【読書覚書】オパールの炎
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読み始めてから完了するまで、なんだかんだと半年近くかかってしまった。
かつて日本で実際にあった女性解放運動をもとにした小説。
各章はそんなに長くないし、決して読みにくい話では無いと思うのですが、私にとっては謎解き的な話だったので、一つよんでは一呼吸して振り返り、しつつ読んだ。
現代のように忙しく動き回る女性たちにはピルはあってしかるべきものだと思うし、性教育もふわふわな感じだったらなおさら自分を守る手段としてとりいれてもいいと私は思っている。
当時の社会では受け入れがたい考えだっただろうし、男女の立場、物の考え方など、多くの人が苦しかったのではなかったかと思う。
また主人公は科学者という立場からもなおさら「世に知らしめたい」という思いも強かったのではないか。
高度成長期の日本にはこれ以外にも、奇妙で攻撃的、強烈なインパクトのある事件があったように想像する。
ぜひそういう話をみつけて小説にしたててほしい。
余談‥同時並行で、武田砂鉄氏の「マチズモを削り取れ」も読んでいたがこちらは読了せず。なんか読んでて苦しくなってしまったのよね‥。
でも男性視点でここまで書いてくれるんだってところは少しうれしかった。