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洗足学園創立100周年記念企画 ハンスイェルク・シェレンベルガー特別コンサート 2024.11.17


特別コンサートチラシ

聴いてきました。洗足学園前田ホールにて。
洗足学園音楽大学で催されるコンサートには時々足を運びます。家から一番近いコンサートホールだし、安いし。(だいたい無料、今回も無料)
今年度は洗足学園創立100周年ということで、いろいろ企画してくれてます。

こちらのコンサートに出向いたのは、あのシェレンベルガーにお目にかかれるというのも動機のひとつではありますが、一番の目的は「チャイコフスキーの交響曲第4番をナマでちゃんと聴いてみる」でした。
というのも、自分はこのチャイコフスキーの人気曲を好きになれないままここまで生きてきました。自分から聴きに行こうと思うこともなく、よって一度も生演奏を聴いたこともなく。

チャイ4のどの辺が好きになれないかというと、第1楽章の出だしからいきなりうるさい。その反面、女々しくて女々しくてツラいような甘くメランコリックなメロディが続く。ピチカートオンリーの第3楽章。でまた第4楽章の出だしがうるさい。最後シンバルどんだけ鳴らすねん。躁と鬱の振り幅が激しすぎて聴いててすごく疲れる。
金管楽器のフォルテが嫌いなわけではないのですよ。マーラーだってリヒャルトだって金管打楽器いっぱい鳴らすけど嫌いじゃない。何でしょうねチャイコフスキーに感じるこのやかましさ、鬱陶しさは。(5番と6番もうるさいとこ好きじゃないんだよな)

前田ホール外観

所属するオケで次々回のプログラムに内定したこともあり、とにかく一度ナマで聴いてみて好きになれるかどうか確かめてみました。
でもやっぱり好きにはなれませんでしたー。うるさいわー。
メロディはすごく良いし、女々しくてツラいのは嫌いじゃない。美しい弦の響きはナマで聴くと格別だったのは確かですが、ユニゾンで一生懸命弾いてる時間が長いのも聴いてて疲れる要因のひとつかな。難しそうな木管楽器を聴いてると自分が吹くことイメージしちゃってストレスなのもある。チャイコフスキーそれありがち。
長いファゴットソロもあります。ファゴットの方、音色も好みで上手だった。

あくまでチャイコフスキーと自分の相性が合わないだけであって、演奏は立派でした。ベト7もチャイ4も曲が持つ色合いや風味を十分に味あわせてくれた。特に変わったことはせず、いつもよく聴いている感じのベト7とチャイ4を端正に奏でてくれたかなと。

洗足学園音楽大学管弦楽団、何人か学生に見えない方(賛助?)もいらっしゃいましたが、みなさんお若い。当たり前だけど(笑)
ヴァイオリンなんかは幼少期から習ってきた人がほとんどでしょうけど、管楽器はほとんどが中学か、早くても小学校高学年ぐらいからのスタートではないでしょうか。つまり楽器始めてまだ10年そこそこ?
最近は上手なアマオケを聴きに行くことが多く、若い音大生と経験豊富なアマチュア演奏家、演奏力は甲乙つけがたかったりして。
芸大のコンサートに行くと端から端まで超上手い子ばかりですが、洗足はこれから上手くなるのであろう子もチラホラ。上手い子もこれからの子も、音楽と楽器を愛しがんばっていってほしい。
素人リスナーの分際で偉そうな発言失礼いたしました。m(_ _)m

シェレンベルガーというと僕的にはベルリンフィル首席奏者としてよりもアンサンブル・ウィーン=ベルリンの印象が強い。初めて木管五重奏をやり始めた時に聴いてた音源も、初めてナマで聴きに行った木管五重奏も、アンサンブル・ウィーン=ベルリンでした。
アンサンブル・ウィーン=ベルリンのメンバーも当時からは全員が代わりました。
シェレンベルガー御年76歳。カーテンコールでオーケストラメンバーに投げキッスするのなんかも、様になっててステキ(*´ω`*)
まだまだお元気そうで何よりです。

プログラムはダウンロード形式

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