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理系研究職が大学職員になるまで

こんにちは!
現在アラサー大学職員をしているL_NeRです。

理系修士卒で民間企業を経た後に大学職員をしています。ジャンルにとらわれずに雑多に色々記録していきますが、初めての記事はどうしてこのような変わった経歴なのか時系列順に紹介します。
改めてそれぞれの段階の出来事も別の記事にしたいと思います。

1.大学・大学院(修士)

B1〜B3は遊び重め、B4〜M2は勉強重めの生活です。いずれも寝る間を惜しんで生活していました。大人になった今でもどちらも必要な期間だったなあと思います。

チャラチャラハードめに学生生活前半を謳歌していた一方、学生生活後半では研究のセンスもあったし自信を裏付ける成果もたくさんあったり。それゆえこの時点ではこれからもメーカーに入社してバリバリ研究するぞ!なんて思っていました。大学職員という職業は頭のどこにもありませんでした笑。

2.メーカーその1

環境はよくある大企業そのもの。綺麗な新しいオフィスと実験室があり、格安で住まいも食事も完備されている恵まれた環境でお仕事していました。

当時の仕事も自身に合っていたし、尊敬する先輩たちもたくさんいました。ただ欲深いもので、仕事で成果を上げるたびに、もっと大きな仕事がしたいとか、もっと人が手に取る製品を作りたいという想いが増していき転職を決意。

転職先を決めてから退職しましたが、さらに上を目指して辞めたので、皆さんの激励と涙をいただきながら次のフィールドへ。当然、この時点でも大学職員は眼中にありません。

3.メーカーその2

2社目にお世話になったのはさらなる超大企業の研究所。前のところも大きな会社でしたが次元が違う。人も多いし建物も多いし厚生施設も多いし。

入社してしばらくは楽しく頑張っていましたが、どうやら自分がやりたかった仕事とは違う方向へ進まないといけないことに数ヶ月で気がつき始めました。事前に聞いていた話と違うじゃないかー(泣)というショック。「この分野の第一線で活躍していく!」という想いありきで転職したので。それができなくなるのであれば、もはやそこにいる意味を見いだせなくなってしまったのです。当時は立派な会社で辞めるのもったいないと思う瞬間も一切なく、そんなの関係ないほど嫌でした。

幸い懐も年齢の割には潤っていたので働かなくても2年くらいは普通に生活できる。少し休憩して自分を見つめ直そうと思い退職を決めました。

4.自分探し期間

貯蓄で生活していける2年以内を目処に、これからどう働いていくかを考える期間を作りました。2,3ヶ月悠々自適に過ごしたところで時間を持て余すことに飽きてきて、以下の結論に辿り着きます。

◯好きなことを仕事にしない
やりたいことを求めてそれができないという同じ想いは二度と味わいたくありませんでした。そのため雇われる前提であれば全然異なることをしようと思いました。

◯やりたいことは趣味的・将来的
やってきた研究・技術の基盤的なところはいくらでも応用が効くかなあと。興味のある分野にチャレンジしていつの日か趣味から仕事へ置き換わったら嬉しいな、という感覚です。

以上のことから、将来的な趣味(=仕事・財産)に投資できるのであれば、安定してれば何の仕事でも良いんじゃないか、という気がしてくるわけですね。

そんなことを考えると年齢的にも20代後半で大半の求人の応募資格あるし、まずは公務員かなという選択肢が出てきます。そこで公務員に関係して公私問わず学校の仕事も目に入ってきます。未来ある若者のサポートをするのも悪くないんじゃないかと思いはじめ、ようやく大学職員が候補となってきました。

その後は悠々自適生活を続けながら公務員試験の勉強や学校事務の求人を探したり、対策本を読んだりを無理なくやっていました。結局、いくつか内定をもらったもののやはり大学で働きたく、某大学に就職することを決めました。こうして2年を見据えていた自分探しには半年で蹴りをつけることができました。

5.大学職員

みなさん大学職員ってどんなイメージでしょうか。仕事が楽?、早く帰れる?ってところでしょうか。でも実際はそんなことはありません。部署による人によると言えばそれまでですが、少なくとも私は楽な職場は経験しておりません笑。

それでも、メーカーのときのようにこの部署のこの仕事を絶対やりたいという気持ちで入職したわけではないので、当時よりも気持ちはすごく安定しているし、正解だったとさえ思っています。

理系出身で大学事務をしているわけですが、それだけでも価値がある瞬間がたくさんありました。多分、他の人よりPCの扱いやデータの扱いが得意だと思うので、2時間かかる仕事を工夫すれば1分で終わらせることができてしまったり。数字に強すぎるので他の人の集計や計算が合わないときに秒殺で解決したり。部署として初めての試みでも場合分けとか事前想定みたいなところが他の人より得意でうまくオペレーションできたり。最近ではそういったところに自分の強みや仕事の面白さを見つけています。

まとめ

こんな感じで理系の大学院から民間企業を経て、現在大学職員をしております。
紆余曲折ありましたがこの経歴は不可逆なものです。この順番で働いてきて失敗もたくさんして、そして今の仕事に辿り着いて本当に良かったと思っています。
就職に悩んでいる学生や今の仕事に悩んでいる社会人の方へ、ひとつの経験談として共有できれば幸いです。

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