ありがとうOnly Up!、さようならOnly Up!。
感情が宙に浮いてしまった。最近忙しくて配信もできていなかったのですが、せめてSNSだけはチェックしておこうと、久しぶりにXを開いた瞬間でした。
何を言っているのかよくわからなかったけど、とりあえず「配信終了」の文字だけは認識することができました。
まさかOnly Up!が、まさか自分の好きなゲームが、まさかオフラインゲーが。
詳しくは記事を見ていただきたいのですが、どうやら製作者本人に溜まりに溜まったストレスが爆発した結果、今回の配信終了に至ったようです。
思い返すと、そのストレスっていうのは今に始まった事ではないのかもなぁと感じます。
実は現在Only Up!について情報共有がなされているDiscordサーバーは、
有志が作ったスピードランナーの為のものです。
少し前まではSCKR Games(開発スタジオの名称)が作ったサーバーもありました。というかこちらが先に作られていたのですが、こちらは要望や意見・質問に対する公式からの反応が数か月間無いまま放置され、
気づくとサーバーごと消滅していました。
公式Discordサーバーが消えたその少し後に、ゲーム内に使われているアセットが権利侵害をしているとのことでSteamストアから本ゲームが削除。
これに関しては「そりゃダメでしょ。」といった感じです。いくら開発者が一人で、そしてこんなにも大規模な流行を生むまでに成長するとは想定していなかったにしろ、ダメなものはダメです。
しかしのちに修正を加えたバージョンとなり再びストアに復活したので、安堵していました。
公式Discordサーバーが消え、ゲーム内容が大幅に変更され、Only Up!はその姿を変えつつも少しづつ良くなっていたと思います。
その後には「ゲーム内にセーブ機能がないのはいかがなものか」といった多くの意見に応えるような形で、スタート地点横にとあるエレベーターが追加されました。
正直自分はこれを見た時、「やっつけ仕事すぎないか?」とは思いました。
なぜか。そもそもそのエレベーターというのは、ゲームの中間地点まで運んでくれるものでした。
しかしながらこのゲームは到達地点をセーブしているわけではない(そもそもセーブ機能が存在しない)ので、初見プレイでも乗ってしまえば中間地点までひとっ飛び。
登山ゲーと呼ばれる、いわゆるこの手のゲームにおける体験を大きく損なう可能性を有していると感じたのが素直な感想です。
うーん、もう少しなんとかならないものか。でも着実にこのゲームが完成系へと近づいているんだろうという事は自分にもわかったのです。
次にアップデートが来るならセーブ機能かなー!それともcoming soon…って匂わせてた別モードかなー!と期待をしていました。
けれど、それが最後のアップデートでした。
Only Up!の知名度は凄まじいもので、記録更新のためにスピードランをしていただけの自分にも新しい繋がりがたくさんできました。
「最近はOnly Up!のRTA凄いやられてますよね。」なんて言ってくれる人だっていました。
「冬のRTA in Japanにはこれで出たいんですよねー!」なんて言ってみたりして。
Only Up!は話題性もあるしもしRiJに出られたらこれをおすすめして、ついでに登山ゲーの良さも伝えて…なんて、取らぬ狸の皮算用をしたのもつい最近だと思うんですけどね。
ここまで読んで、
「別に配信停止になるだけで遊べはするんだからよくない?」と思った人も多いと思います。
ただ、これに関しては自分の変に凝り固まった考えのせいもあって中々そうはいかないということ、理解していただけると幸いです。
まず第一に、自分は登山ゲーの良さをみんなに伝えたいです。登山ゲーでしか味わえない特有の達成感、道中の体験。全てひっくるめておすすめしたいし、広めたい。加えて、開発者にリスペクトをもってゲームに取り組みたい。
この2つのポリシー(っていうとちょっと大げさだけど)を持っているが故に、もうOnly Up!を深く遊ぶ事は避けざるを得ないのです。
イベントや日々のTwitch配信でこのゲームを遊んでも、おすすめする事ができないですし。配信されていないからね。
そして、何よりも開発者が「このゲームを過去のものにしたい」と言っている事実の存在です。解釈は様々あるでしょうが、開発者にリスペクトをもつ以上はその言葉も尊重したいというのが私らー油まんの一番の気持ちです。
初めてこのゲームをクリアしてから2ヵ月くらい。
この2ヵ月は短く、しかし濃密でした。忘れかけていたRTAの楽しさ、登山ゲーの面白さを思い出せるゲームでした。語りだしたらキリがないのでそれはまた今度、配信中にでも。
ありがとう、Only Up!
さようなら、Only Up!。
最後に記事全体のチェックをしていたところ、Only Up!にパッチが入ってることに気づきました。
内容は、おおまかにオブジェクトの変更と、ゲーム内ナレーションの削除でした。これで本当におしまいだと思います。
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