紹介し
私は大五郎の作業服を
『可愛いですね!』と褒め
大五郎は
「カレー美味しかったです。」
と、褒めてくれ
お互いに何度も褒めあってた。
この時、私の中で彼は
社長とも上手くやってくれる
ただのいい人だった。