【読書覚書】父と暮せば


『父と暮せば』新潮文庫

先日、ラジオでこまつ座の社長をされている、井上麻矢さんの話を聞いたので、興味が湧き借りてみた。
作品は台本形式で記述されていたが、おおよそ舞台の装飾がイメージできたので、すんなり読み進むことができた。

私の頭の中でのイメージで読みすすめたので、実際は役者さんがどんな芝居をするのかはわからないが、広島弁での会話、特に父親のセリフは温かみがあり、ときおり脱力するようなオヤジギャグが挟まっている。

最近はAIのちからで、彩色された焼け野原などのシーンを目にすることもあるが、においや温度を含め実際のものを体感することはまず、できないし、そんなことは未来においては絶対にあってはならないはず。
作中でも原爆の被害について触れている箇所があり、溶けたガラス瓶や
瓦などを大いに変形させた原爆の力を思うと言葉がうまく見つからない。

調べたら、過去に宮沢りえさんと原田芳雄さんで映画化されていたのですね。
でもりえちゃんだとちょっと線が細いような‥。

こまつ座「戦後“命”の三部作』他の作品も読んでみたい。




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