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足関節捻挫のスポーツ復帰に向けたトレーニング

足関節捻挫後、痛みの軽減に伴い十分なトレーニングをせずにスポーツに復帰し、再発を繰り返したり、足関節を代償し他部位にストレスを加えるだけでなく、十分なパフォーマンスを発揮できなくなるケースに多く遭遇します。

今回はスポーツ復帰に向けたトレーニングを中心に足関節捻挫後に獲得したい機能と運動療法からアスリハについて解説していきます。
トレーニングの段階は以下の通り進めていきます。

連動のコントロール(制御)
①重心を動かさない運動|固定トレーニング
②支持基底面内での運動|分離・連動トレーニング
③支持基底面を移動させる運動|連動・操作トレーニング

トレーニングを始める前に足部・足関節の可動域を確認しましょう。
後足部・足関節・足趾のそれぞれの可動域を確認し、左右差がある関節に対してセルフエクササイズを行い、可動域を改善してからトレーニングを始めましょう。

足関節背屈に必要な可動性評価とセルフケア

足関節背屈|後足部回内・距骨内旋

●後足部回内可動域
距骨に対する踵骨の回内可動域を左右差で確認します。
踵骨回内可動域の改善には屈筋支帯のリリースを行います。

●距骨内旋可動域
背屈位で距骨を内旋させます。
距骨内側の後方可動性の低下は距骨内旋の可動性を低下させることになります。
距骨の内旋制限はアキレス腱下を走行する長母趾屈筋の柔軟性低下に起因することが多いため、長母趾屈筋のリリースを行います。

●母趾伸展可動域
足関節背屈位での母趾伸展可動域を確認します。
アキレス腱のセルフリリース後に長母趾屈筋のストレッチを行うと効果的です。

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可動域の獲得後、トレーニングを始めます。
jog・スプリント・アジリティそして完全復帰に必要な機能獲得に向けたトレーニングを行います。


jogging開始|固定性+連動性

joggingに必要な足関節の固定性と連動性の獲得を図ります。

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