プロースト交響楽団 第40回定期演奏会 2024.11.4
プロースト交響楽団 第40回定期演奏会
於:ミューザ川崎シンフォニーホール
エルガー/創作主題による変奏曲〈エニグマ〉
ブラームス/交響曲第2番 ニ長調
EC.
ブラームス/ハイドンの主題による変奏曲より終曲
指揮:石川征太郎
エルガーもブラームスも素晴らしい演奏でした。淀みない、しっかりした流れがあって起伏もあって、誇張が過ぎないから素直に曲そのものの言葉や温かさが伝わってくる、そんな演奏でした。
こちらのオケの演奏会は4回連続で聴かせていただいてますが、回を重ねるごとに響きや表現が充実していく印象。
見た感じ若い人が多いように見えますが、2003年設立でもう40回目の演奏会なのですよね。
気心知れた仲間と演奏でひとつになれた時、それは一生の思い出になるものです。若い時のそうした体験は特に。
エルガーのエニグマ変奏曲はじつはちゃんと聴いたことがなく、この演奏会のチケットを取ってから予習で聴き始めました。
え、何これすごく良い曲じゃん。なんで誰も教えてくれなかったの?(知らんわ)
特に第9変奏の「Nimrod」最高。ホールで聴くともう天国かと。演奏がほんと良くて泣きそうになった。最後にパイプオルガンが入ってくるのなんかも、これはナマで聴いて初めてわかる音響体験。
席はオケと一体になれて指揮もよく見えるお気に入りのRA席1列目。LA席でも良いけど、RA席のほうがファゴットもよく見えてよく聴こえるので勉強になります。エニグマの最後のコントラファゴット気持ち良さそうだったな。しかし私レベルの下手なアマチュアが安易に手を出してはならない曲なのもよくわかる。これは無理。
ちゃんと解説を読みながら聴くのもじつは初めてで(どうもスイヤセン)、これ変奏ひとつひとつエルガーと縁のある人たちを表してたのか。エニグマ(謎)というタイトルの理由も初めて知りました(重ね重ねスイヤセン)。
いやほんと感動的な演奏で、エニグマファンにさせてくれたことに感謝。おかげでこのところ「Nimrod」が脳内リピートしてます。
▼第9変奏の「Nimrod」から
ブラ2もすごく好みの演奏でした。指揮の石川氏に好感。始めにも述べましたが、流れのある、まぁ流れにもいろいろあると思いますが、全く無理なく煽りもなく、地球の重力のままに緩い傾斜を下ったり上ったりカーブしたり、自然な加速と減速が心地よい。わざとらしい見栄もなく、どすこいシコふんじゃったりもしないブラームス良かった。
そのうえでハツラツとした音楽がミューザに美しく響いていて、至福のひと時でしたわ。
自分はブラームスの交響曲では3番が一番好きで、次いで2番が僅差で好きとしていたのですが、また甲乙つけがたくなっちゃった。でもって今すごくブラ2やりたくなってる (*´Д`*)
次回も良いプログラム。文京シビックも良いホールです。楽しみ♪