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腸腰筋を機能させるトレーニング

体幹(腰椎)と下肢を繋ぐ唯一の筋(Th12-L4椎体・横突起-大腿骨小転子)である腸腰筋(大腰筋)は、身体重心位置(仙骨中央付近|S2)をまたぐことから、姿勢をコントロールする上で非常に重要な役割を果たす筋であると考えられます。

腸腰筋の機能を最大限に発揮することで、いわゆる体幹と下肢が繋がった動き・股関節を使える状態を獲得することができます。


❶腸腰筋ストレッチ

腸腰筋の作用|股関節屈曲角度によって変化する

①0°-15°|大腿骨頭を寛骨臼へ安定させる(骨頭求心位)
②15°-45°|腰椎前弯
③45°〜60°|股関節屈曲(外旋)
※末梢が固定されている場合は、腰椎前弯・体幹同側側屈・対側回旋の作用がある。

腸腰筋の作用から、股関節の伸展・内旋にてストレッチすることが可能となります。
加えて注意したいのが体幹のポジションとなります。
末梢が固定されている状態での腸腰筋の作用は体幹の同側側屈を伴うことから、体幹を対側に側屈させ、体幹を安定したポジションで行う必要があります。

また、大腰筋が腰椎の椎体・横突起に付着することから腰椎がスタビライズされていない状態でのストレッチは腰椎の過前弯を伴うことになります。

大腰筋は横隔膜との筋連結を有することから、呼吸により体幹をスタビライズさせた状態(呼気にて肋骨を閉じる)でストレッチすることをお勧めします。


❷腸腰筋トレーニング|体幹

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