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ミューザ川崎市民交響楽祭2024 6.30
ミューザ川崎市民交響楽祭2024
於:ミューザ川崎シンフォニーホール
曲目
リスト/ピアノ協奏曲第1番
スメタナ/連作交響詩「我が祖国」
ソリストEC.
ガーシュウィン/ラプソディ・イン・ブルー
指揮:秋山和慶
ピアノ独奏:小川典子
管弦楽:かわさき市民オーケストラ2024
川崎市の4つのアマチュアオーケストラ合同の演奏会です。
川崎市民交響楽団、麻生フィルハーモニー管弦楽団、高津市民オーケストラ、そして私が所属する宮前フィルハーモニー交響楽団も参加。
例年、交響楽祭は上の4オケで幹事オケをローテーションでまわしていますが、今年は川崎市制100周年、加えてミューザ川崎シンフォニーホール開館20周年ということで、参加希望者を募る形での合同オケ。(で合ってますよね?)
時期も例年は8月頃ですが、今回は川崎市制記念日(7月1日)の時期に合わせたようです。
ちなみに私は今回は不参加。客席から拝聴させていただきました。
思えば、昨年8月に宮前フィル幹事の交響楽祭を聴きに行き、良さげなオケだな〜と思って9月に見学に行かせていただいたのでした。
あれからまだ一年経っていないけれど、ステージ上には現在のオケ仲間が何人も乗っている。一年後にどうなっているかなんてわからないものです。
今回の曲目、リストのピアノ協奏曲第1番、スメタナの「我が祖国」、どちらもちゃんと集中して聴き通したことがない。
こう言ってはなんですが、これまで自ら進んで聴きに行くことはなかった2曲でもあり、これを機に以前より好きになれるかどうか、いざ拝聴。
リストで「おっ」と思ったのはトライアングルが指揮者の目の前、最前列に座って演奏していたこと。確かにトライアングル大活躍の曲。大きさが異なる2つのトライアングルを使い分けて、しっかり目立ってました。
初演当時は批評家から「トライアングル協奏曲」と揶揄されたらしいですが、あえてそう書いているのだから目立ってよく聴こえたほうが良い。トライアングル最前列配置は効果的でした。
しかしながらリストは小川典子さんの独壇場という感じでしたね。力強い打鍵、凛とした音の連なりは繊細なアダージョでも一貫してました。クール&ストロング。ブラボーでした。
余談ですが、大きく背中が開いたドレスから覗く小川典子さんの肩と背中の筋肉は、惚れ惚れするほどたくましかった。
「我が祖国」は第2曲にあたる「ヴルタヴァ(モルダウ)」だけはお馴染みですが、全曲聴こうとするといつも集中力がもたない。長いし。(約70分)
いやごめんなさい、漠然とただ聴いていた私が悪かったかもしれない。今回プログラムに書かれているストーリーを読んだらかなり聴きやすくなった。(前から読んどけ)
しかし第3曲「シャールカ」で、眠らされた男どものいびきにファゴットを使っているのはいただけないですね。ファゴットはそんな役まわりばかり(軽くイラ)
今回ちゃんとストーリーを知って聴いての新発見は、カレル・フーサの「プラハのための音楽1968」で使われている旋律がフス派の戦いの音楽だったこと(吹奏楽脳ですみません)。そして管楽器の宗教的なハーモニーも言われてみれば讚美歌。
シーンとエピソードがイメージとして加わるだけで普通に聴けるようになってしまう不思議。
あと、演奏する側の視点で一度でも指揮を見ながら聴いてみると、音楽が脳に焼きつけられるというのもある。今回もステージ横のRA1列目、コントラバスの背面から演奏者の方々と演奏の難しさを共有しながら聴かせていただきました。
後日、配信音源で2曲とも復習。聴ける!見える!
いやしかし、秋山先生もすごいですね。御年83歳だそうですが、長丁場のステージ、ビシッと立って細かく丁寧に振ってらっしゃいました。
出演者の方々、スタッフの方々もお疲れさまでした。自オケの練習と並行して参加する皆さんの気力と体力には頭が下がります。私には無理〜。