【最強の習い事】そろばんのお話
こんにちは!アラサー♂のL_NeRです。
今回は最強の習い事「そろばん」について語りたいと思います。
みなさんそろばんについてどんなイメージをお持ちですか?古臭い、電卓あるから無駄、計算早そう、などなどそんなところですかね。
私はこどものころそろばんを習っていて、珠算1級を持っています。大人になってからそろばんの真の威力に気がついたので書き綴りますが、一番のメリットは「学ぶ速さ」を養えることです。
数学に限った話ではなく学習の素養となる飲み込みの速さと言えばよいでしょうか。読んだり聞いたりしてから理解するまでの速さであったり、アウトプットするまでの速さです。
習わせてくれた親には感謝ですし、自分の子どもにもやる気があれば通わせたいなあと思っています。
そろばん最強に気がついたきっかけ
大人になってからそろばんのおかげだな、と思ったタイミングが二度あります。
一度目が新卒一年目のとき。理系の研究開発職として入社したときの話です。職務の特性上、周囲には東大京大をはじめ立派な経歴の奴らがワラワラいます。
ある日、私の見立てではナンバー1の実力者である同期から褒め言葉をいただきました。
「お前の学ぶ速度、俺の次に速いで!」
彼はゴリゴリの関西人で京大出身だったのですが、イメージにぴったりな褒め方ですよね。
1番は当然俺だけどな!っていう誰が見ても自明なことを嫌味なく表現した上で、認めてくれていることを伝えられました。私は彼みたいな奴は大好きです。
こちらとしては、天才だなーこいつ、と、いつも追いつけ追い越せと研修を受けながら思っていたのでとても嬉しい瞬間でした。
二度目が今の仕事をしているとき。とある外注業務を業者さんに相談したところそんなん無理ですと断られたことがあります。正確にはできるんですけど、業者さんとしては先に繋がらない奉仕に近い取りたくない仕事です。わたしもそう思います。
説得も調整もめんどくさいので自分で勉強してやることにしました笑。
初めてのことでしたので、本やGoogle先生を駆使しましたが、なんとゼロから始めて2週間でできてしまいました!自分でやるとは言っていたものの、完成披露会をした際には、私の尊敬する先輩から以下のお言葉を頂戴しました。
「理解するスピードが速すぎる…」です笑
自分としては、やらなきゃなーと思って全て放り投げて必死でやった結果で、速いも遅いもないのですが、周囲にはこう映っていたとか。
両者のできごととも尊敬する方からの褒め言葉ですが、共通しているのは「学ぶ速さ」です。
おそらくそろばんのおかげで鍛え抜かれているものだと思っています。
なぜそろばんで学びが速くなるのか
わたしの知識の中では科学的な根拠はなく、経験に基づく考察です。もしかしたらきちんとした理由があるのかもしれませんが、今回は経験ベースでお話しします。
・頭と手と目の使い方を覚える
そろばんって、道具を使うとは言え10桁近くの計算を大量に高速にこなします。ただし、一つのことに集中しているわけではなく、実は頭では今の計算を行って、手でその数値を弾きながら、目は次の数値を追いかけます。頭と手と目が同時に別段階の動きをしているのです。
これってかなり高度な処理な気がしませんか?
頭と目と手がいっぺんに別々に仕事をして、速さと正確さを競っているわけです。頭も目も手も全て学ぶ上では必要な体の一部ですよね。学びに必要な体の部品を小さな頃から研ぎ澄ましているのだから、磨かれるのは計算だけではないはずですよね。
・頭の容量の拡張
極めてくるとたまにゾーンに入る感覚もあって、頭での計算を不要とする域に入る瞬間もあります。例えるなら、目で見た数字・珠の画像から、手でそろばんを弾いて計算結果の画像を作る処理に代わります。フラッシュ暗算はこんな感じの原理なのかもしれません。私はそんな高度な所業はできませんが、ゾーンに入る感覚はたしかにあります。
このときって頭を使っていないのだから空いているわけです。もしかしたら頭自体は使っているのかもしれませんが余白ができるんですよね。作業をしているときに、作業机がガッと広がるような感覚です。鍛えるほど、頭にスペースが生まれる感覚=考えられる容量が増えていくようなイメージです。
学びに必要な頭・手・目を鍛えて、あわよくば頭の容量を増やせる。このようなことがそろばんで養えているのではないかな、と思います。
そろばんのデメリット
そろばんを習っている子って数字に強いという自信が芽生えるとともに、裏では過信につながります。私がそうでした。
勉強好きが唯一つらいことって書くことなんです。数学の途中計算とか書きたくないんです。手が痛くなるから笑。高校生になるまで式を書くことの重要性に気づかず、ケアレスミスが多かったわたし。
特に高校入試。5教科500点中400点取れれば受かる高校を受験しましたが、得点を開示したら475点(9割5分)を叩き出すオーバーキル。ドヤ顔るんるん気分で学校と塾に報告するのですが、両方からブチ怒られました。なぜなら失点のほぼ全てが数学だから。1番得意な科目が数学だったので「あれほど言ったのに…」と呆れられたことをよく覚えています。
当時は褒めろや…と不貞腐れましたが、今思うと先生たちの言うとおりですよね笑。
高校生になると、大体の問題が途中計算をちゃんと書くことで部分点がありますからね。そこで矯正されたのですが、本当に計算への過信のせいでたびたび損をしました。
自身の苦い思い出から、計算が得意なことは認めてあげるべきですが、合っていて初めてすごいんだよ、ってことをこどもにはしっかり教育しなきゃなあと思います。
まとめ
10桁の計算が高速でできることは生きていく上で何の役にも立ちません。電卓やパソコンで十分です。人間がやる仕事ではありません。しかし、そんなことを目標にそろばんを薦めているわけではありません。
子供のころに、学びに必要な頭と手と目を鍛えて学ぶ速度を高めておく。あわよくば脳内の使用領域を増やしておく。そろばんで養えることってここが大きなところだと思います。
万人平等に与えられた同じ時間の中で、学ぶ速度が速いって反則級の長所だと思います。また、大人になってからも学ぶことの基礎能力はとっても重要です。さらに、得意であるが故に、学びたいって思い続けられるって素敵だと思います。
冒頭申したとおり自分の子どもにも興味があればやらせたいくらい最強の習い事だと思います。みなさんもぜひぜひそろばんの世界へ足を踏み入れてみてください!
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