夕希実久「マリーミー!」
暦の上ではディセンバー。師走です。
月が替わったら読書メーターのまとめとともに印象に残った作品について書いておく。
2024年11月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:1965ページ
ナイス数:69ナイス
ってかいろいろ忙しくて漫画を読む時間すら確保できないー。
そんな中、今年の初めから読み始めた夕希実久「マリーミー!」(全11巻)をやっと完結まで読み終えました。
(体調不良で数日寝込んでたおかげで読めたんですけどね…)
あらすじ
「ニート保護法」という新しい法案の試験的実施で、見ず知らずの二人がとりま結婚して一緒に生活を始めてみるという、かなり乱暴な設定で始まる(笑)
妻となる陽茉梨は、幼い時から祖父母に育てられ、中学卒業後はその祖父母の面倒を見ていた。そうして外部と隔たりができ、祖父母他界後は独りで猫と暮らしていた。
夫となる秋保は、出世路線を行くエリート国家公務員。悪い人間ではないが家族友人問わず人に対して関心が低く、愛情も薄い。職務への忠誠心が厚い独身職員だからといって、会ったこともない女性と試験的結婚を命じられるとは…。
そんな二人が兎にも角にも結婚し、同棲生活をスタートさせる。
世間知らずで人を疑うことを知らない陽茉梨は、ちょっとした家庭の問題を抱えたご近所さんや、ちょっとギクシャクした秋保家の人々ともすぐに打ち解けてしまう天然ほっこり系女子。その真っ直ぐなやさしさ、溢れ出る和みパワーにみんな励まされ、なんやかや事が良い方向に向かっていってしまう。次第にみんなから慕われる存在になる陽茉梨。陽茉梨自身もいろいろな人の苦しみや愛を知り、家族の在り方を学んでいく。
秋保も巻き込まれ振り回されながら、次第に陽茉梨の魅力に惹かれ、それと同時に人と関わることの大切さ、大変さ、幸福を知っていく。
そんな感じでハッピーエンドに向かっていきます。陽茉梨が可愛くてやさしくて、秋保もイケメンで根は良い奴で良かったよ…(* ´ㅁ`*)ホッ
ご近所さんたちや、秋保家の人々も基本良い人たちばかり。
感想
本編は10巻で完結、11巻は番外編です。
番外編でよくある、登場人物たちの○年後を描いた話が好きです。
子どもだったキャラが大きくなっていたり、良い感じだった二人が結婚したり、作者としてもそういうの描くのってきっと楽しいんだろうな〜。
乱暴な設定で始まった話ではありましたが、陽茉梨のやさしさと子どもたちの健気さ、ほっこりハッピーエンドと楽しい番外編で爽快な読後感。
友人からのオススメで読ませていただきました。可愛い作品をオススメいただきありがとうございました( *´꒳`* )
最初は電子版をスマホで読んでいましたが、結局紙の単行本で全巻大人買い。元々LINEマンガで、全編フルカラーの単行本には驚きました。
LINEマンガですから、スマホで読まれることを想定して描いてるものと思われます。それでもやっぱり大きいサイズで、見開きで読むほうが、ここぞというシーンでの作者の思い入れが伝わってきます。
余談
いまだ漫画については紙本派の私。
視点移動を計算に入れた見開きコマ割りのテンポと強弱、線の力感、描き文字、それらがしっかり読み取れることと、パラパラと数ページを素早く行き来できる指先の操作性、これらの点において漫画に関してはまだまだ電子本より紙本が優る。
しかし、VRやMRの進歩でそれらがデジタルで再現できるようになれば、紙の漫画はあっという間にこの世から姿を消すと思う。