Beseeltes Ensemble Tokyo 特別演奏会 2024.9.7
Beseeltes Ensemble Tokyo 特別演奏会
於:横浜みなとみらいホール
ドビュッシー/「海」管弦楽のための3つの交響的素描
イベール/交響組曲「寄港地」
リムスキー=コルサコフ/交響組曲「シェヘラザード」
指揮:和田一樹
海三昧のすごいプログラムだ。尚且つホールがみなとみらいホール。
これで海の日だったらもっとすごかったけど (^ ^)
前回演奏会を聴きに行った時、次回演奏会の予告を見て面白そうと思い、まんまとおびき寄せられてしまった。
わかりやすくて心に留まるコンセプトって、やっぱり大事ですよね。前回のシベリウス三昧にしても今回の海三昧にしても、この日はとことんそのテーマに浸ってやろうじゃないの!という気持ちで足を運んじゃいましたもの。
それにしても、かなりキツそうなプログラム。と貧弱者の私なんかは思ってしまいます。
前回のシベリウス3番5番7番もアマオケとしてはすごいと思ったけど、いくらこだわりのコンセプトとはいえ、この3つの海曲くっつけちゃったプログラムは初めて見ました。
前回の記事でも書いていたようですが、このオケは弦楽器の充実ぶりが良いですね。木管楽器も表現豊かにしっかりソロ吹ける人が揃ってる感じ。今回も安心して聴いていられる立派な演奏でした。
最近じゃもう何千円も出してプロオケ演奏聴くよりも、無料で上手なアマオケ演奏聴くので十分満足しちゃってる。今回も入場無料でした恐縮です。ほんと貧乏人にはありがたいかぎりです。
それに、自分もアマオケやってる身としてはアマオケ演奏会の開場から開演までの雰囲気や進行など参考にしたいし、何より、同じアマオケ奏者としては出演者の方々が楽しんでる様子が心の栄養になるのです (´〜` )♪
「海」は自分が高校生ぐらいの時に第三楽章の「風と海の対話」がコンクールの自由曲でよく演奏されていたので、自分はそこから入りましたが、今は第一楽章と第二楽章のほうが好き。
特に好きなのが第一楽章「海の夜明けから正午まで」の最後、ハープと管楽器のブレンドされたサウンドが何とも幻想的で(下の動画の7:47辺りから)、陽の光でキラキラと光る水面が眼前に広がる。そして第二楽章「波の戯れ」の冒頭、フルートからクラリネットへのゆらゆらしたイントロからコールアングレとオーボエのテーマまでの流れがすごくカッコ良くて好き。この「波の戯れ」は各楽器がほんとに不規則に揺れる波のようで、泡や水しぶきまでもが見えてくる。ドビュッシー天才。
吹奏楽とオケで1回ずつやったことあり。
「シェヘラザード」との出会いはけっこう早くて、自分がまだ中学生の頃、吹奏楽で第一楽章だけやりました。その時はまだチューバでした。高校生になってファゴットにコンバートしてからも同じく第一楽章だけを再びやった記憶。
オケの人になった今、全楽章やってみたいかと言われると、全然やりたいと思わない(笑) 豆腐メンタルの自分は聴いてる側でもソロのところで緊張する:( ´꒳`;) 特に第二楽章「カランダール王子の物語」のソロ(下の動画の17:53辺りから)は怖い。2ndならやっても良い。
いやしかし6拍子で上がったり下がったりする音形はまさに大海の荒波を感じさせる素晴らしい発想だ。コルサコフめ、やるおるな。
「寄港地」は吹奏楽でもオケでもまだやったことない。フルートソロとオーボエソロがカッコ良い。こちらはファゴットにそんなに難しそうなソロ無いからやっても良いよ(笑)
最後がバタバタしていて、正直いつも聴いててよくわからないのだけど、今回ナマでよ~く聴いてもやっぱりよくわからなかった (^ ^;) 終わり方が唐突すぎん?