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カッティングに必要な動的制御
アジリティトレーニングを行う上で、速く脚を動かすことやターンの角度を変化させる、環境設定に対して、身体が適切に対応できているのかを観察する必要があります。
アジリティ動作に含まれる、サイドステップやターン動作についてお伝えしてきました。
サイドステップにおける骨盤-足関節の連動性についてはこちら
ターン動作における回旋動作についてはこちら
カッティングについての考えを整理し、より良いトレーニングプログラムを構築していきたいと思います。
カッティング動作
方向転換に伴う減速からの加速動作において、最小限の時間で身体に加わる力を吸収し、加速動作へと変換し力発揮をする動作となります。
減速時には、少ない歩数で減速することで筋に加わる伸張性の負荷が大きくなるため、減速動作時の歩数を増やすことで筋・関節への負荷を減らすことができます。
そのため少ない歩数での大きなステップ動作及び、多い歩数での細かいステップ動作使い分けが必要になりますが、リハビリの初期段階ではquick footでの減速動作、最終段階ではone stepでのカッティング動作の習得が必要になります。
●足関節制御と股関節制御
連動支持基底面内での重心移動における姿勢制御戦略では、中心部分ではankle strategy優位となり、支持基底面外側部分ではhip strategy優位となります。
ankle strategyが不十分となると、hip strategy優位となり支持基底面内での移動が大きくなり、股関節周囲筋に負荷が加わりやすい状態となります。
●加速と減速
カッティング動作において減速時には身体に加わる力を吸収し、加速時には地面からの反力を利用し力を発揮する必要があります。
減速動作では足関節背屈・回外、股関節内転・内旋することで力を吸収します。
そして加速時には足関節底屈・回内、股関節外転・外旋することで加速するための力を発揮します。
●股関節外転角度による変化
股関節外転角度が大きくなると、股関節制御が優位となり股関節内外旋で減速加速します。
股関節外転角度が小さくなると、足関節制御が優位となり足部回内外で減速加速します。
以上から、
細かいステップ動作においてはankle strategy優位、大きなステップ動作ではHip strategy優位になると考えられます。
どちらの姿勢制御戦略においても、両方が連動し力の吸収と発揮をスムーズに行う必要があります。
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