ウィルスミス[ビンタ事件] 学ぶ3つのこと
今世界中でトレンドになっているウィル・スミスのビンタ事件。
リアルタイムで視聴していた私は一瞬テレビが故障したのかと思った。それがFワード用のセンサーだと気づいたのは、無音の中でもウィルがFワードを使って激高している様子が映し出されていたから。
ただ事では無い会場の雰囲気に、我が家のリビングルームも同じくシーンと凍りついた。
すぐにTwitterで何が起きたのか情報収集、確認作業開始。無音になっていた部分も早速聞くことができた。最初は「ヤラセだろ?」と言っている人もいたがすぐにガチのビンタだと確定し、Twitter上も大荒れに。ビンタ直後の授賞式の様子は申し訳ないが誰も見ていなかったと思う。
ウィルが主演男優賞を獲得し、涙ながらに6分間も受賞コメントをしてる時ですら、ビンタシーンが頭から離れず感情移入が全くできなかった。
他の受賞者や受賞作品、歴史的偉業までもが完全に影を薄くされてしまっていたことも非常に残念でならない。
が、クリス・ロックの冗談も明らかに度が過ぎていたし、ウィルが愛する妻のためにかました一撃も理解できなくはない。そもそも人の外見をおちょくるジョークも時代遅れだし、ましてや病気の人のことをイジるか普通?と思うのだけど、アメリカのブラックジョークは結構際どいので彼らの基準は正直よく分からない。
でもこの一件を今後もネタにできるであろうコメディアンのクリスに比べると、好感度高いウィルが受けたダメージの方が大きかったように思う。
「公衆の面前、しかも世界中の前でビンタされてもよくもちこたえた」とクリスのプロ根性を誉めるクリス擁護の声も多く、「ウィルには正直がっかりした」「アカデミーは暴力を容認するのか」と言ったウィル批判ならずアカデミー批判までも出てきてるからだ。
TV番組でも、コメンテーターたちが昨夜の「公開ビンタ」の是非について討論していたが、子供じみた行動だったとウィルを批判する声も多かった。
私がこの一件を通して学んだのは
1.人の外見をおちょくってはいけない
2.暴力ではなく言葉で伝える
という基本的なことである。
基本のキだが忘れてしまう。
再度戒めようと思う。
って3つじゃないの?っと思った方。
3つ目は
アメリカでの日本語認知度はまだまだ低い!!
ということ。
濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が国際長編映画賞を受賞した際、プレゼンターが大声で「おはようございます!!」と祝福してくれていたけどそれ、「おめでとうございます」だよね?
日本語教師としては見逃せない、衝撃的な一言でした。
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