「オーガニック食品をもっと身近に感じるワークショップ」へ　

2025年1月27日 19:08

レッスンでもご紹介したことのあるピュアナチュールのバターやヨーグルトですが、繊細な味のバターと濃厚なヨーグルトの味は私も大好きです。

今回、北海道のオーガニック牧場　別海ウェルネスファームの久多里さんやカネカ社の天川さんや中村さんはじめ色々とお話を伺えました。
まずはカネカと言う会社のことから。どちらかと言うと、化学系と思っていましたが、「カネカは世界を健康にする」がテーマで、環境・エネルギー問題、食糧問題、健康問題を中心に事業を展開されています。昨年フランスに行ったときに感じた環境問題については、→（記事はこちら）近づく水問題の為にもエコロジー｜尾関由美
個人レベルで環境に対して小さなことは気をつけていかないといけないけれど、会社や国レベルですべての環境を考え循環して地球に優しくならないといけないと思っていました。
そういう意味では、すべてに関わって循環する環境を作るための会社という位置づけだと思います。
食事業に係わるにあたり、衰退しつつある酪農に目をつけ、ただ身体によいものを売るだけでなく、北海道で魅力のある酪農家を目指し、思いが同じ酪農家と共存していくという、生産者から消費者までを繋げることに努められています。2018年から乳製品事業を開始させました。翌年有機認証を取得して、人、乳牛、環境に優しいファームを作られています。別海町は北海道の東に位置し、この辺りは入植者が色々栽培をしたが適さず、ほとんどの土地で牧畜をしているというところだそうです。
こちらの牧場では、「有機循環型酪農」を目指されています。
①人に優しい　以前、テレビで見たことがありますが、搾乳作業を機械でしている。これによって１日2回ほどしなければならない、手間のかかる搾乳作業を自動ででき、なおかつ牛の個体管理も実現でき、早めの牛の体調管理ができるそうです。
②牛に優しい。まず牛舎。カネカ社の強みである断熱材を暑熱対策として使用して温度管理をしていること。また散水や送風設備も完備していることで牛が快適に過ごしやすい。牛は気温が25℃以上になるとしんどいらしい。もしくは熱中症になっています。逆に寒さには強く、0～24℃が快適とされるそう。また、牛のフリーアクセス。放牧をイメージするけれど、放牧は牛舎と牧草地帯を行き来するのを人が決めるけれど、こちらは牛が行きたいところを決めるのだそう。牛の自由意志(笑)　人もアウトドア派とインドア派があるように牛も同じというのだ。（基本的には集団行動が好きらしい）
所謂放牧も、北海道でさえ5～10％程度しか行われていないということに驚いた。
③環境に優しい。牛にも優しいところでも書いたけれど、天井と床下に自社の断熱材を使うことで温度管理。また太陽光発電もしてエネルギーを使用していること。また牛糞のリサイクルし肥料や牛のお布団にもしているそう。その肥料を使って飼料用のコーンも有機で作っていて、循環させている。

牧場責任者の久多里さんは、仰います。牛たちの食べ物は、すべて乳に現れ味につながる。だから海外から買った飼料ではなくきちんとしたものを食べさせている。と・・・・。その姿は確固たる自信に満ち溢れているように見えたし、私もいつも思っている、私たち人間も食べたものが血と肉になり、精神まで作ると思っている。
カネカ社の方が、昨年牧場を訪れたときに牛さんの毛並みがとってもツヤツヤだったんです♡もっと汚れていたりするのかなと言うイメージだったんですが・・・。この言葉からも、環境がよく美味しいものを食べているからだろうと思います。
さて、もちろん試食をありましたよ。