長母趾屈筋を活用する
臨床で長母趾屈筋(FHL)のタイトネスにより足関節の背屈を制限するなど、問題として捉えられることが多い筋肉です。
しかし起始-停止から走行が長い筋肉であることや、蹴り出し時に母趾が伸展されることから、長母趾屈筋を活用することで大きな力を発揮できるのではないかと考えられます。
1.機能解剖
走行
後脛骨筋・長腓骨筋の間を走行し、距骨後方、内果後方で骨と隣接し、屈筋支帯の下を通過、載距突起の下を走行し足底で長趾屈筋と交差、足底腱膜、母趾外転筋と隣接し、母趾末節骨に付着します。
Kager’s fat pad(KFP)
KFPはFHL、アキレス腱と踵骨の間に囲まれアキレス腱の摩擦を軽減するためにあるとされており、3つのパートに分かれています。
FHLの後方でKFPが滑走する必要があるため、KFPの柔軟性の低下はFHLの滑走を制限すると考えられます。
作用
2.歩行時における長母趾屈筋
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