【読書覚書】台湾余香


パルコ出版

パンデミックが落ち着いて(とはいえ国内ではいろんな感染症が跋扈している)日本は四季を失ってしまった。今年は特に湿度の高さや異常な気象、世相に疲弊した方も多いと思う。
私も、今までの生活スタイルだと苦しく感じることが多かった。
例えば食生活。今までは朝は和食スタイルで‥と自分の方で維持していた
パターンから抜け出さないと辛かった。ご飯が喉を通らない。
マンゴーを食べ始め、見様見真似でアジアの料理を作り‥といった具合でどうにかこうにか。
ふと、以前ラジオで武田砂鉄さんが台湾がお好きだと話していて(ゴールデンラジオも現地から放送したと思う)なにか文章はないのかなと探してこの本にであった。

すでに名前を存じ上げている方もそうでない方も含め、各々の台湾への
思いや経験を綴っている。
ことのほかおもしろかったのはラッパーのタイタンさんのセクション。

また巻末のメルマガの箇所はそこだけが毛色がちがって俄然おしゃれな
雰囲気を醸していた。

確実に日本の気候は亜熱帯の台湾のそれに近づいてきているのではないだろうか。そしたら多分、今みたいにきっちりスーツ着て通勤、や飲食店などでのマニュアル通りの接客はもう苦しくてやってられないと思う。
つねにどこかで人々も小競り合いが起きそう。
台湾は多くの方が書かれていたように
なんとなくゆるーい感じ が主流のよう。
あと食事が美味しそうで、温泉が多いということはわかった。

しのぎやすい時期に行ってみたい。

概ね面白く読んだのだけれど、各章の末尾に簡単な人物紹介の箇所があるのだが、異様にフォントが小さく読みにくかった。
ネットだとピンチアウトができる環境もあるけれど、紙に印字されると
環境が固定されるからそれは無理。編集の方、もう少し気にしていただけるとありがたいです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?